オガサワラグワ(小笠原桑)は超レアモノ

ビーグル号の航海日誌 2012年12月23日 17:48

050430オガサワラグワ老木@エコカフェ.JPG小笠原の父島や母島の森の深い所を歩いているとオガサワラグワの黒色化した大きな切り株に出逢うことがあえう。かつて小笠原の森にはオガサワラグワの大木があった証となっているのです。明治時代以降、材質が緻密で堅く高級材として高値がついたことから、大木はことごとく乱伐されるとともに、伊豆諸島から移入したシマグワとの交雑が進み純粋な種は、崖地などに老木をはじめごくわずかに過ぎません。[2005年4月30日撮影:母島某所@山崎]

オガサワラグワ(小笠原桑、学名:Morus boninensis Koidz.)はクワ科クワ属の落葉高木。小笠原固有種、絶滅危惧TA類(CR)。分布は現在では母島、父島、兄島、弟島の一部に限り、急峻な沢筋や崖地などの林内にごくわずかに自生。直径1m前後のものは数本しか確認されておらず、しかも老木のため上部が枯損しているようです。樹高は10mから20mほど、樹皮は老木では茶褐色で鱗片状、屋久杉と並び賞されるほどの寿命があります。若枝には短毛が生え白っぽく見えるという。葉は互生し、葉身は広卵形で葉縁に円鋸歯、葉先が尖ります。葉表はざらつき、葉裏に葉脈が突出します。花期は落葉後の10月頃、雌雄異株、芽吹きとともに葉腋にそれぞれ雄花序、雌花序をだし、淡黄色の小さな花をたくさん咲かせます。果実は集合果、12月から翌1月頃に黒紫色に熟します。果実の残存花柱がないのが特徴といいます。

母島「桑の木山」は名前のとおりかつてはオガサワラグワが多く見られたのだろう。今でも比較的大きなものが見られます。また、弟島にはシマグワの移入事実はないことからオガサワラグワのみが自生していると考えられています。しかし、父島のものは交雑種がほとんどのようです。


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カンボク(肝木)は鳥食わずとも

061209カンボク@企業環境研修(裏磐梯) エコカフェ.jpg裏磐梯にある五色沼のひとつ赤沼の畔でわずかに赤い実をつけたカンボクがたたずんでいます。カンボクは「鳥食わず」といって果実に毒成分を含むためキレンジャクとツグミのみが食するに過ぎないのだと言います。したがって真冬のこの季節でも葉を落とした枝先に赤い実を残しているのです。[2006年12月9日撮影:企業環境研修プログラム「森の教室」@山崎]

カンボク(肝木、学名:Viburnum opulus L. var. calvescens (Rehd.) Hara)はスイカズラ科ガマズミ属の落葉小高木。分布は北海道、本州中部地方以北、国外では樺太、朝鮮半島、中国に及び、山地の疎林内や林縁、湖畔など日当たりのよい湿った場所に自生。樹高は5mから7mほど、葉は対生、葉身は4pから12pほどの広い卵形で3裂、葉縁は全縁(時に粗鋸歯)で葉先が尖ります。葉表は無毛、葉裏脈上に長い開出毛が生えます。花期は5月から7月頃、枝先から径10pほどの散房花序をだし、中央に白い小さな両性花を咲かせ、周囲に5裂の白色の装飾花がつきます。果実は径約8oの液果、秋に赤色に熟します。

オオカメノキ(ムシカリとも)ヤブデマリに似るが落葉していなければ葉の形で区別できます。材はクロモジと同様に殺菌作用があって爪楊枝や目薬などに利用されます。名前の由来も肝臓薬に使われたことによるそうです。はてはて。


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タグ:広域種
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