オオハマギキョウ(大浜桔梗)は木本化

ビーグル号の航海日誌 2012年12月10日 00:10

120102オオハナギキョウ小花@エコカフェ.JPG小笠原父島の亜熱帯農業センター温室に小笠原固有の植物もコレクションされている。この年末年始に父島に初めて行かれる人は訪ねてみてほしい。昨年のお正月に訪れたら、まさにオオハマギキョウが白い小花を咲かせていました。本来、草本のキキョウの仲間が島嶼での進化の過程で木本化した例とされています。起源はポリネシア系。島ではセンマイバ(千枚葉)とも言います。[2012年1月2日撮影:お正月の旅小笠原2011年度@山崎]

120102オオハマギキョウ@エコカフェ.JPG120102オオハマギキョウ花@エコカフェ.JPGオオハマギキョウ(大浜桔梗、学名:Lobelia boninensis Koidz.)はキキョウ科ミゾカクシ属の多年生草本が木本化した常緑草本性低木。小笠原固有種分布は小笠原諸島の父島列島東島、母島列島に限り、海岸近くの崖地や日当たりのよい草地に自生。絶滅危惧U類(VU)で父島などではヤギの食害が野生絶滅とも考えられています。島内で見られるのは母島産を植樹したもの。樹高は2mから3mほどで、葉は革質で光沢があり、幹の上部に輪生し、葉身は20cmから30cmほどの倒披針形、全縁で裏面にやや巻き込み、葉脈は裏面に突出します。また、落葉すると幹には鱗状痕が残ります。花期は5月から7月頃で、発芽後5、6年の成長した株の茎頂に複総状花序をだし、淡緑白色の小花を順次無数に咲かせます。雄性先熟。小花は5弁の合弁花、雄蕊は雌蕊を取り巻くように筒状に1本。果実は刮ハ、10月頃に熟し、1株で万単位のケシ粒大の種子を風散布します。散布が終わると株は枯れます。

島嶼効果といって絶海の孤島において進化の過程で草本が木本化することは、キク科で母島のワダンノキ、ガラパゴス諸島のスカレシアが代表的ですが、キキョウ科、スミレ科でも知られています。ハワイ諸島のキキョウ科のロベリアは、適応放散の結果、100種以上に種分化しているそうです。


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