ダイヤモンドラインとパールライン

ビーグル号の航海日誌 2012年12月31日 23:03

121120_1740~01.jpg121120_1740~02.jpg紅白歌合戦、「嵐を呼ぶ男」が舘ひろしさんにより歌われた。
1957年公開の日活映画『嵐を呼ぶ男』の挿入歌として石原裕次郎さんにより歌われたものである。
時代は高度成長期の夜明けに活気づいていた頃である。
先般11月20日に日活調布撮影所を視察させていただいたときに、スタッフ食堂の壁に何気なく写真が掲げられていました。
そこには「ダイヤモンドライン」と「パールライン」とありました。
121120_1739~03.jpg121120_1739~02.jpgダイヤモンドラインの中の一人に若き日の石原裕次郎の姿がありました。

時代は新しくなっても私たちの本質は変わることあないでしょう。その本質こそが人類のこれからにとって大切なのです。押し寄せる課題とどう向き合うか、どう解決してゆくか...。
今年も一年ありがとうございました。


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オガサワラモクマオ(小笠原木朝黄)

070714オガサワラモクマオ@エコカフェ.JPG小笠原諸島父島の北袋沢から衝立山に向かう途中には、父島で典型的な群落体系のひとつコブガシ-ムニンヒメツバキ群集の常緑広葉樹林の森が広がっている場所があります。そこは乾性低木林の中でも比較的土壌の発達した湿潤な沢筋などに成立する比較的樹高の高い森になります。そのため林床にはシダ植物が繁茂しています。実際はマルハチやオガサワラモクマオなども他の樹種も多く散見されます。[2007年7月14日撮影:森も海も不思議いっぱい!小笠原エコツアー 〜海洋島の生態系の神秘を知る〜@松崎哲哉]

オガサワラモクマオ(小笠原木麻黄、学名:Boehmeria boniensis Nakai)はイラクサ科カラムシ属の常緑低木。小笠原固有種。分布は父島列島、母島列島、火山列島に及び、海岸の崖地から山地にかけて広く自生。繁殖力は旺盛で条件の悪いところでも適応。樹高は約1m、株立ち、全株が粗毛に覆われ、葉は対生し紙質、脈は目立ち、葉身は卵形で鋸歯があり葉先は尖ります。花期は3月頃、葉腋から20cmから30cmほどの穂状花序をだし、無数のピンク色の小花を密に咲かせます。果実は7月から8月頃に熟します。

小笠原では「カワヤナギ」とか「ペーパーウード」と呼ばれています。前者は湿潤な場所に多く柳に穂が似ていることから、後者は葉が紙のような木(wood)ということです。近縁種は熱帯から亜熱帯に分布しているヤナギバヤブマオ、東南アジア系ということになるのでしょう。


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チチジマキイチゴ(父島木苺)は本土系

ビーグル号の航海日誌 2012年12月30日 12:15

120624チチジマキイチゴ@エコカフェ.JPG小笠原諸島は北から聟島列島、父島列島、母島列島、そしてずーっと南下して火山列島である硫黄列島が島弧として並びます。これら島弧はフィリピン海プレートの縁に位置し、このプレートの下に太平洋プレートが沈み込んでいるのです。かつてどこまでは陸続きになっていた不明だが、前三者は列島単位で大きな島であったと列島を単位とした共通の植物が植生することからも推察されます。しかし、チチジマキイチゴは父島でしか見られないそうです。何故でしょうね。[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]

チチジマキイチゴ(父島木苺、学名:Rubus nakaii Tuyama)はバラ科キイチゴ属の常緑低木。小笠原固有種で絶滅危惧TA類(CR)。分布は父島に限り、長谷や北袋沢のやや湿潤な林縁などに自生。樹高は1mから2mほど、茎や葉柄には棘はなく、葉は互生し無毛でやや光沢、葉身は3から5中裂、葉縁に二重鋸歯があります。葉脈は明瞭です。花期は4月から5月頃、花は白色で5弁だが、八重の奇形のものもあるそうです。果実はイチゴ状果で6月から7月頃に赤色に熟すそうです。カジイチゴの近縁種と考えられています。父島には棘のあるハチジョウクサイチゴとそれとカジイチゴの雑種のシマミツバキイチゴが自生しています。

学名にある「nakai」は植物分類学者の中井猛之進博士を記念してつけられたそうです。エコカフェがお世話になっている京都大学フィールド科学教育研究センター森林ステーション芦生研究林は中井博士が植物を学ぶ者の標本地として熱烈に評価し、保存され、活用され、現在にいたっているのです。


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シマゴショウ(島胡椒)は東南アジア系

120624シマゴショウ2@エコカフェ.JPG小笠原の森に入ると着生植物が多いことが目に付きます。もっとも多いのがシマオオタニワタリホソバクリハランなどのシダ類やオガサワラシコウランなどのランの仲間、キノコ類などです。そんな着生植物のひとつにシマゴショウがあります。[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]

シマゴショウ(島胡椒、学名:Peperomia boninsimensis Makino)はコショウ科サダソウ属の常緑多年草。120624シマゴショウ@エコカフェ.JPG小笠原固有種で絶滅危惧U類(VU)。分布は父島と母島に限り、比較的湿潤な場所の老木や岩壁などの上に他の着生植物とともに着生。草丈は10pから30pほど、気根で固着、茎は茶褐色を帯び、斜上しシュートを伸ばし増えます。葉は対生か三輪生し、多肉質で主脈のみ目立ち、葉身は楕円形、全縁で葉先は鈍頭で尖ります。花期は春から秋、やや赤味がかった淡緑色の穂状花序を数本伸ばし、淡緑色の小花をたくさん咲かせます。果実は夏から晩秋にかけ赤褐色に熟します。

シマゴショウは四国南部、九州から南西諸島に分布する着生植物のサダソウが近縁種と考えられているようです。サダソウは全草に短毛があり、シマゴショウは無いことから違いは明らかなようです。


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オオトキワイヌビワ(大常葉犬枇杷)は本土系

ビーグル号の航海日誌 2012年12月29日 23:54

120624オオトキワイヌビワ@エコカフェ.JPG小石川植物園の温室に保存展示している小笠原固有種のひとつにオオトキワイヌビワがあります。先に紹介したトキワイヌビワよりも葉が大きいことが名前の由来です。この仲間は近縁種のイヌビワが起源で小笠原諸島で適応放散し、母島の湿性高木林内のみに自生するオオヤマイチジク、日当たりのよい林縁などに自生するトキワイヌビワ、さらにオオトキワイヌビワの3種に種分化したと考えられています。[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]

オオトキワイヌビワ(大大常葉犬枇杷、学名:Ficus nishimurae Koidz.)はクワ科イチジク属の常緑低木。小笠原固有種で絶滅危惧TB類(EN)。分布は父島列島、母島列島、聟島、北硫黄島に及び、島の中央部の山地林内のやや薄暗い林下に自生。樹高は1mから2mほど、あまり分枝せずに枝が伸び、葉は枝先近くに互生し、厚く大きく、葉脈が太く葉裏に突出します。花期は6月頃、葉腋に花嚢ができ、多肉のつぼ状花軸の内面に多数の花を咲かせます。果実はイチジク状果で9月頃に紫褐色に熟します。

イチジク属の植物はガジュマルがガジュマルコバチのみが送粉を担うように特定のイチジクコバチ類と1対1の共進化の関係にあります。オオトキワイヌビワは野生化で結実数が少ないことが知られています。パートナーのイチジクコバチ類が激減してしまったことが直接の原因と考えられます。ここにもグリーンアノールの食圧が関係しているのでしょうか。


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オガサワラクチナシ(小笠原梔子)は東南アジア系

120504オガサワラクチナシ花2@エコカフェ.JPG続いて小石川植物園の温室で保護展示しているオガサワラクチナシを紹介します。現地では乾燥台地の乾性低木林、特にコバノアカテツーシマイスノキ群集に中に混生するため、花が咲いていないと特定するのは難しいようです。[2010年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

オガサワラクチナシ(小笠原梔子、学名:Gardenia boninensis (Nakai) Tuyama)はアカネ科クチナシ属の常緑低木。120504オガサワラクチナシ花@エコカフェ.JPG小笠原固有種で絶滅危惧U類(VU)。分布は父島列島、母島列島、聟島に及び、日当たりのよい乾性低木林のブッシュ中などに自生。樹高は1mから2mほど、よく分枝し、葉は対生し厚く光沢があり、葉身3cmから10cm(父島、兄島のものは小さ目)、全縁で葉先は鈍頭に尖ります。葉脈は10対から13対ほどで主脈、側脈ともに葉裏に突出し目立ちます。花期は4月から5月頃、枝先に白色の花をひとつ咲かせます。花は径約6cm、花筒は約4cmと長く、花弁6枚(希に8枚)が高杯状に開き、雄蕊、雌蕊が長く突出します。花は甘い独特の芳香が強いです。果実は6個の稜のある楕円形の漿果、12月から翌年1月頃に黄色に熟します。

