オオバシロテツ(大葉白鉄)は種分化

ビーグル号の航海日誌 2013年02月16日 23:06

130127オオバシロテツ@エコカフェ.JPG小笠原諸島の植物の中には、小笠原固有属であって島内で種分化しているものが少なからずある。要するに先祖種が小笠原に偶然にも辿りついてから島内で環境適応しながら種分化したと考えられているのです。シロテツ属3種、トベラ属4種ムラサキシキブ属3種ノボタン属3種ハイノキ属3種タブノキ属3種イチジク属2種などが知られています。ツルマンリョウ属のシマタイミンタチバナは分化途上にあるようです。ここではオオバシロテツを紹介します。[2013年1月27日撮影:小石川植物園@山崎]

130127オオバシロテツ花序@エコカフェ.JPGオオバシロテツ(大葉白鉄、学名:Boninia grisea Planchon)はミカン科シロテツ属の常緑高木。小笠原固有種。分布は父島列島、母島列島に広く、海岸近くから島中央の山地の日当たりのよい場所を好んで自生。樹高は3、4m、ときに10m、樹皮は灰褐色、若枝に軟毛を密生しやだて脱落。葉は互生し、葉身は最大20pの長楕円形で全縁、先は鈍頭。葉脈は目立ち、葉表で凹、葉裏で凸になります。花期は4月から5月頃、雌雄異株、枝先に近い葉腋から集散花序をだし、白緑色の多数の4弁花を咲かせます。雌花は雄蕊4本が退化します。果実は扁平球形の分果で11月頃に熟すと裂開し、黒紫色の種子をはじき出します。


オオバシロテツはおよそ127万年前に起源の1種が3種に適応・分化、種内の遺伝的多様性も大きいそうです。実際には父島に自生するシロテツとの区別は難しいようです。もう1種は父島と兄島の岩石地の風衝帯に自生するオオバシロテツの変種であるアツバシロテツが知られています。


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コモチイトゴケ(子持糸苔)は子持ち

コモチイトゴケ@エコカフェ.JPG今日はポカポカ日和。都心の公園のケヤキの樹皮上にコモチイトゴケがコロニーを作っています。もちろん宿主の樹幹樹皮にはヒナノハイゴケ、サヤゴケなどの蘚苔類、ハクテンゴケロウソクゴケなどの地衣類もまとわりついています。主人公が小さすぎて写りはよくありません。[2012年38日撮影:渋谷区内公園@山崎]

コモチイトゴケ(子持糸苔、学名:Pylaisiadelpha tenuirostris (Bruch et Schimp.) W. R. Buck)はナガハシゴケ科コモチイトゴケ属の蘚類。分布は北海道、本州、四国、九州、国外ではロシア東部、朝鮮半島、中国に及び、山地や市街地の樹幹や倒木上に自生。草丈は1pから2pほど、茎は細く分枝し這う。葉は葉身0.6mmから1oほどの披針形、全縁または葉縁上部に細鋸歯、葉先は細く尖ります。凾ヘ円筒形で1.5pから2pの剳ソの先につきます。葉腋に糸状の無性芽がでることでローン型に増殖します。


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ハクテンゴケ(白点苔)

120309ハクテンゴケ@エコカフェ.JPG都内公園のケヤキの樹皮に着生するウメノキゴケの仲間です。排気ガスに比較的強いと言われているものにハクテンゴケ、トゲハクテンゴケ、マツゲゴケなどが知られていますが、写真のものはハクテンゴケと思われます。小さくパッチ状に展開しています。[2012年3月9日撮影:渋谷区内公園@山崎]

ハクテンゴケ(白点苔、学名:Punctelia borreri (Sm.) Krog)はウメノキゴケ科ウメノキゴケ属の葉状地衣。分布は温帯地域を中心に広域のようで、平地から低山の樹木の樹皮に着生。葉状地衣体は径約20pにもなり、表面は灰白色、多数の白色の擬盃点と円形のソラリア(粉芽が一定の形を持ったもの)が散生。裏面の白色から褐色、偽根で基盤に着生します。子嚢盤はまれに生じ径約6o、褐色で光沢があるそうです。

名前の由来は疑盃点が白色であること、苔に似ていることからにあるのでしょう。写真のものはまだ小さな個体なので特徴がはっきり表れていないようです。


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