コブガシ(瘤樫)は本土系

ビーグル号の航海日誌 2012年12月24日 23:38

120211コブガシ葉@エコカフェ.JPGクリスマスイブ。寒い日には「夢の島熱帯植物館」に行くのも意外と楽しいかもしれませんよ。そこには小笠原固有植物の展示があるので、冬休みに小笠原に行かれる方は予習にもなります。小笠原にはブナ科の植物は自生していません。何故でしょうね。ここではクスノキの仲間のコブガシを紹介しましょう。[2012年2月11日撮影:第49回草花教室@阿部]

コブガシ(瘤樫、学名:Machilus kobu Maxim.)はクスノキ科タブノキ属の常緑高木。小笠原固有種、起源は本土系でホソバタブが近縁。120211コブガシ樹皮@エコカフェ.JPG分布は聟島列島、父島列島、母島列島、北硫黄島、南硫黄島に広く、山地林の土壌の深くやや湿気のある場所を好みヒメツバキやシマシャリンバイなどと混生。樹高は7mから10mほど、根脇から萌芽が旺盛で株状、葉は互生し枝先にやや集中、葉身15cmから20cmほどの長楕円形から倒卵形、硬質で厚く、全縁で先は細く鈍い。新葉の展開は年に春と秋、アカテツと同じように新茎や葉裏に褐色毛が密生し、鉄錆色に見えます。この毛は成長とともに脱落します。花期は3月頃、枝先の葉腋から円錐花序を複数だし、淡黄緑色の小さな花をたくさん咲かせます。花は径約5mmでクスノキの花に似ているようです。果実は7月から8月頃に暗紫色に熟します。

コブガシは新芽痕がこぶ状になることが名前の由来らしいです。コブガシは本土系のホソバタブが近縁と考えられ、小笠原に偶然にたどり着いたものが、小笠原の環境に適応しながらコブガシ、葉が細く光沢のあり最も湿潤な場所を好むテリハコブガシ、新葉がほぼ無毛で尾根筋や台地、明るい林内を好むムニンイヌグスの3種に適応放散したと考えられています


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