花筒が長く雌蕊と雄蕊が突出するのは、蛾が媒介する花の構造的特徴だそうです。小笠原固有種の多くが絶滅の危機に瀕している要因のひとつに、それらの植物の送粉を担う特定の昆虫がグリーンアノールの捕食圧力を受け、開花しても結実しないことがあげられています。さらに小笠原でよく見かけるセイヨウミツバチとの競争も考えられるのではないでしょうか。


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アツバシマザクラ(厚葉島桜)は起源不明

120624アツバシマザクラ@エコカフェ.JPG東京大学附属小石川植物園で保護展示されている小笠原固有の絶滅に瀕した植物については、小笠原の森での野生種の観察を補足する形でこのブログでも時どき紹介しています。ここでは、自生地が硫黄列島のため野生状態のものを実際に見ることはまずできないアツバシマザクラを紹介します。[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]

アツバシマザクラ(厚葉島桜、学名:Hedyotis pachyphylla Tuyama)はアカネ科フタバムグラ属の常緑低木。硫黄列島固有種。分布は硫黄列島(北硫黄島、硫黄島、南硫黄島)に限り、環境の厳しい岩場に自生。120624アツバシマザクラ葉@エコカフェ.JPG樹高は1mから2mほど、葉は対生し、厚く光沢があり、長楕円形から楕円形、全縁で葉先は尖ります。花期は7月から9月頃、枝先に複集散花序をだし、淡紫色の小さな筒状花をたくさん咲かせます。花冠は長さ約5mmで先が4、5深裂し外側に大きく反転するのが特徴です。果実は径約5mmの球形です。

近縁種としてやはり小笠原固有種であるシマザクラ、マルバシマザクラが知られるが、起源については東南アジア系でもないし、ポリネシア系でも本州系でもなく不明とされています。


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クロツグ(山棕、譏P)の甘い香りに

ビーグル号の航海日誌 2012年12月28日 20:00

100507クロツグ@エコカフェ.JPG小笠原父島の兄島瀬戸に面した釣浜では野生化したクロツグを見かけることができます。小笠原では外来種、自生する沖縄ではマニンとかアイグと呼ばれています。花や果実の季節になると辺り一面に甘い芳香を漂わせているので気づきやすいでしょう。[2010年5月7日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@十川雅彦]

クロツグ(山棕、譏P、学名:Arenga engleri Becc.)はヤシ科クロツグ属の常緑性低木。分布は南西諸島奄美大島宝島以南、台湾、フィリピンに及び、低地から山地の林内や林縁に自生。樹高は2mから4mほど、幹は円柱状の茎が数本が束生し周囲を黒色の細い繊維が被います。葉は葉柄が1mもあり羽状複葉で葉身3m、小葉は硬く革質で20対から40対、小葉身25pから60cmほどで葉先にクジャクヤシほどではないが不規則な鋸歯がつくのが特徴です。花期は4月から5月頃、雌雄異花、幹先端から複数の雄花序と雌花序を斜上させ、花序は初め多数の苞に包まれ、やがて分枝しその枝に多数の花が密に咲きます。果実は径約2pの球形の核果で熟すと橙色や赤白なり甘味がします。

名前の由来は樹幹や葉鞘が黒い繊維に被われたシュロ(ツグ)とうことにあるそうです。クロツグは新芽や若葉を食したり、黒色の繊維や葉から繊維をとってロープにしたりします。


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コクタン(黒檀)は何故に

ビーグル号の航海日誌 2012年12月27日 21:56

100507コクタン(外来種)@エコカフェ(釣浜).JPG小笠原父島の兄島瀬戸に面した釣浜で本来小笠原には自生していないはずのコクタンが海岸植物のモモタマナの近くでひょろりと生えていました。しかも1本だけのようです。何時しか鳥が種子を偶然に運んだものなのか、人の手により持ち込まれたものか、確認する術もないといいますが。[2010年5月7日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@山崎]

コクタン(黒檀、学名:Diospiros ebenum Koenig ex Retz.)はカキノキ科カキノキ属の熱帯性常緑高木。分布はインド南部、スリランカ、マレーシア、カリマンタン島、アフリカ東部熱帯域に及びます。樹高は25mほど、樹幹径1mを超え、樹皮は平滑で黒褐色、生育は極めて遅いという。葉は互生し皮質で光沢があり、葉身6cmから12cmほどの長楕円形で全縁。花期は6月から7月頃、雌雄異花、葉腋に有短柄で白色の雄花をたくさん咲かせ、雌花は単生します。雄花は雌蕊が退化し、雌花は雄蕊が退化しています。果実は径約2cmの扁球形のナシ状果で食べられます。

材は黒色で材質が緻密で堅く丈夫なため、古くから仏壇、仏具、家具などに利用されてきました。成長が遅いため産出量が少なく、今日では希少価値が高まり高級品として取引されています。


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壊れることのない友情とは!

船長からのお知らせ 2012年12月26日 00:19

121225友情@エコカフェ.JPG今宵はエコカフェ事務局をゆるやかに育み支える勝手連の忘年会がありました。
集まったメンバーは事務局の日頃の苦労を心底理解し、陰ながら支えている面々です。
ボランティア活動の表でなく縁の下でしっかり支えてくださっている仲間がいることは素晴らしいことだといつもながら感謝しています。
当たり前になったら終わりになります。
当たり前のこと、目立たないことを淡々とやってくださる。
何一つ文句は聞いたこともなく、いつも笑顔で気持ちよく引き受けてくださる仲間に心より感謝です。
121225誓い@エコカフェ.JPG不思議ですよね。何らの報酬はないのに楽しそうに支えてくださっているんです。
経済合理性の世界を超えた世界をどのように理解しますか?
エコカフェにはそんな不思議な人間くささがただよっているのです。
あっちにも、こっちにも、気づけばいつでもそんな空気が支配しています。
壊れることのない友情は壊れることのない価値観に支えられているようです!!


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クジャクヤシ(孔雀椰子)

ビーグル号の航海日誌 2012年12月25日 20:00

100507クジャクヤシ(外来種)@釣浜.JPG小笠原父島の釣浜ではモクマオウ、コクタンなどの外来種が目に付きます。クジャクヤシもそのひとつです。おそらく有用植物として持ち込まれたものが野生化しているのでしょう。[2010年5月7日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@山崎]

クジャクヤシ(孔雀椰子、学名:Caryota urens L.)はヤシ科クジャクヤシ属の常緑高木。分布はインド、スリランカ、マレー半島に及びます。樹高は12mから18mほど、樹幹は単幹で直立し竹のよう、葉は2回羽状複葉で葉身2.5m。小葉は葉身約10pでさかなの胸びれのような形をし、先端に二重鋸歯がつくのが特徴です。葉柄の周囲には粗い糸状の繊維が網状に取りついています。名前の由来は葉の広がる様子が孔雀の雄が羽を広げたように見えることにあるという。花期は8月頃、樹幹上部から下に向かって順次肉穂花序を簾のように下垂させ、帯桃赤色の小花をそれぞれたくさん咲かせます。果実は黒紫色に熟します。

幹からデンプンを採取したり、用材として利用したり、繊維からはロープなど作り、花柄の汁液からは酒を醸造します。まったくもって熱帯アジアの人びとの暮らしにはサゴヤシと同様に欠かすことのできない植物のようです。


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コブガシ(瘤樫)は本土系

ビーグル号の航海日誌 2012年12月24日 23:38

120211コブガシ葉@エコカフェ.JPGクリスマスイブ。寒い日には「夢の島熱帯植物館」に行くのも意外と楽しいかもしれませんよ。そこには小笠原固有植物の展示があるので、冬休みに小笠原に行かれる方は予習にもなります。小笠原にはブナ科の植物は自生していません。何故でしょうね。ここではクスノキの仲間のコブガシを紹介しましょう。[2012年2月11日撮影:第49回草花教室@阿部]

コブガシ(瘤樫、学名:Machilus kobu Maxim.)はクスノキ科タブノキ属の常緑高木。小笠原固有種、起源は本土系でホソバタブが近縁。120211コブガシ樹皮@エコカフェ.JPG分布は聟島列島、父島列島、母島列島、北硫黄島、南硫黄島に広く、山地林の土壌の深くやや湿気のある場所を好みヒメツバキやシマシャリンバイなどと混生。樹高は7mから10mほど、根脇から萌芽が旺盛で株状、葉は互生し枝先にやや集中、葉身15cmから20cmほどの長楕円形から倒卵形、硬質で厚く、全縁で先は細く鈍い。新葉の展開は年に春と秋、アカテツと同じように新茎や葉裏に褐色毛が密生し、鉄錆色に見えます。この毛は成長とともに脱落します。花期は3月頃、枝先の葉腋から円錐花序を複数だし、淡黄緑色の小さな花をたくさん咲かせます。花は径約5mmでクスノキの花に似ているようです。果実は7月から8月頃に暗紫色に熟します。

