オガサワラカラタチゴケ(小笠原唐立苔)は地衣類

ビーグル号の航海日誌 2012年12月11日 01:01

120101オガサワラカラタチゴケ2@エコカフェ (2).JPG120101オガサワラカラタチゴケ@エコカフェ.JPG小笠原父島の旭山南峰(標高:267m)に続く尾根筋は風衝帯にあたり、ムニンシャシャンボシマシャリンバイムニンアオガンピシマイスノキハウチワノキムニンネズミモチシマカナメモチテリハハマボウコバノアカテツシマムロなど矮性の乾性低木林が展開しています。シマシャリンバイの小枝に樹状の地衣類が着生していました。調べるとどうもオガサワラカラタチゴケらしいです。[2012年1月1日撮影:お正月の旅小笠原2011年度@山崎]

オガサワラカラタチゴケ(小笠原唐立苔、学名:Ramalina boninensis Asah.)はレカノラ目サルオガセ科カラタチゴケ属の樹状の地衣類。小笠原固有種。分布は小笠原父島列島、硫黄島に限られ、樹枝に着生。枝は扁平で分枝し、小さな刺状の小枝をもち、子器は円盤状です。地衣体を構成する共生藻は単細胞のトレボキシアとニセトレボキシアです。子器の中の胞子蓑には各8個の無色の胞子が入っているのがカラタチゴケ属の特徴です。名前の由来は刺状の小枝がカラタチの子枝に似ていることにあるようです。


オガサワラカラタチゴケの仲間には北海道と本州東北地方・中部地方(亜高山帯に局所的)に分布するササクレカラタチゴケ、北海道から九州に分布するイワカラタチゴケ、本州(太平洋側)、四国、九州、南西諸島に分布するコフキカラタチゴケ、北海道から九州の冷温帯に分布するカタタチゴケが知られています。カラタチゴケについては分子生物的アプローチによる系統分類などが期待されます。


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