ツガ(栂)はモミと仲良し

ビーグル号の航海日誌 2012年11月15日 19:00

070929ツガ@森林セラピー 082.jpg西沢渓谷(標高1390m)付近の森林にはツガの純林が見られます。この標高になると山地帯に相当します。一般にはツガはしばしばモミと混生し、落葉広葉樹林と常緑広葉樹林の間の中間針葉樹林帯を構成する樹種のひとつだそうです。[2007年9月29日撮影:西沢渓谷@阿部]

ツガ(栂、学名:Tsuga sieboldii Carriere)はマツ目マツ科ツガ属の常緑針葉樹で高木。分布は本州福島県以南、四国、九州、屋久島、国外では朝鮮半島鬱稜島に及び、暖温帯から冷温帯までの山地の尾根筋や岩場など土壌の薄い場所などに自生。樹高は約30m、樹幹は直立し樹皮は赤褐色から灰褐色で亀甲状に剥離、葉はらせん状に互生(横に伸びる枝では左右に互生)し、葉身10mmから20mmほどの扁平な線形で全縁、葉先は鈍頭で凹となります。葉表は濃緑色で光沢があり、葉裏には白色の気孔帯が2列並びます。070929ツガ純林@森林セラピー 046.jpg葉基部に1mmほどの葉枕がつくのが特徴です。花期は4月から5月頃、雌雄異花、雄花は黄色く長楕円形で枝端に1個ずつつき、雌花は紫色の長卵形で前年枝の端に1個ずつつきます。果実は長径約2、3cmの楕円状卵形の球果で秋に淡褐色に熟し、翼のある種子を風散布します。

材は建材、船舶材、楽器などに利用されます。ツガの仲間にはコメツガがあるが、標高の高いところに自生し、ツガより葉が軸に対して余り開かずサイズが小さくことで区別ができるというが、比較しないとわかりませんね。区別は本年枝に毛が生えるのがコメツガとするのがわかりやすいと思います。


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タグ:広域種
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高山植物の魅力(78)、タカネナデシコ(高嶺撫子)

尾瀬(至仏山) 031.jpg尾瀬ヶ原の西側に位置する至仏山(標高:2228m)は蛇紋岩からなる山塊であって貴重な高山植物が見られることでも知られています。まだ、お花畑が見られる季節に登山していないのでその恩恵にはあずかっていませんが機会あったらチャレンジしたいと思います。ここではかって晩秋に登山したときに出逢ったタカネナデシコを紹介します。[2006年10月1日撮影:至仏山@阿部]

タカネナデシコ(高嶺撫子、学名:Dianthus superbus L. var. speciosus Rchb.)はナデシコ目ナデシコ科ナデシコ属の多年草。カワラナデシコの高山型の変種。分布は北海道、本州中部地方以北、国外ではユーラシア大陸北部に広く、亜高山帯から高山帯の日当たりの良い岩礫地や草原に自生。草丈は15cmから40cmほど、茎は直立し葉は対生、葉身2cmから3cmほどの線状披針形か線形、粉白色を帯び、葉縁に微鋸歯がつきます。花期は7月から9月頃で茎先に径約4、5cmの淡紅紫色の花を数個咲かせます。花弁5枚で先端が糸状に細裂し基部に髭状毛が密生、雄蕊10本、萼筒基部に2対の先が芒状の苞がつくそうです

タカネナデシコの仲間は、日本にはシロバナタカネナデシコ、尾状の苞が2対で下1対が大きい高原に自生するエゾカワラナデシコ、苞が1対のエゾタカネナデシコ、平地に自生するカワラナデシコ、ヒメハマナデシコ、ハマナデシコ、シナノナデシコが知られています。


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