コブガシは新芽痕がこぶ状になることが名前の由来らしいです。コブガシは本土系のホソバタブが近縁と考えられ、小笠原に偶然にたどり着いたものが、小笠原の環境に適応しながらコブガシ、葉が細く光沢のあり最も湿潤な場所を好むテリハコブガシ、新葉がほぼ無毛で尾根筋や台地、明るい林内を好むムニンイヌグスの3種に適応放散したと考えられています


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オガサワラグワ(小笠原桑)は超レアモノ

ビーグル号の航海日誌 2012年12月23日 17:48

050430オガサワラグワ老木@エコカフェ.JPG小笠原の父島や母島の森の深い所を歩いているとオガサワラグワの黒色化した大きな切り株に出逢うことがあえう。かつて小笠原の森にはオガサワラグワの大木があった証となっているのです。明治時代以降、材質が緻密で堅く高級材として高値がついたことから、大木はことごとく乱伐されるとともに、伊豆諸島から移入したシマグワとの交雑が進み純粋な種は、崖地などに老木をはじめごくわずかに過ぎません。[2005年4月30日撮影:母島某所@山崎]

オガサワラグワ(小笠原桑、学名:Morus boninensis Koidz.)はクワ科クワ属の落葉高木。小笠原固有種、絶滅危惧TA類(CR)。分布は現在では母島、父島、兄島、弟島の一部に限り、急峻な沢筋や崖地などの林内にごくわずかに自生。直径1m前後のものは数本しか確認されておらず、しかも老木のため上部が枯損しているようです。樹高は10mから20mほど、樹皮は老木では茶褐色で鱗片状、屋久杉と並び賞されるほどの寿命があります。若枝には短毛が生え白っぽく見えるという。葉は互生し、葉身は広卵形で葉縁に円鋸歯、葉先が尖ります。葉表はざらつき、葉裏に葉脈が突出します。花期は落葉後の10月頃、雌雄異株、芽吹きとともに葉腋にそれぞれ雄花序、雌花序をだし、淡黄色の小さな花をたくさん咲かせます。果実は集合果、12月から翌1月頃に黒紫色に熟します。果実の残存花柱がないのが特徴といいます。

母島「桑の木山」は名前のとおりかつてはオガサワラグワが多く見られたのだろう。今でも比較的大きなものが見られます。また、弟島にはシマグワの移入事実はないことからオガサワラグワのみが自生していると考えられています。しかし、父島のものは交雑種がほとんどのようです。


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カンボク(肝木)は鳥食わずとも

061209カンボク@企業環境研修(裏磐梯) エコカフェ.jpg裏磐梯にある五色沼のひとつ赤沼の畔でわずかに赤い実をつけたカンボクがたたずんでいます。カンボクは「鳥食わず」といって果実に毒成分を含むためキレンジャクとツグミのみが食するに過ぎないのだと言います。したがって真冬のこの季節でも葉を落とした枝先に赤い実を残しているのです。[2006年12月9日撮影:企業環境研修プログラム「森の教室」@山崎]

カンボク(肝木、学名:Viburnum opulus L. var. calvescens (Rehd.) Hara)はスイカズラ科ガマズミ属の落葉小高木。分布は北海道、本州中部地方以北、国外では樺太、朝鮮半島、中国に及び、山地の疎林内や林縁、湖畔など日当たりのよい湿った場所に自生。樹高は5mから7mほど、葉は対生、葉身は4pから12pほどの広い卵形で3裂、葉縁は全縁(時に粗鋸歯)で葉先が尖ります。葉表は無毛、葉裏脈上に長い開出毛が生えます。花期は5月から7月頃、枝先から径10pほどの散房花序をだし、中央に白い小さな両性花を咲かせ、周囲に5裂の白色の装飾花がつきます。果実は径約8oの液果、秋に赤色に熟します。

オオカメノキ(ムシカリとも)ヤブデマリに似るが落葉していなければ葉の形で区別できます。材はクロモジと同様に殺菌作用があって爪楊枝や目薬などに利用されます。名前の由来も肝臓薬に使われたことによるそうです。はてはて。


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タグ:広域種
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八坂神社の今昔を

ビーグル号の航海日誌 2012年12月22日 20:00

091219八坂神社楼門@エコカフェ.JPGエコカフェ関西事務所に行く時には必ずといってよいほど八坂神社にもお参りさせていただいております。八坂神社は「祇園さん」とか「八坂さん」として親しまれ、厄災除去の疫神として信仰を集めています。社伝によると斉明天皇2年(656年)にこの付近に素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀ったことが縁起。御祭神は素戔嗚尊櫛稲田姫命八柱御子神です。 櫛稲田姫命は素戔嗚尊の妻、八柱御子神は8人の子どもたちです。古く明治初期の神仏分離令以前は、御祭神は牛頭天皇、八王子、頗梨采女であったといいます。[2009年12月19日撮影:八坂神社@山崎]

091219八坂神社看板@エコカフェ.JPGそもそも牛頭天王は祇園精舎の守護神ともされる仏教由来の神であって、神道の素戔嗚尊と習合。頗梨采女は牛頭天王の后であったことから櫛稲田姫命に、8人の子ども八王子(総光天王、魔王天王、倶魔羅天王、得達神天王、良侍天王、侍神相天王、宅神相天王、蛇毒気神天王)は八柱御子神(暦神の八将神:太歳神、大将軍、太陰神、歳刑神、歳破神、歳殺神、黄幡神、豹尾神)に比定されていたのです。このことは、平安時代になり、古来の自然崇拝からの生まれた神道に、神仏習合の考えが取り入れられ、中国から日本にもたらされた陰陽五行思想、陰陽道とそれに基づく道教、が結びついて人びとの間に厄災除去の疫神の信仰が広まっていったのです。昔の日本人の他を受け入れる知恵がそこにあるわけです

神仏分離により八柱御子神は、天照大御神とその弟の素戔嗚尊との契約で化生したとされる五男三女神に変更されたようです。時の政権が歴史を都合よい報告の整理してしまったようです。八坂さんでは元々の八柱御子神を祀られているようです。夏の祇園祭は今日では風物詩のようになってしまった感もありますが、京の人びとの心には古の心が息づいているように思われます。


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今日は冬至、世紀末現象/終末現象!?

ビーグル号の航海日誌 2012年12月21日 09:07

121125_2159~01.jpg今日は冬至。明日から太陽は復活に入ります。日中が一日一日と畳の目ほどの長さで長くなっていきます。世紀末現象が社会現象、終末現象となってしまっている国もあるようですが、その国の世相を反映しているのでしょう。マヤの暦、興味はありますが....。
冬至については先にこのブログでいろいろと紹介しているのでそちらをご覧ください。
もうすぐクリスマスです。そしてお正月がきます。日本という不思議な国を考える良い機会にしてください。

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121210_2114~01.jpg

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ウチダシクロキ(打出黒木)は摩訶不思議

ビーグル号の航海日誌 2012年12月20日 22:01

120504ウチダシクロキ2@エコカフェ.JPG石川植物園温室では小笠原の貴重な固有植物が保護展示されています。その中でもとりわけ珍しいもののひとつにウチダシクロキがあります。何ともからからに干からびた感じが造花のようです。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

ウチダシクロキ(打出黒木、学名:Symplocos kawakamii.)はハイノキ科ハイノキ属の常緑低木。小笠原固有種で絶滅危惧TA類(CR)。分布は父島に限り、風衝帯の岩石地の乾燥した斜面の乾性矮低木林内にわずかに自生。樹高は0.5mから1.5mほど、若枝は稜があり黄色を帯び、葉は厚く皮質で葉柄が平たく、葉縁が裏側に巻き込み、葉脈はくぼみます。葉からの水分蒸散を極力抑えようとしているようです。花期は11月頃、径7mm前後の白色の5弁花、雄蕊は長くたくさんつきます。果実は翌年秋に熟すとしわしわで黒色になります。

ウチダシクロキの仲間は小笠原で一つの種から適応放散により種分化し、父島と兄島に自生するチチジマクロキ、母島列島向島のみに自生するムニンクロキがさらにすみ分けをしています。


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大切な皆様のために!

121219エコカフェ忘年交流会風景@エコカフェ.jpg今夜はエコカフェの忘年交流会が開催されました。
97名、たくさんの方々に参加をしていただきました。
恒例のくじ引きプレゼント会を盛り上げるため仮装を決め込み会場に乗り込みました。
プレゼントの品は会員の皆さまからのご厚意によります。
とにかく楽しく喜んでいただけることが大切です。
新しい年に向け多様なメンバーが集い大いに盛り上がることができました。
皆さまの新たなチャレンジに乾杯して盛大な交流会を終えることができました。

とにかく感謝、感謝です!!



