江ノ島岩屋の正体は

⇒自然観察会 2012年12月05日 20:00

121117海食洞入口@エコカフェ.JPG江ノ島の形成史についてはすでに解説したとおりであるが、基盤を形成する岩盤の断層面などの脆弱な部分にあっては、波浪による浸食が進み安いとされます。江ノ島南西部の稚児ヶ淵から西に回り込んだ海食崖の基部に当たる付近では、約6000年の歳月をかけ、断層面に沿って典型的な隆起海食洞窟が発達しています。[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@阿部]

そのような奇怪な地形は古くから人びとの信仰、自然崇拝の対象になりやすいことが知られています。121117海食洞生成過程看板@エコカフェ.JPG121117暗闇の石仏@エコカフェ.JPG江ノ島の海食洞窟も「龍窟」、「蓬莱窟」、「神窟」、「本宮岩屋」、「龍穴」などと呼ばれ信仰の対象とされてきました。第一岩屋は奥行き152m、奥で二手に分かれます。洞内には石仏が安置されています。第二岩屋は奥行き56m、近接平行した2つの洞窟が奥で一つになります。まさに龍の体内を想像させます。『天女と五頭龍』伝説があるため、今日では岩屋の最奥に龍の御神体が祀られています。光と音の演出が今日的です。

岩屋内部は、幾度となく隆起が起こりその都度海面が下がるので、入口は天井が高く奥に行くほど天井が低くなり横に広がっています。1922年(大正14年)9月1日に発生した関東大震災により、江ノ島付近は約91cmも隆起し、洞窟底が海水の浸入から離れ、陸地化したそうです。

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