シロテツ(白鉄)はポリネシア系

ビーグル号の航海日誌 2013年01月09日 23:13

120101シロテツ@エコカフェ.JPG小笠原父島の初寝遊歩道を散策している乾性低木林を構成する多様な小笠原に固有な植物、つまり小笠原でで独自に分化、進化した植物たちを観察することができます。シロテツもそんな植物のひとつで、属レベルで固有、つまり祖先種1つから適応放散し、1属3種(シロテツ、オオバシロテツ、アツバシロテツ)の全てが小笠原固有になります。島ではシマコクサギとかホワイトアイロンウッドと呼ばれています。[12年1月1日撮影:お正月の旅 小笠原2011年度@山崎]

シロテツ(白鉄、学名:Boninia glabra Planchon)はミカン科シロテツ属の常緑小高木。父島固有種。分布は父島に限り、夜明け山から中央山、ツツジ山にかけての山地林内、特にシマイスノキ−コバノアカテツ群集内などに自生。樹高は3mから4m(時に7m)ほど、全株無毛、葉は対生し革質で光沢があり、葉身2.5pから10pほどの楕円形、全縁で葉先は円形かハート形になります。花期は4月頃、雌雄異株、枝先の葉腋から円錐花序をだし、白色の小花をたくさん咲かせます。小花は径約5o、花弁、萼片とも4弁、雄花の雌蕊の機能を失い、雌花は雄蕊の機能を失っています。果実は径6mm超の扁平球形の分果で、秋に熟すと4裂し中から黒色の種子が飛ばされます。

シロテツ属は、父島の乾性低木林内に自生するシロテツ、父島や母島の海岸から中央部の山地の日当たりのよい林縁に自生するオオバシロテツ、オオバシロテツの変種で乾性矮低木林内に自生するアツバシロテツが住み分けをしています。また、小笠原固有種のミカン科には、シロテツ属三兄弟のほかにアコウザンショウやムニンゴシュユが知られています。


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COP18閉幕、改正京都議定書を採択

紅海@エコカフェ.JPG昨年12月8日、カタール・ドーハで開催の気候変動枠組み条約締約国会議(COP18)が閉幕した。京都議定書で定めた第1約束期間が年内に終了するため、2013年から2020年までを第2約束期間とした改定議定書を採択。EUやノルウェー、スイスなどの参加国は温室効果ガスの削減義務を負うことになるが、日本はロシア、ニュージーランドなどとともに参加せず。他方、日本などが主張した米国、中国、インドなどすべての国が参加する2020年以降の新たな枠組みづくりについては、2015年末までの採択を予定し、そのための作業部会のスケジュールなどがまとめられたのです。

これにより、これまで日本が国際公約してきた「2020年の温室効果ガス排出量を1990年比25%削減する」については、事実上達成が困難となり、国際的に大きく信頼を失うことになってしまったと報じられています。ともあれ大飯原子力発電所3号・4号機を除き国内の全ての原子力発電所が停止状態にあり、火力発電の依存度は高まり、結果として温室効果ガスの排出量も高止まっていることも事実です。原子力発電所の安全性や核燃料廃棄物の処理問題が解決しない状況にあって再稼働には慎重にならざるを得ず、国是として再生可能エネルギーへの確実な転換が急務と理解されるのではないでしょうか。


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自然豊かな京丹後の魅力は

070617京丹後シンポジウム@エコカフェ (2).jpg昨日は京丹後市長の中山泰さんと意見交換の場を得ました。2007年に「〜環境大臣賞受賞記念〜京丹後市環境シンポジウム」に参加し、アベサンショウウオの生息地である善王寺長岡の保護地区や琴引浜の鳴き砂、袖志の棚田、ブナの自然林を視察した時の思い出話に大いに花が咲きました。

昨年は野生誕生のコウノトリのつがいが市内久美浜に定住し、5月下旬に3羽のヒナが誕生したそうです。コウノトリのつがいは「コウちゃん」「八べえ」と名付けられており、名誉市民としたそうです。070617京丹後シンポジウム@エコカフェ.jpg地域では大いに盛り上がっているようです。昨年8月にエコカフェでも佐渡島のトキ保護センターを訪問したのでタイミングのよい話題でもありました。

市長はエコカフェの活動にも至極感心された上で、「日本という国は素晴らしい。みんなで助け合って暮らしている。水も美味しく、自然が素晴らしい。子どもたちもみんないい子ばかりだ。いつも感謝の気持ちでいっぱいなんです。」と自らにも言い聞かせるように力説されていました。京丹後に再訪する約束をして分かれました。各地の取り組みを紹介するのもエコカフェの大切な役割ですね。


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ムニンイヌツゲ(無人犬柘植)は本土系

100507ムニンイヌツゲ@エコカフェ.JPG小笠原父島のサンクチュアリーの森は豊かな森です。アカガシラカラスバトの繁殖地であり手厚く保護がなされています。この森に入ったときに遊歩道脇にムニンイヌツゲが生えていました。あまり見る機会のない樹木のひとつです。[2010年5月5日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@阿部]

ムニンイヌツゲ(無人犬柘植:学名:Ilex matanoana Makino)はニシキギ目モチノキ科モチノキ属の常緑小高木。小笠原固有種で絶滅危惧TB類(EN)。分布は父島、兄島、母島に限り、土壌のやや乾燥した場所、特に、中央部台地上のシマイスノキ−コバノアカテツ群集内に混生。樹高は3、4mほど、樹皮は灰褐色で小枝がよく分枝、全株無毛、葉は互生し枝先に輪生状につきます。葉身は2cmから2.5cmほどの楕円形、中間より先の葉縁に粗い鋸歯、葉先は鈍頭です。新葉は6月頃にのび無毛で赤褐色を帯びるのが特徴です。花期は4月から5月頃、雌雄異株、枝先の葉腋から花柄を伸ばしやや淡桃色を帯びた白色の小さな花を数個咲かせます。果実は径約5mmの扁平球形の石果、秋に黒色に熟します。

ムニンイヌツゲの本土系で本州などに分布するイヌツゲが類縁であると考えられているようです。新葉の赤いのは紫外線から幼い葉を守るための働きがあるのです。日差しの強い南の島らしいですね。


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