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第39回定例理事会開催(速報)

船長からのお知らせ 2012年12月19日 20:00

121219第39回理事会@エコカフェ.JPG本日は第39回定例理事会をデジタルハリウッド東京本校会議室にて開催しました。エコカフェ忘年交流会の日程合わせての開催です。
次の議案について審議しました。
議案1:今後の運営について
議案2:第8回シンポジウムについて
議案3:その他について
議案1については、法人会員をはじめ課員の皆さまへの遡及プログラムの在り方等について検討の方向性を整理しました。
議案2については、2013年2月9日(土)13:30から第8回シンポジウムを開催することとし、「身近な自然の生き物たち・子どもたちの目をとおして〜ウミガメからハッチョウトンボまで〜」をテーマに選定しました。

シンポジウムについては、多くの皆さまにエコカフェの活動理念を御理解いただけるような工夫をいたしますので、スケジュールに日程を確保いただけますようお願い申し上げます。おって、詳細のご案内をさせていただきます。



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シシャモは混乱を超えて高級魚に

ビーグル号の航海日誌 2012年12月18日 20:00

シシャモ@エコカフェ.JPG最近では高級になってしまったシシャモ。一般に売られているのは科レベルでは同じだが属レベルで異なるカラフトシシャモです。1970年代以降、乱獲の影響等でシシャモが激減したため資源量の豊富なカラフトシシャモがシシャモの代用として市場に流通し、いつしかカラフトシシャモがシシャモになってしまいました。市場での混乱です。このため2003年のJAS法改訂で「原材料名」表記が厳格化され、今日では両者は区別され流通されています。シシャモは高級魚、味もカラフトシシャモより淡白で美味しいです。

シシャモ(柳葉魚、Spirinchus lanceolatus (Hikita))はキュウリウオ目キュウリウオ科シシャモ属の回遊性の海水魚。日本固有種。分布は北海道道東の太平洋沿岸、水深120mより浅い場所に生息。体長は12pから18pほど、背中に脂ビレがあり、体色は背中は暗黄色で腹部は銀白色、鱗は大きめで目立ちます。産卵期は10月から12月頃、遡河回遊魚で河川へ遡上し、河床の砂礫に産卵。オスの臀ビレは二次性徴、抱擁器官として伸張するそうです。寿命は3年から4年と考えられています。

アイヌ語で「ススハム」「シュシュハモ」と呼び、アイヌ伝説にアイヌの神様がサケがとれなく困った時に祈りをささげると、柳の葉が落ちてきて魚、シシャモになったとあるそうです。なんともです。


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タグ:日本固有種
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ニホンイノシシ(日本猪)は里山再生のシンボルに

ビーグル号の航海日誌 2012年12月17日 08:14

080415イノシシ@エコカフェ(広島視察).jpg政権交代。人びとは寒い冬に耐えるために野生の鳥獣を食して体力をつけたという。かつて北海道や東北ではマタギといった猟師集団がいて、農閑期の冬に山に入り、クマ、シカなど獲っていたという。今ではカモシカは禁猟とされています。フランス料理ではジビエとして食文化の中心をなしています。ここではかつて広島を視察した時に見かけたニホンイノシシを紹介します。[2008年4月15日撮影:広島戸河内@阿部]

ニホンイノシシ(日本猪、学名:Sus scrofa leucomystax (Temminck & Schlegel))は偶蹄目(ウシ目)イノシシ科イノシシ属の哺乳動物。日本固有(亜)種。分布は本州宮城南部以南、四国、九州、淡路島、小豆島の山間部の藪などに自生。体長はオスで110pから170pほど、体重は80kgから190kg、メスはオスより一回りほど小さいです。雌雄ともに牙が生え、全身は茶褐色の剛毛におおわれ、前後の足の指は4本です。食性は雑食性でクズやヤマイモの根、ドングリ、ミミズや昆虫などの小動物を食します。

昔から山間部では「山鯨」と呼び、貴重なタンパク源として食されてきたという。特に、今日的には「ボタン鍋」として寒い時に食べる大衆鍋として普及しつつあるようです。近年、過疎化や高齢化により集落がもつ里山の手入れができず荒れたことで、クマやシカ、イノシシの侵入阻止機能を果たしていたバッファーゾーンが消えたことにより、容易に田畑の作物を食料とするようになったと考えられます。これにより食料事情が改善し、個体数が増え、更なる農林業被害を促すという悪循環に陥っているように思われます。

人と動物たちの共生、口で言うのは簡単ですが、人びとが電柵の中で我慢して暮らすのではなく、里山の再生など自然の摂理に相応しい対処をして欲しいものです。それには里山の資源利用をどう考えるかにヒントがあるのではないでしょうか。


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気仙沼「福よし」さんの思い出

ビーグル号の航海日誌 2012年12月16日 14:27

071123きんめもカキもサンマもホッケも@エコカフェ(気仙沼).jpg投票日。思い出。FBで真藤さんが気仙沼「福よし」さんで「モウカノ星」を食したと報告されました。美味しかったそうです。エコカフェでもかつて移動理事会(第27回)を気仙沼で開催したことがあります。南三陸・気仙沼でのフィールド活動の進め方を審議するためでもありました。まさに、「男山本店」菅原さん、東北電力気仙沼営業所の矢作さん、河北新報気仙沼総局の今野さんら地元の方々と懇親交流をしたのが、「福よし」さんでした。[2007年11月23日撮影:気仙沼@阿部]

071123カキ焼き@エコカフェ(気仙沼).jpg071123お刺身づくし@エコカフェ(気仙沼).jpgここでは「福よし」さんの天然の素材を活かした贅の極み、素朴さの中からの芸術の域に達した美食の世界を写真で紹介します。「モウカノ星」は「もうがの星」と案内されていたのを覚えています。ネズミサメの心臓の刺身のことです。ネズミザメはホオジロザメと同じネズミザメ科に属し、凶暴であることが知られています。味のほうは正直言って美味です。071123福よし@エコカフェ(気仙沼 ).jpg071123仲良し@エコカフェ(気仙沼).jpg 

東日本大震災で甚大な被害を受けたのは気仙沼の「福よし」も例外ではありません。困難を乗り越えての営業再開には頭が下がります。おめでとうございます。エコカフェでも皆さんの賛同を得て機会をつくりたいと思います!!


関連寄稿エッセイ(時空を超えた旅 / 海と森の供宴に乾杯)⇒
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ヤマウド(山独活)は優れモノ

090922ヤマウド@エコカフェ.JPG北アルプス涸沢ヒュッテから横尾まで下山してきたときにたくさんの実をつけているヤマウドを見つけました。野生のものは少なく、江戸時代以降は栽培されるようになり、今私たちが山菜として食するものは全て畑栽培によるものです。[2009年9月22日撮影:上高地@山崎]

ヤマウド(山独活、学名:Aralia cordata Thunb.)はセリ目ウコギ科タラノキ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に及び、山地の日当たりのよい斜面や林縁などに自生。草丈は2mから3mほど、よく分枝、葉は互生し、2回羽状複葉、小葉は葉身10cmから15cmほどの卵形で葉縁に細鋸歯、葉先は尾状に尖ります。花期は8月から9月頃、枝上部の葉腋から集散状の花序をだし、径約3mmの緑白色の5弁化を球状にたくさん咲かせます。雄蕊、雌蕊花柱とも5本。果実は径約3mmの球形の液果状の核果で黒紫色に熟します。

「ウドの大木」とは是如何に。新芽はほんのり苦みのある香り高い山菜として好まれていますが、苦味成分はタンニンです。ジテルペン、フラボノイド、クロロゲン酸などの機能成分も含まれ、自律神経調整、抗酸化などの効能も期待されるようです。根は生薬として「独活(どくかつ)」と呼ばれ、解熱や神経痛の緩和に効果があるそうです。


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高山植物の魅力(80)、ミヤマゼンコ(深山前胡)

ビーグル号の航海日誌 2012年12月15日 19:45

090922ミヤマゼンコ@エコカフェ.JPG北アルプス涸沢ヒュッテ(標高2309m)はすでに深い雪に埋もれているでしょう。穂高連峰から下る大きくえぐれた氷河期に発達したカールがあります。カールの下部は、夏場、多くの登山者たちがついの宿とするカラフルなのテントで賑わっています。テント葉の近くにはいろんな高山植物が観察できます。セリ科大型の植物、ミヤマゼンコもそのひとつです。[2009年9月22日撮影:涸沢ヒュッテ@山崎]

