フユイチゴ(冬苺)の赤い宝石

ビーグル号の航海日誌 2013年01月23日 22:10

081207フユイチゴ@エコカフェ(ベネワン村植林) 004.JPG埼玉県のほぼ中央にときがわ町はある。平成18年に玉川村と都幾川村が平成の合併で誕生した。秩父山塊の最東部に位置し、豊かな山林、都幾川の清流が流れ、さいたま新都心から池袋・新宿の高層ビル群までもが眺望できる素晴らしい土地である。そこにあるベネ・ワン村は農業体験の場であり、エコカフェも企画などのお手伝いをしてきた。凍てつく斜面でしっかり赤い実をつけるフユイチゴはいつ見ても美しい。[2008年12月7日撮影:里山再生プロジェクト@内村正幸]

フユイチゴ(冬苺、学名:Rubus buergeri Miq.)はバラ科キイチゴ属のつる性常緑小低木。分布は本州関東・北陸地方以西、四国、九州、中国中南部、台湾、朝鮮半島南部などに及び、明るい二次林や路傍、畦道などに自生。樹高は20cmほど、茎は匍匐し地を這い、葉は互生します。葉身は5cmから10cmほどの円形で極浅く3から5裂、葉縁に細鋸歯で鈍頭です。茎には茶褐色の毛、葉表や葉裏脈上にも微毛が生えます。花期は8月から10月頃、葉腋から総状花序をだし、径0.7pから1cmほどの白色の花を5個から10個ほど咲かせます。果実は径約1cmの集合果で冬に赤く熟します。

フユイチゴの近縁にやや高地に自生し葉先が尖るミヤマフユイチゴ、標高の高い山地のコバノフユイチゴなどが知られています。果実は食べることができるがそれほど美味しくはないそうです。


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タグ:広域種
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ニゴロブナ(似五郎鮒)とは如何に

081206ニゴロブナ@エコカフェ.JPG滋賀県の中央には琵琶湖がどんと陣取っています。周辺には湿田地帯が広がり、上等の米の産地でもあります。冬季には北側の敦賀方面から野坂山地を越えてくる冷たい風が西側の比叡山地に当たり湖面に一気に吹き下ろす。そんな琵琶湖は固有の生き物たちを育んできた。ニゴロブナもそのひとつ。名前の由来は琵琶湖水系に棲息するゲンゴロウブナ(源五郎鮒)に似ていることにあるそうです。[2008年12月6日撮影:琵琶湖@阿部]

ニゴロブナ(煮頃鮒、似五郎鮒、学名:Carassius auratus grandoculis (Temminck et Schlegel))はコイ目コイ科フナ属の淡水魚。081206琵琶湖@エコカフェ (2).JPG琵琶湖水系固有亜種で絶滅危惧TB類(EN)。分布は琵琶湖水系(琵琶湖や流出入する河川、用水路など)に棲息。体長は35cmほど、体幅が厚く、頭部が大きく下あごが張り、体高が低いのが特徴です。成長過程で食性の生態変化があり、幼魚(体長1cm以下)では浮遊する動物性プランクトン(特定のミジンコ)、稚魚(体長2cmほど)では藻類も食し、成魚では半底生の動物プランクトンを主食とするという。繁殖期は4月から6月頃、浅瀬やヨシ原などで水草に産卵、2、3年で成魚になります。

この地方に固有の食文化を産んだ。それがニゴロブナを使っての鮒寿司です。絶滅危惧種に指定されているため、体長22cm以下は全面禁漁にして資源として守っている。しかし、本質的にはブラックバスやブルーギルの特定外来種の駆除、ヨシ原などの産卵場所の回復なども待ったなしだそうです。伝統食文化とニゴロブナの生存を守るためには行動あるのみですね。


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