キビナゴ(吉備女子、黍魚子)は南方系

ビーグル号の航海日誌 2012年11月07日 22:21

121106キビナゴ@エコカフェ.JPGキビナゴは今日では東京のデパート(デパ地下)やスーパーでも取り扱われているが、西日本を中心に食されていた繊細で体側に縞模様のある小さな魚です。昨夜の「有薫」の親爺さんの話では、鹿児島南部地方の方言で「帯」を「キビ」と呼ぶことから名前がつけられたようです。地方により「キッポ」、「カナギ」、「シュレン」、「ザコ」などの方言があって面白いですね。

キビナゴ(吉備女子、黍魚子、学名:Spratelloides gracilis (Temminck et Schlegel))はニシン目ニシン課キビナゴ属の南方系の小魚。分布はインド洋、西太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く、日本では西日本の暖流海域の水のきれいな沿岸域に生息。体長は約10p、体型は細長い円筒形で頭が小さく口先は尖ります。体側に銀色の太い縦帯、得中側に濃青色の細い縦帯が入ります。食性は動物性で動物プランクトンを捕食します。

キビナゴはDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が多く含むことから、鮮度を保つ輸送技術が確立され、健康志向の高まりから東京を中心に東日本でも広く食されるようになったようです。塩焼きにしたり刺身を生姜醤油で食べると美味しいですね。郷土料理としては酢味噌で生食する薩摩料理、甑島列島での「もろみ炊き」、五島列島での「炒り焼き」などが有名だそうです。


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モクズガニ(藻屑蟹)は郷土料理に

IMGP0606.JPGモクズガニは日本各地で食されている川にすむ大型の蟹です。「有薫」の親爺さんに聞いた話では、モクズガニは中華料理の高級食材として知られているシャンハイガニ(上海蟹)と同じ属に分類されるそうです。九州佐賀をはじめ地方では方言で「ツガニ(津蟹)」、「ヤマタロウ(山太郎)」などと呼ばれ、古くから食用にしてきたといいます。郷土料理の珍味とされ、塩茹した真っ赤な蟹の少なめのしっかりした身をホジホジして食べます。バサバサしておらず飽きない独特の風味があります。また、蟹を叩き潰して醤油仕立て「がん汁」も美味しくいただけます。

モクズガニ(藻屑蟹、学名:Eriocheir japonica (De Haan))は十脚目(エビ目)イワガニ科モクズガニ属の淡水性の大型のカニ。分布は日本全土(小笠原を除く。)、サハリン、ロシア沿海州、朝鮮半島東岸、台湾、香港などに及び、サワガニより下流の川や水田、河口域などに棲息。甲長は7、8p、体重180g、体色は濃緑褐色で腹部は白色、甲羅は6角形で側縁部に棘が3対、鉄脚に濃い黒褐色の毛が密生するのが特徴です。

同じ属のアカテガニは陸生ですがモクズガニは産卵で海に移動するときにやむを得ない場合を除き陸に上がることはないようです。


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ヒトツバタゴは何故にナンジャモンジャノキ

120504ヒトツバタゴ@エコカフェ.JPG世にも奇妙なものがある。ナンジャモンジャとは見慣れぬ立派な植物に人びとが名付けた愛称のようなもの、多くはヒトツバタゴを指すが、他にもニレ、イヌザクラ、ボダイジュなどを呼ぶ場合があるとう。古く占いや神事の際の「なんじゃもんじゃ」呼称が起源だそうです。白い花が新緑を雪が覆うように咲く姿は少々異様に思えます。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ、学名:Chionanthus retusus Lindl. et Paxton)はゴマノハグサ目モクセイ科ヒトツバタゴ属の落葉高木。120504ヒトツバタゴ満開@エコカフェ.JPG絶滅危惧U類。 分布は長崎県対馬北端、長野県・岐阜県・愛知県木曽川流域にのみ隔離し、国外では朝鮮半島、中国、台湾に及び、日本では対馬の群生のほかは湿地のごく限られた場所などに自生。名前の由来はこの木に似ているタゴ(モクセイ科トネリコ属)は複葉であるのに対して単葉であることにあります。樹高は15mから20mほど、樹皮は灰褐色で縦裂、葉は対生し有長柄、葉身4cmから10cmほどの長楕円形です。花期は4月下旬から5月中旬頃、雄株・両生花異株、新枝先に円錐形の集散花序をだし、たくさんの白色の花を咲かせます。花は芳香が強く、径約2cmで花冠は長く4深裂、雄蕊2本、雌蕊1本。雄花では雌蕊が退化。果実は長径約1.5cmの広楕円形の核果で秋に黒色に熟します。

明治神宮外苑の絵画館の近くにも大きなナンジャモンジャノキがあるが、これはヒトツバタゴだそうだ。日本各地で植栽されているので観察は容易ですね。一方、この夏、佐渡島エコツアーの際に見た大願寺の境内にあった「ナンジャモンジャノキ」と呼ばれる大木は住職によるとボダイジュ(菩提樹)とのことでした。


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