ミヤマゼンコ(深山前胡、学名:Coelopleurum multisectum (Maxim.) Kitag.)はセリ科エゾノシシウド属の多年草。090922涸沢ヒュッテ@エコカフェ.JPG日本固有種。分布は本州中部地方に限り、亜高山帯から高山帯の雪田周辺の砂礫地や草地に自生。草丈は15pから60cmほど、茎は中空で太く赤味を帯びることもあり、葉は3、4回3出羽状複葉、小葉の葉身は1pから3pほどの卵形から長卵形で葉縁に鋭鋸歯、葉先は尖ります。葉の基部は袋状鞘があります。花期は7月から8月頃、茎先や茎上部の葉腋から複集散花序をだし、たくさんの白色の小花を咲かせます。花序の径は20pにもなり、小総苞片は線形から披針状長楕円形です。果実は分果で長径5o前後の楕円形です。 

セリ科大型の植物には似たものが多く、ミヤマセンキュウ、タカネイブキボウフウ、ミヤマトウキ、ミヤマシシウドオオハナウドなどが知られています。見分けるのはとても難しいです。


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高山植物の魅力(79)、オンタデ(御蓼)

090922オンタデ雌株1@エコカフェ.JPG090922オンタデ雌株2@エコカフェ.JPGこの冬の寒さは厳しく、冬山遭難のニュースが重苦しいですね。近年、危険に対する人びとの注意力が散漫になっているような気がします。これまで安全や安心は空気のように当たり前のような存在と受け止められていたのでしょう。上高地へ向かう道路も冬期閉鎖され、白銀の静かな世界が広がっるのでしょう。ここでは初秋に撮影したオンタデを紹介します。写真は雌株です。[2009年9月22日撮影:上高地@山崎]

オンタデ(御蓼、学名:Aconogonon weyrichii (F.Schmidt) H.Hara var. alpinum (Maxim.) )はタデ科オンタデ属の多年草。ウラジロタデの高山タイプで日本固有種。分布は北海道大雪山系、本州中部地方以北に限り、亜高山帯から高山帯の風衝地、草地、砂礫、岩礫地、溶岩原などに自生。草丈は30pから100pほど、根は太く長さ1mにも及び、茎は時に帯紅紫色です。葉は互生し有柄、葉身15pから20pほどの卵形から長卵形で全縁、葉先はやや尖ります。葉表裏とも最初に毛が生えるが成長とともに脱落します。花期は7月から10月頃、雌雄異株、茎上部の葉腋から総状花序をだし、白色(花の終りの頃には帯紅色)の小花をたくさん密に咲かせます。小花は花弁は無く萼片5裂、雌花は雄蕊が退化し、雄花は雌蕊が退化します。果実は痩果で翼3つあり、紅色に熟します。

低地に自生するイタドリやオオイタドリはイタドリ属として別属で扱われています。イタドリの高山タイプオノエイタドリもイタドリ属に分類されます。オノエイタドリの紅色の花を咲かすものをメイゲツソウまたはベニイタドリとも呼ぶそうです。特に、富士山に自生するオノエイタドリをフジイタドリとも呼びます。なんともややこしいです。その上、オノエイタドリは葉の基部切形で、オンタデは葉の基部が丸いとしますが、混生地で両者を区別するのはほとんど困難です。


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東大寺南大門金剛力士立像は

091126東大寺南大門金剛力士立像吽行@エコカフェ.JPG091126東大寺南大門金剛力士立像阿行@エコカフェ.JPG奈良雑司にある東大寺、聖武天皇の創建当時には全国60余の国分寺の中心「総国分寺」でもあった。仏教が国づくりの中で普及していった時代でもあったようだ。世界文化遺産にも登録されています。南大門にある金剛力士立像を紹介しましょう。[2009年11月26日撮影:東大寺@山崎]

東大寺南大門は鎌倉時代の正治元年(1199年)に再建。天竺様という貫を多用する建築様式。門内の左右に向かい合う形で仏教の護法善神、つまり守護神である金剛力士立像が安置されています。風雨を避けるためでしょうか。開眼は建仁3年(1203年)10月3日、運慶・快慶らの手によるもので高さ8mを超えます。約3千の部材からなる寄木造りで、一体をたった70日で完成させたというから驚きです。まさに写実性に特徴のある鎌倉彫刻の代表作です。
091126東大寺南大門内部上部構造@エコカフェ.JPG向かって左側「阿行」は口を閉じ怒りを内に秘めた顔相で、如意棒を肩に担ぎ、右腰に手の平で如意棒の橋を掴んで押さえ、左手はひじを横に張って、手の平と指を思い切り開き、左胸の横で正面に向けます。右側には「吽行」は怒りを顕わにした顔相で、右手は肘を肩の高さで横に引き、手の平を広げて親指と人差し指で摘み、中指、薬指、小指は思い切り開き、左胸前で手の平を外に向けます。左手は脇を開けてひじを横に張り、如意棒を左腰でしっかり握ります。

法隆寺中門の金剛力士立像とは阿形像と吽形像の安置が左右逆になっているのはどうしてでしょうか。飛鳥時代には中門に安置されたのですが、東大寺では中門ではなく南大門ですから込めた意味合いも違ったのでしょうか。さてはて


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法隆寺中門金剛力士立像に

ビーグル号の航海日誌 2012年12月14日 05:47

091219法隆寺中門@エコカフェ.JPG奈良斑鳩にある法隆寺の回廊は時空を貫く強さがあることは先に触れたが、ここでは中門にある金剛力士立像について紹介したい。金剛力士立像については室生寺山門のものは色鮮やかでした。[2009年12月19日撮影:法隆寺@阿部]

金剛力士は仏教の護法善神、つまり守護神である天部のひとつです。仏教における諸仏は、悟りを開いた者つまり仏陀である「如来部」、修行中の「菩薩部」、如来の化身で民衆を導く「明王部」、仏法の守護神や現世的利益を導く「天部」からなります。091219金剛力士立像阿形@エコカフェ.JPG091219金剛力士立像吽形@エコカフェ.JPG天部は、古代インドのバラモン教の神々が密教に取り入れられたもので、金剛力士をはじめ梵天、帝釈天、四天王弁財天、吉祥天、毘沙門天大黒天、鬼子母神、十二神将、八部衆など多く存在します。法隆寺をはじめ日本の寺院では、寺門など寺院の入口に内部への仏敵の侵入を防ぐ目的で守護神としての金剛力士立像(仁王像とも)を安置します。そのため、お姿は上半身裸で筋骨隆々、向かって右に憤怒を顕わにした「阿形」、左に怒りを内面に秘めた「吽形」となっています。法隆寺の金剛力士立像の高さはおよそ3.8mもあり、奈良時代711年に造られ、現存する日本最古のものです。木造補修が施されたいますがもとは塑像、重要文化財に指定されています。うー、唸ってしまいます。

古の人びとの価値観としてなかなかの造形美です。怒りを外に顕わにしたり、内に込めて秘めたり、この二様が怒りの全てを表現しているのですから


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ヘラナレンも木本化

ビーグル号の航海日誌 2012年12月13日 09:49

120102ヘラナレン@エコカフェ.JPG小笠原諸島に自生するキク科の植物で独自に進化し木本化したものとしてヘラナレンがあります。写真は亜熱帯農業センターで保護栽培されているものです。先に紹介した母島のごく一部に分布するワダンノキやユズリハワダンも同様に木本化しています。この進化現象は島嶼効果のひとつでしたね。[2012年1月2日撮影:お正月の旅 小笠原2011年度@山崎]

ヘラナレン(学名;Crepidiastrum linguaefolium (A. Gray) Nakai.)はキク科ニガナ属の常緑小低木。120102ヘラナレン開花後@エコカフェ.JPG小笠原固有種、絶滅危惧TA類(CR)。分布は母島列島(母島、妹島、姪島)に限り、日当たりのよい風通しのよい林縁や草地などに自生(戦前までは父島でも野性自生)。アフリカマイマイノヤギなどの食害による枯死など個体数を減らしています。実生による更新も見られないそうです。樹高は1mから1.5mほどで、全株無網、葉は互生し枝先に輪生状に集生。葉身は10pほどの舌状倒披針形で全縁、葉先は鈍頭、基部で茎を包み、主脈が目立ち葉裏に突出します。花期は10月から11月頃、枝先近くの葉腋に円錐花序をだし、白色の5弁の小花を多数咲かせます。果実は翌年1月頃に熟します。ただし、訪花する在来ハナバチ類がグリーンアノールの犠牲になり結実する個体も激減しているそうです。まさにピンチです。

ヘラナレンと同じニガナ属で小笠原固有種のものとして、父島・母島に自生する常緑低木のユズリハワダン、父島にのみ自生する多年草のコヘラナレンが知られています。どちらも絶滅危惧TA類に指定されてます。世界自然遺産に登録された小笠原諸島ですが厳しい現実が目の前に横たわっているのです。


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ウラジロコムラサキ(裏白小紫)は独自進化

ビーグル号の航海日誌 2012年12月12日 06:27

100507ウラジロコムラサキ@エコカフェ.JPG小笠原諸島に生息する植物の多くは、このブログでも紹介したように、雌雄異株であったり、雄性両全性異株など両性株から雌雄異株への分化途上(進化の過程)にあったりしていることが知られています。このことは島嶼効果といって興味深い現象のひとつです。ウラジロコムラサキは乾性低木林のかわいい主役、強い日差しと極度の乾燥化に適応し、葉は厚く毛を密生させています。[2010年5月7日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@十川雅彦]

