久高島、オキナワマツムシ(沖縄松虫)

ビーグル号の航海日誌 2012年11月24日 19:51

120722オキナワマツムシ幼齢@エコカフェ.JPG17時59分、東京23区、神奈川東区で震度4の地震が発生。ごつんときました。さて、沖縄本島の東方海上に位置する隆起サンゴ礁の細長い久高島の自然について取り上げてきました。ここではヤグルガーのある崖地に自生するリュウキュウツワブキの葉の上で見かけたオキナワマツムシを紹介します。写真は幼齢のため無翅なのでしょう。[2012年7月22日撮影:沖縄視察@阿部]

オキナワマツムシ(沖縄松虫:Xenogryllus marmoratus unipartitus)はバッタ目コオロギ科の昆虫。基亜種マツムシの南西諸島産亜種。分布は南西諸島で、ススキなどの自生する日当たりのよい海岸線の草地などに生息。体長は20oから22oほど、体色は淡褐色、触角が長く、脚付節に吸盤があってクチクラ層の発達した無毛の葉などにも安定してよじ登ることができます。本州産マツムシに比べ体がやや大きく鳴声が長いようですが、果たして。食性は雑食性で草の葉や昆虫の死骸です。オキナワマツムシは他のバッタ目と同じように不完全変態、卵が孵ると幼虫、蛹(さなぎ)を経ずに成虫になります。メスは錐状の長い産卵管をもち、ススキなどのイネ科植物に卵を産みつけます。

琉球弧と呼ばれる南西諸島の島々は太平洋側に隆起島嶼群が、久高島はその典型ですね。隆起島嶼群の後背東シナ海側に琉球火山帯が弧を成しています。詳しくは別の機会で触れることにします。


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オキナワモンシロモドキ(沖縄紋白擬)は

120722オキナワモンシロモドキ幼虫@エコカフェ(久高島).JPG引き続き久高島での思い出。隆起石灰岩でできた小さな島の西側には断崖が続いていて川(ガー)と呼ばれる水がしみ出る井戸が何本かあります。ヤグルガーは禊をする場所でもあります。ガー付近の崖地に自生するモンンパノキの葉を食する毛虫を写真に収めていました。その名はオキナワモンシロモドキです。[2012年7月22日撮影:沖縄視察@阿部]

オキナワモンシロモドキ(沖縄紋白擬、学名:Pitasila okinawensis (Inoue))はヒトリガ科ヒトリガ亜科に属する蛾。120722クサトベラとモンパノキ群生@エコカフェ.JPG日本固有種。分布は南西諸島の渡瀬線の南側にある徳之島以南、大東諸島に及び、海岸近くでよく見られます。出現時期は3月から7月。成虫の翅にはしおり炉と褐色の明瞭な紋様が入ります。幼虫の食草は海浜植物であるモンパノキの葉です。

名前の由来は昼行性でモンシロチョウのように花に吸蜜に訪れることにあるという。蛾は夜行性のものばかりでなく、キンモンガホシホウジャクなどのように昼行性のものも多いことはよく知られていますね。


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静寂に隠れる尺蛾はオキナワクロテンヒメシャク!?

120722オキナワクロテンヒメシャク@エコカフェ(久高島).JPG久高島の静寂なヤグルガーのある断崖崖地に植生するモンパノキの葉裏で休んでいました。盛夏です。その白っぽい地に淡褐色のにじむ帯紋様をもった蛾の正体はなんだろう。具志堅用高さんの番組をきっかけに調べてみることにしました。同定するには写真だけでは困難ですが、オキナワクロテンヒメシャクとしておきます。[2012年7月22日撮影:久高島@山崎]

オキナワクロテンヒメシャク(沖縄黒点姫尺蛾、学名;Scopula nesciaria absconditaria (Walker))はシャクガ科ヒメシャク亜科に属する蛾。分布は奄美大島、沖永良部島、沖縄本島、宮古島、西表島、与那国島、国外では台湾、中国に及びます。成体の地色は茶けた白で黄褐色のジグザグの横線が数本入ります。また横脈点や前翅外縁に4つの黒色点列、入り、前後翅の外縁が丸みを帯びているのが特徴です。幼虫の食草はクマツヅラ科のショウロウクサギなどです。幼虫は刺激を与えると蛇のようにとぐろを巻きます。

よく似ているものに幼虫がハマゴウを食するチビウスバホシシャクガいます。チビウスバホシシャク(学名:Derambila fragilis (Butler))はシャクガ科ホソシャク亜科に属し、分布は八重山列島の石垣島、西表島、国外では台湾に及ぶそうです。ほかにも似ているものがいます。ヒメシャク亜科のウスククロテンヒメシャク(薄黒点姫尺蛾)、分布域は国内では北海道から屋久島まで、国外で朝鮮半島、中国、台湾。ヒメシャク亜科のウスウラナミヒメシャク、分布域は本州と九州。前者は沖縄本島に近い久高島に棲息していてもおかしくないようにも思いますが、幼虫の形態や食草を確認しないとどうにもなりません。トホホです。


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