ニホンカナヘビ(日本金蛇)の日向ぼっこ

ビーグル号の航海日誌 2012年11月10日 20:25

121027ニホンカナヘビ@エコカフェ.JPG豊橋の葦毛湿原の面積約3.2haは湧水湿原の規模としては日本最大級。湿地の草原の秋は枯草が夕日を浴びてきっと黄金色に輝き美しいことだろう。先月末に訪問した時はまだわずかに小さな花が私たちの目を楽しませてくれた。木道脇の草むらでオオカマキリが狩りをしていたり、木道上の日溜りではニホンカナヘビが日向ぼっこをしていました。この季節、湿原は静止して様な長閑な時が流れます。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

121027木道@エコカフェ.JPGニホンカナヘビ(日本金蛇、日本蛇舅母、学名:Takydromus tachydromoides (Schlegel))は有鱗目カナヘビ科カナヘビ属のトカゲ。日本固有種。分布は北海道、本州、四国、九州、屋久島、種子島、トカラ列島の中之島、諏訪之瀬島に及び、海岸近くから山地までの草地や林縁、石垣などの明るい場所に生息。体長は16cmから25pほど、尾が全長の2/3ほどもあり、体表面の鱗に光沢がないため乾いたザラザラした感じがするのが特徴です。危険に遭遇すると尾を自切して逃げます。尾は後に再生します。産卵期は3月から8月頃、数回に渡り1回に2個から6個ほど産卵し、卵は25日から50日ほどで孵化するそうです。食性は肉食性で昆虫やクモ、ミミズなどを食します。冬眠して冬を越します。

ニホンカナヘビは生物地理学上の分布界線のひとつである「渡瀬線」の北側にのみ生息します。「渡瀬線」はトカラ構造海峡とも呼ばれ、諏訪之瀬島のひとつ南の悪石島と子宝島に間に引かれた動物の分布境界線です。これを南限とし北側にはニホンザル、ムササビ、ニホンカモシカ、ニホンマムシなどが、北限とし南側にはハブ、ルリカケス、アマミノクロウサギ、トゲネズミ、ケナガネズミなどが生息しているんですよ。

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ミヤコイノバラ(都薔薇)の赤い実

121027ミヤコイバラ果実@エコカフェ.JPG豊橋の葦毛湿原は弓張山山麓にわずかに広がる湧水湿原です。近年、湿原の植生遷移が進行し、コシダウラジロイヌツゲ、ミヤコイノバラなどのブッシュが湿原のあちこちでよく見られるように思えます。湿原は土壌が堆積することで貧栄養な状態で亡くなります。するとそれまで進出できなかった植物たちが積極的に進出してくるのですね。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

ミヤコイノバラ(都薔薇、都茨、学名:Rosa paniculigera Makino)はバラ科バラ属の落葉低木。日本固有種。121027ミヤコイバラ@エコカフェ.JPG分布は本州新潟・長野以西、四国、九州に及び、丘陵地に自生。樹高は50pから100cmほど、枝には大きな鉤形の棘と地位七棘があり、腺毛が多という。葉は奇数羽状複葉、小葉は2対から4対、葉身2pから3pほどの倒卵状楕円形、葉縁に鋸歯、無毛です。杔葉の腺毛は短いのが特徴です。花期は6月から7月頃、枝先に円錐花序をだし、白い花を多数咲かせます。花は径約3p、花弁5枚。果実は径約7oの球形の偽果で赤く熟します。

ミヤコイノバラの仲間にはイノバラ、テリハノイノバラがありますが、どのよう点で見分けることができるのでしょうね。棘のつき方のほか花や葉がついていないと見分けるのは難しいようです。


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ハラビロカマキリ(腹広螳螂)は森のハンター

121027ハラビロカマキリ@エコカフェ.JPG豊橋の葦毛湿原のある弓張山山麓を森に入っていった。そこはコナラやスギの二次林が展開しています。少し薄く林下の岩場で何やら蠢く生き物、ハラビロカマキリらしいです。このカマキリは樹上性だそうです。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

ハラビロカマキリ(腹広螳螂、学名:Hierodula patellifera Serville)はカマキリ目カマキリ科の樹上性のカマキリ。分布は本州、四国、九州、南西諸島、東南アジアに広く、林内や林縁などに生息。121027杉二次林@エコカフェ(弓張山).JPG発生時期は8月から11月頃。体長は45oから70mmほどでメスのほうがやや大きい。体色は緑色、腹部が少し太めである。これが名前の由来にもなっています。もちろん褐色がたの個体も少なからずいます。前脚基部に数個のい色のイボ状突起があるのが特徴です。食性は肉食性で樹液に集まる昆虫や花に吸蜜に訪れる昆虫を待ち伏せてハントします。卵で越冬し、卵塊の表面は滑らかで緑茶色、樹木の枝に産みつけられるそうです。

カマキリの仲間は不完全変態をする典型的な昆虫でしたね。卵、幼虫、成虫の過程で、蛹を経ずに幼虫から直接成虫に変態するのです。バッタの仲間やゴキブリの仲間、セミの仲間も不完全変態です。これに対してチョウの仲間、ハチやハエ、アブの仲間などは完全変態で幼虫から蛹を経て成虫になります。昆虫の変態には過変態や無変態というのもあり興味深いですね。


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