ウラジロコムラサキ(裏白小紫、学名:Callicarpa nishimurae Koidz)はクマツヅラ科ムラサキシキブ属の常緑低木。小笠原固有種。分布は小笠原諸島父島列島の父島と兄島に限り、風衝帯の岩場などの乾燥した場所に自生。野生ヤギの食害により激減し、絶滅危惧TA類(CR)、国内希少野生動植物種に指定。樹高は1m未満、葉は互生し有短柄で厚く、葉身は0.6cmから1.2pほどの小さな楕円形で葉縁に鈍鋸歯、葉先は鈍頭です。葉表は銀白色の細かな星状毛が密生するため銀緑色、葉裏は銀白色に綿毛が密生するため白緑色に見えます。若枝や葉柄にも銀白色の綿毛を密生するのが特徴です。花期は6月頃、雌雄異株、枝先の葉腋から集散花序をだし、桃紫色の小花をたくさん咲かせます。小花の花冠は4裂、雄花の子房は不稔で雌蕊花柱は短く雄蕊が長い。雌花は雄蕊が短く退化。果実は径約3mmの球形の核果で11月頃に紫紅色に熟します。

ウラジロコムラサキの仲間は、林縁の当たりのよい場所に自生するオオバシマムラサキ、やや湿性化した林内に自生するシマムラサキの2種が知られ、いずれも小笠原固有種であり、もともと同一の種が小笠原で適応放散したものと考えられています。


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オガサワラカラタチゴケ(小笠原唐立苔)は地衣類

ビーグル号の航海日誌 2012年12月11日 01:01

120101オガサワラカラタチゴケ2@エコカフェ (2).JPG120101オガサワラカラタチゴケ@エコカフェ.JPG小笠原父島の旭山南峰(標高:267m)に続く尾根筋は風衝帯にあたり、ムニンシャシャンボシマシャリンバイムニンアオガンピシマイスノキハウチワノキムニンネズミモチシマカナメモチテリハハマボウコバノアカテツシマムロなど矮性の乾性低木林が展開しています。シマシャリンバイの小枝に樹状の地衣類が着生していました。調べるとどうもオガサワラカラタチゴケらしいです。[2012年1月1日撮影:お正月の旅小笠原2011年度@山崎]

オガサワラカラタチゴケ(小笠原唐立苔、学名:Ramalina boninensis Asah.)はレカノラ目サルオガセ科カラタチゴケ属の樹状の地衣類。小笠原固有種。分布は小笠原父島列島、硫黄島に限られ、樹枝に着生。枝は扁平で分枝し、小さな刺状の小枝をもち、子器は円盤状です。地衣体を構成する共生藻は単細胞のトレボキシアとニセトレボキシアです。子器の中の胞子蓑には各8個の無色の胞子が入っているのがカラタチゴケ属の特徴です。名前の由来は刺状の小枝がカラタチの子枝に似ていることにあるようです。


オガサワラカラタチゴケの仲間には北海道と本州東北地方・中部地方(亜高山帯に局所的)に分布するササクレカラタチゴケ、北海道から九州に分布するイワカラタチゴケ、本州(太平洋側)、四国、九州、南西諸島に分布するコフキカラタチゴケ、北海道から九州の冷温帯に分布するカタタチゴケが知られています。カラタチゴケについては分子生物的アプローチによる系統分類などが期待されます。


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オオハマギキョウ(大浜桔梗)は木本化

ビーグル号の航海日誌 2012年12月10日 00:10

120102オオハナギキョウ小花@エコカフェ.JPG小笠原父島の亜熱帯農業センター温室に小笠原固有の植物もコレクションされている。この年末年始に父島に初めて行かれる人は訪ねてみてほしい。昨年のお正月に訪れたら、まさにオオハマギキョウが白い小花を咲かせていました。本来、草本のキキョウの仲間が島嶼での進化の過程で木本化した例とされています。起源はポリネシア系。島ではセンマイバ(千枚葉)とも言います。[2012年1月2日撮影:お正月の旅小笠原2011年度@山崎]

120102オオハマギキョウ@エコカフェ.JPG120102オオハマギキョウ花@エコカフェ.JPGオオハマギキョウ(大浜桔梗、学名:Lobelia boninensis Koidz.)はキキョウ科ミゾカクシ属の多年生草本が木本化した常緑草本性低木。小笠原固有種分布は小笠原諸島の父島列島東島、母島列島に限り、海岸近くの崖地や日当たりのよい草地に自生。絶滅危惧U類(VU)で父島などではヤギの食害が野生絶滅とも考えられています。島内で見られるのは母島産を植樹したもの。樹高は2mから3mほどで、葉は革質で光沢があり、幹の上部に輪生し、葉身は20cmから30cmほどの倒披針形、全縁で裏面にやや巻き込み、葉脈は裏面に突出します。また、落葉すると幹には鱗状痕が残ります。花期は5月から7月頃で、発芽後5、6年の成長した株の茎頂に複総状花序をだし、淡緑白色の小花を順次無数に咲かせます。雄性先熟。小花は5弁の合弁花、雄蕊は雌蕊を取り巻くように筒状に1本。果実は刮ハ、10月頃に熟し、1株で万単位のケシ粒大の種子を風散布します。散布が終わると株は枯れます。

島嶼効果といって絶海の孤島において進化の過程で草本が木本化することは、キク科で母島のワダンノキ、ガラパゴス諸島のスカレシアが代表的ですが、キキョウ科、スミレ科でも知られています。ハワイ諸島のキキョウ科のロベリアは、適応放散の結果、100種以上に種分化しているそうです。


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無施肥無農薬の冬野菜たち!

⇒寄港地だより 2012年12月09日 15:53

121209冬野菜たち@エコカフェ.JPG埼玉のエコカフェ・ミニ農園でようやく霜も下りて冬野菜たちが甘味をまして美味しく育ちました。土に化学肥料はもちろん麦藁意外に有機肥料も施さないで頑張っています。先に育った野菜の残骸は耕運機で耕す際に一緒に土地に還元しています。

白菜、よく括り大きくできました。無農薬に転じた15年前頃は夜盗虫に悩まされましたが今は虫は出ません。土壌がきれいになり、野菜のほうが強くなっているからです。
葱、本当に美味しいです。葱は難しいんです。
蕪とラディッシュは比較的簡単です。
大根は土壌が良くないと真っ直ぐに育ちません。
ブロッコリーとチンゲンサイもよくできています。
ほうれん草と青菜も土壌がきれいだとよく育ちます。
柿、庭に植えたものです。今年は例年に比べたくさん実りました。

冬野菜は寒い方がしっかり育つので、この冬は甘くて美味しい野菜が長く食べ続けることができそうです。ありがたいことです。


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火の用心から戸締り用心へ

消防車@エコカフェ.JPG世相。師走と言えば何を思い起こしますか。盆暮れ勘定のなくなった今日でも年越しのためのお金の算段は尽きないようだ。酉の市、羽子板市など商売繁盛や縁起担ぎの行事で賑わう。
昭和の頃は火の用心の声が巷で聞かれた。子どもたちから年寄りまでみんなで手分けして担当した。これは防犯の意味もあったようだ。そんな良き時代は都会では終わってしまった。

港区虎ノ門にある日本消防協会に『消防団情報プラザ』がある。4年ほど前に地域防災の理解の普及のために開設された。要するに地域防災を担う消防団員のなり手が少なくなっていることが背景にあるらしい。消防車A@エコカフェ.JPG消防車B@エコカフェ.JPG道路に面した展示コーナーには、昭和初期や明治期の腕用ポンプ車、ベル―蒸気消防馬車、纏模型などが紹介されています。

拍子木を打ちながら「火の用心、マッチ一本火事のもと」、今は昔。今日的な戸締り用心は、セコムやALSOKといった総合警備会社の提供するサービスにゆだねるしかないのだろうか!お巡りさんの夜のパトロールもよく見かけるが....。


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佐渡島、灯台のある風景

ビーグル号の航海日誌 2012年12月08日 20:00

120804尖閣湾の灯台@エコカフェ.JPG夢、猛烈な季節風に荒れ狂う日本海のどんよりした深い海。
安定した大地に仁王立ち、遠く日本海の遥か西方を眺望し、この土地の平和を願う。
ただただ、航海の安全と人びとの安寧を願う。

そこは昭和レトロな雰囲気が漂う不思議なところ。
風光明美な尖閣湾は時間がとまっているような錯覚を覚える。
断崖に海の安全を守る大崎灯台が立っている。
120804尖閣湾@エコカフェ.JPG夏の間の静けさとは真逆の吹きすさぶ風と荒れ狂う波の高く低く叫ぶ轟音の旋律。濃いブルーから光を失った暗黒のブルーに。
海の安全は待ったなしである。

この夏お世話になった伊藤屋の若旦那の言葉「佐渡には、異なる季節にまたぜひおいで下さい。ご案内します。」を思い出す。
真心のこもったおもてなしのありがたい言葉ではないか。


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江島神社奥津宮の八方睨みの亀と亀石

⇒自然観察会 2012年12月07日 14:37

121117八方にらみの亀@エコカフェ.JPG121117奥津宮@エコカフェ.JPG江ノ島の植生は単純で、典型的な海岸性の照葉樹林の森が広がっています。断崖、崩落地などの急峻な地形もあって単純な森といっても階層構造や海岸との距離により変化に富んだ植生を観察することができます。ここでは植生の話ではなく、八方睨みの雲竜図に続き、江ノ島でみた『八方睨みの亀』と亀石を紹介します。[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@阿部]

121117亀石@エコカフェ(江ノ島).JPG奥津宮江島神社の一番奥にあります。御祭神は天照大御神と素戔嗚尊の一番上の子、三女神のひとり、多紀理比売命です。拝殿の天井に『八方睨みの亀』が描かれています。1803年(享和3年)、酒井抱一作と伝えられるが、本物は宝物殿に収められレプリカが掲げられているのです。亀は多紀理比売命お使い、不老長寿の象徴ともされます。「八方睨み」は邪気を祓い拝殿を守る意味があるのでしょう。ちなみに、中津宮の御祭神である一寸島比売命(弁財天女と習合)のお使いは龍(蛇)だそうです。

拝殿の手前には鎌倉四名石のひとつ「亀石」があります。案内板には、別名に「蔵六石」ともいい、1806年(文化3年)に弁秀堂なる人物が金光明最王経の写経とともに奉納したとあります。近くには力比べをしたという「力石」もあって当時の賑わいが伝わってきて頼もしい気分になります。


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建長寺に八方睨みの雲竜図が

071225建長寺三門@エコカフェ(鎌倉).jpgここでも「龍」を取上げましょう。鎌倉の建長寺法堂天井に大きな八方を睨む『雲竜図』が描かれています。2003年(平成15年)に創建750年を記念し小泉淳作画伯の手によるものです。京都の建仁寺法堂天井の『双龍図』もそうでした。建長寺は建長5年(1253年)に創建、本尊は地蔵菩薩、開基は北条時頼、臨済宗建長寺派の大本山で山号を巨福山、寺号は建長興国寺です。[2007年12月25日撮影:鎌倉@阿部]

071225雲龍図@エコカフェ(鎌倉).jpg071225庭園と得月楼@エコカフェ(鎌倉).jpg「龍」は中国から伝来し、古来日本の自然崇拝の中で誕生した蛇神信仰と融合していったと考えられます。日本神話に登場する「八岐大蛇(やまたのおろち)」や古墳の四神のひとつ「青龍」、各地で民間信仰の「水神」、「龍宮」が祀られたりしています。中国では「五爪の龍」は皇帝・天子の象徴、属国とされた朝鮮半島では「四爪の龍」しか許されず、日本には「三爪の龍」しか伝えられなかったと言われています。また、「龍」は仏法を守護する空想上の瑞獣と考えられました。鎌倉時代に浄土宗、浄土真宗、禅宗、日蓮宗が登場すると、禅宗においては仏法を説く法堂の空間を守るために天井に「龍」を描くこととされたようです。建長寺の龍も建仁時の龍も現代に描かれたものであるためか、「五爪の龍」であって作者の力強い気迫が感じられます。

建長寺のある場所は鎌倉の中心部からひと山越えた北側の要所に位置し、もともと「地獄ヶ谷」と呼ばれる処刑場であって、地蔵菩薩を本尊とする心平寺が建っていたそうです。当時は集落の外に処刑場、火葬場があったようです。鎌倉では墓はやぐらです。江戸時代に寺請制度が徹底されると寺内に墓地ができ、浄土真宗で火葬、他宗では埋葬が一般的になってようです。


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タグ:自然観察会
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高台寺の臥龍廊と観月台

ビーグル号の航海日誌 2012年12月06日 20:37

091219臥龍廊@エコカフェ.JPG091219臥龍廊3@エコカフェ.JPGこのところ「」にまつわる記事が多くなっています。ついでではありますが高台寺にある臥龍廊を紹介します。八坂神社から近いのでぜひ立ち寄りたい名所のひとつです。[2009年12月19日撮影、臥龍廊、観月台:高台寺@阿部]

091219観月台@エコカフェ.JPG豊臣秀吉と北政所(ねね)の寺でよく知られています。高台寺は臥龍池と偃月池を中心にして造築されているという。庭園は小堀遠州作、桃山時代を代表するとされ、しだれ桜と萩、石組みが見事です。開山堂から臥龍池を越え北政所の墓所である霊屋へと?がる階段は臥龍廊と呼ばれます。龍が昇っていくような屋根の曲線、屋根瓦は龍の鱗片のようでず。その階段には4段毎に踊り場があり、階段上から見るとちょうどその踊り場だけが見えるように計算され、1段がとても高い階段に錯覚します。何を意図したのでしょうか。霊廟から引き留めるパワーの流れを演出したようにも思えます。もう一つの廊は開山堂から偃月池を越え書院に至ります。この廊の途中にねねが秀吉を偲びながら月を眺めたという観月台があります。実際に立ってみると風流です。

霊廟内部の須弥壇やねね所用と伝えられる調度品類などには金の平蒔絵蒔に秋草などが意匠されており、高台寺蒔絵と称されています。繊細にして絢爛です。また、高台寺境内には「傘亭」と「時雨亭」という伏見城から移築された秀吉好みとされる2つの素朴な茶屋があります。見どころ満載ですね。


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江ノ島岩屋の正体は

⇒自然観察会 2012年12月05日 20:00

121117海食洞入口@エコカフェ.JPG江ノ島の形成史についてはすでに解説したとおりであるが、基盤を形成する岩盤の断層面などの脆弱な部分にあっては、波浪による浸食が進み安いとされます。江ノ島南西部の稚児ヶ淵から西に回り込んだ海食崖の基部に当たる付近では、約6000年の歳月をかけ、断層面に沿って典型的な隆起海食洞窟が発達しています。[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@阿部]

そのような奇怪な地形は古くから人びとの信仰、自然崇拝の対象になりやすいことが知られています。121117海食洞生成過程看板@エコカフェ.JPG121117暗闇の石仏@エコカフェ.JPG江ノ島の海食洞窟も「龍窟」、「蓬莱窟」、「神窟」、「本宮岩屋」、「龍穴」などと呼ばれ信仰の対象とされてきました。第一岩屋は奥行き152m、奥で二手に分かれます。洞内には石仏が安置されています。第二岩屋は奥行き56m、近接平行した2つの洞窟が奥で一つになります。まさに龍の体内を想像させます。『天女と五頭龍』伝説があるため、今日では岩屋の最奥に龍の御神体が祀られています。光と音の演出が今日的です。

岩屋内部は、幾度となく隆起が起こりその都度海面が下がるので、入口は天井が高く奥に行くほど天井が低くなり横に広がっています。1922年(大正14年)9月1日に発生した関東大震災により、江ノ島付近は約91cmも隆起し、洞窟底が海水の浸入から離れ、陸地化したそうです。

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忘年交流会を前に法隆寺を回想

ビーグル号の航海日誌 2012年12月04日 13:33

091219法隆寺回廊@エコカフェ.JPG今年の忘年交流会は12月19日に開催します。3年前の12月19日、奈良生駒の斑鳩にある法隆寺を訪ねました。法隆寺は推古天皇15年(607年)の創建で世界最古の木材建築であって、仏教を篤く信仰し興隆した聖徳太子ゆかりの寺であるからです。聖徳太子は当時の呼称でないことから、教科書では「厩戸王(聖徳太子)」に変更されています。[2009年12月19日撮影:法隆寺@阿部]

厩戸王(聖徳太子)は、敏達天皇3年(574年)2月7日誕生で用明天皇第二皇子。飛鳥時代の皇族、政治家とされます。推古天皇のもと、摂政として蘇我馬子とともに政治にあたった。091128法隆寺金堂@エコカフェ.JPG091219法隆寺金堂二層支柱(鎌倉時代)@エコカフェ.JPGその功績は、大陸との国際的緊張関係のなかで遣隋使派遣を率先し、先進的な制度や文化を取り入れ、冠位十二階や十七条憲法を制定など中央集権国家体制の礎を整え、国情不安の鎮撫・国民の安寧のため仏教を興隆したたことにあります。民があってこそ国はある。国の存在は民があってこそのものです。ならば民は何を望んでいるのか。民は安寧を望む。民の集合体、共同体である国は縦に横に役割分担し成り立ちます。その国を統治するための機構を整備したのです。盤石な機構は公正で公平で透明であって民に受け入れられる必要があります。民も国も当時としては常に外からの脅威にさらされていることを前提にものごとを立脚させていたのでしょう

世の中は混沌としていますが、一条の光が射すよう巷の芥掃除をしましょう。自然と向き合うことでいろんな気づきをすることができます。一人よりも多くの人たちとの交流を通じてできることのほうが、ずーっと多いものです。エコカフェはフラットなプラットフォームですから、気が楽でよいとよく言われます。その分、主体的に動かないと刺激が少ないかもしれません。


関連記事(祈願・聖徳太子二歳像)⇒    関連記事(法隆寺五重塔を)⇒

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江島神社と弁財天女、龍神、宗像三女神は

⇒自然観察会 2012年12月03日 21:22

121117参道@エコカフェ.JPG江島神社は、安芸宮島、近江竹生島とともに日本三大弁天のひとつとされます。神社縁起では、552年(欽明天皇13年)に岩屋に航海の神様である宗像三女神を祀ったのが始まりだそうです。おそらくそれ以前にも人びとは岩屋を自然崇拝していたと推察されます。なんとならば、『江島縁起』の伝説に、五つの頭をもつ悪龍(五頭龍)と天女(弁財天女)の話があります。今では五頭龍は片瀬の龍口山に姿を変え、山中に龍口明神社が鎮座しているそうです。[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@阿部]

121117江島神社鳥居@エコカフェ.JPG121117しゃもじ@エコカフェ.JPG今日の江島神社には、奥津宮(祭神:多紀理比売命)、中津宮(祭神:市寸島比売命)、辺津宮(祭神:田寸津比売命)の他に、末社として八坂神社、稲荷神社・秋葉神社、龍宮があります祭神である三女神(宗像三女神とも)は、天照御大神と素戔嗚尊の間に生まれ、かつて江島大神と崇められた。特に、一寸島比売命は神仏習合の本地垂迹の考え方により仏教の弁財天と同一視され、今日に至ります。弁財天はインドでは財宝の神、美の神、芸能の神であったが、日本では龍神と習合し、水の神、農業の神としても崇められるようになっていったといわれています。

江戸時代になると「七福神」の一神としても信仰され、もてはやされるようになり、神道における宗像三女神は影の薄い存在となってしまったという。弁財天は、自然崇拝、仏教、神道、民間信仰が混交し、その信仰は複雑になった言われている。江島神社は明治の神仏分離を受け仏式を全廃し今日に至ります。


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祝結婚・星野瑞生さん&京さん

船長からのお知らせ 2012年12月02日 19:09

本日午後に星野瑞生さんと立澤京さんの結婚の儀、披露宴がありました。星野くんはエコカフェ機関誌の編集に当初より携わるなどエコカフェ事務局ボランティアとして、その活動をいろいろと支えて下さっています。古式にこだわりながらもウェディングドレス姿のお披露目もあり、そもそも披露宴会場を「金鶏の間」とするところなど、星野くんの計算された強い意志と柔軟な気配りがよく伝わってくる演出であったと思う。

冒頭挨拶で、なぜ「金鶏の間」を選択したか説明があった。明治14年に赤坂仮御所のご会食所として建造され、明治憲法の草案審議の御前会議に当てられた由緒ある会場なのです。四方の壁画は「牡丹」と「金鶏」をあしらった伝統的な工法によるものだそうです。牡丹も金鶏も中国が原産です。牡丹は8世紀には移入され、古くから樹皮を漢方薬としても利用してきました。 金鶏は江戸時代に移入され、縁起の良い慶鳥として珍重されたといいます。

星野くんの御礼挨拶に「他者との関係性の構築こそが大切であると考え、大切にしていきたいと思います。」との言葉があったのが印象的でした。エコカフェは多様性の価値観を前提に活動をしていますが、まさに、真理を貫く考え方でもあり行動哲学でもあると思います。忘年交流会でも祝福したいですね。心よりおめでとう!!

by トノサマガエル

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久米島、ミーフガーと地質史

ビーグル号の航海日誌 2012年12月01日 23:40

121030ミーフガー@エコカフェ(久米島).JPG久米島は古来「球美島(くみじま)」と呼ばれた。琉球で一番美しいという意味だそうです。島北西部の大和泊岸に高さ20m超の大きな奇岩があります。これがミーフガー(女岩とも)という拝所で龍宮神の中心、本来は感謝と祈りの場、女性が拝むと子宝に恵まれる御利益があると伝えられています。一方、兼城港にごく近い沖合にある小島にある岩柱をガラサーヤマ(男岩とも)と呼んでいます。[2012年10月31日撮影:久米島@阿部]

ミーフガーは一枚岩に穴が開いたものではなく、左側に琉球石灰岩、右側に凝灰角礫岩と異なる地質が寄添っているのだそうです。121030イリビシ石灰岩@エコカフェ.JPG凝灰角礫岩は径32mm以上の火山岩片と大量の火山灰が海底で堆積してできた岩石。新第三紀中新世中後期(約1000万年前から約600万年前頃)に、沖縄トラフが拡張しはじめたことでフィリピン海プレートの沈み込み帯で海底火山活動が起こったことによるものと考えられます。一方、琉球石灰岩は南西諸島中部(宝島を北限)から台湾までに及ぶが、第四紀更新世(250万年前から1.2万年前)で隆起と沈降を繰り返しながら形成されています。厚さは最大約150mにも及ぶが、古い時代のものは地殻変動の影響を大きく受けていると考えられます。ここも典型的な海食崖、海食棚などが見られます。

ミーフガーのある基盤部も凝灰角礫岩と考えられますが、海岸に近い場所では上部にイリビシ石灰岩といっって最終氷期(ヤンガードリヤス氷期)が終了し、完新世の気候最温暖期(約7000年前から約5000年前頃、縄文海進とも)に形成された珊瑚礁が隆起し岩石化したもののようです。


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久米島、五枝の松とウフガー(産川)

121930五枝の松@エコカフェ(久米島).JPG休暇をもらいのんびり離島の旅。今回は久米島です。沖縄本島から西方に約100km、沖縄諸島最西の島です。面積約59kuは宮古島に次ぐ大きさ、隆起珊瑚礁は一部で火成岩などからなる島、東に「ハテの浜」という全長約5kmの珊瑚洲島が連なるのが特徴です。[2012年10月30日撮影:久米島@阿部]

久米島空港から車で15分、西部丘陵地に位置する沖縄県立自然公園「五枝の松園地」に龍がのたうち回るように地を這う立派なリュウキュウマツがあります。枝張り面積は約150畳、もちろん、その枝を四方に張る容姿は見事で、国の天然記念物に指定、日本の名松100本にも選ばれています。121030五枝の松2@エコカフェ.JPG18世紀初頭、農業の神「トーテイクン」を祭った際に植栽されたと伝えられます。久間地集落の人びとの信仰の対象であって、「五枝の松」の樹下には拝所があり、近くには生活に利用してきたウフガー(産川)があります。

今でこそ久米島にも農業用や飲料用のダム湖が造られていますが、昔なかった頃、人びとはギラギラ太陽の輝く厳しい干ばつなどに苦しんだのだろう。私たちの時代はずい分と楽になった。その分何かを忘れ去ってしまったようだ。少しだけ古の感慨にふけってしまいました。


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カクレミノ(隠蓑)は照葉樹林の亜高木層を

121028カクレミノ@エコカフェ.JPG伊勢神宮内宮境内で見たカクレミノはヤブツバキ(藪椿)などとともに照葉樹林の亜高木層から低木層を構成する樹種のひとつです。第14回自然観察会で江ノ島の照葉樹林の森を訪ねましたが、そこでも観察することができました。[2012年10月28日撮影:伊勢視察@山崎]

カクレミノ(隠蓑、学名:Dendropanax trifidus (Thun.) Makino)はウコギ科カクレミノ属の常緑亜高木。分布は本州関東地方以南、四国、九州、南西諸島、台湾、長編半島南部に及び、温暖な二次林や照葉樹林の林内などに自生。121028カクレミノ樹皮@エコカフェ.JPG樹高は5mから7mほどで、樹皮は平滑で灰褐色、小さい皮目が目立ち、すーっと伸び分枝し、葉は枝先に互生し、葉身7pから12pほどで形状変異も大きい。芽生えは楕円形、幼樹では3深裂から5深裂、成長すると広卵形で全縁か2浅裂から3浅裂、これらが混生。花期は6月から8月頃、枝先に散形花序をだし、薄黄色の径約4oの5弁花をたくさん咲かせます。両性花のみの花序と両性花と雄花の混生する花序がありそうです。果実は径約1pの楕円形の液果、先端に雌蕊花柱が残り、12月頃に黒紫色に熟します。中には2個から5個の種子が入っています。

いろんな場所で見かけるのですが、まだ花も果実も見たことはありません。これからはもう少し注意深く観察していければと思います。


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