珍しくなったサワガニ(沢蟹)に

ビーグル号の航海日誌 2012年11月04日 20:00

121027サワガニ@エコカフェ.JPG葦毛湿原でミカワバイケソウ(三河梅尅)の自生地に立ち寄った際、浅い流れの中で最近では珍しくなったサワガニを見つけました。まだ小さく2歳くらいでしょうか。周囲を少し探してみましたが、他に水生昆虫などは確認できませんでした。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

サワガニ(沢蟹、学名:Geothelphusa dehaani (White))はエビ目(十脚目)サワガニ科サワガニ属の淡水性のカニ。日本固有種。分布は本州、四国、九州、佐渡島、男女群島、五島列島、種子島、屋久島、トカラ列島の中之島に及び、水のきれいな川の上流域から中流域にかけて生息。「渡瀬線」の北側が南限です。甲幅は20oから30mmほど、甲羅は滑らかで黒褐色か赤褐色、鉄鋏はオスの右側がやや大きく(左側が大きい個体もいる)、脚は赤色。体色については変異が大きいく地域個体群によって差異が認められるそうです。食性は雑食性で藻類や水生昆虫、ミミズなど幅広いという。

繁殖期は6月から10月頃で、交尾後数日でメスは数十個の径2oの卵を産卵し、1月ほど腹に抱卵したまま陸生活をします。卵の中で幼生は変態し孵化する時には親と同じ姿になっています。この点、清流という厳しい環境下で種を紡ぐためにアカテガニモクズガニが幼生(ゾエア)を大海に放出するのとは全く異なる戦略をとっているのです。すごいですね。


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ハイイヌツゲ(這犬黄楊)は多雪地に

ビーグル号の航海日誌 2012年11月03日 23:03

081025ハイイヌツゲ@エコカフェ.JPG尾瀬ヶ原。秋晴れのもと高層湿地の植物は枯れて黄金色に輝いていることでしょう。湿原に点在する大小様々な地塘には空の青さを映し出しコントラストをつけていることでしょう。ヨッピ川や沼尻川に沿う拠水林のほかにも木道脇の土壌が溜まりやすい場所ではハイイヌツゲなどが見られ、湿地の植生遷移を観察することができます。ヤチイヌツゲとも呼びます。[2008年10月25日撮影:第3回自然観察会@阿部]

081025尾瀬ヶ原木道@エコカフェ.JPGハイイヌツゲ(這犬黄楊、学名:Ilex crenata Thunb. var. paludosa (Nakai) Hara.)はモチノキ科モチノキ属の常緑低木。イヌツゲの変種。分布は本街道、本州東北地方から中国地方の主に日本海側、サハリンなどに及び、低地から山地の多雪地の湿地などに自生。樹高は50pから150cmほど、樹幹は這うように横に伸び、よく分枝し斜上。葉は互生し厚く光沢があり、葉身は1pから2pほどの長楕円形から楕円形、葉縁に浅鋸歯、葉先は小さく尖ります。花期は6月から7月頃、雌雄異株、葉腋に径約4oの小さな白色から淡黄色の花を咲かせます。花弁と萼片は4枚、雄蕊は4本、雌蕊1本。雄花は多数咲き、雌蕊が退化、雌花は疎らに咲き、雄蕊が小さく退化しています。果実は径約6oの球形の核果、秋に黒色に熟します。

イヌツゲはモチノキ科でツゲ科のツゲ(黄楊、柘植)とは異なるグループに属します。ツゲは葉が対生し材が緻密で堅いため版木や将棋の駒、櫛、数珠などに利用されます。葉が似ているがツゲのようには役立たないことから「イヌ」を付けられたのでしたね。何とも不名誉なことです。


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タグ:尾瀬 広域種
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秋と言えば菊の花を

121028キク花@エコカフェ.JPG秋と言えば菊の花を愛でましょう!
先週末少しばかりお天気の悪い中、何となく中村さんの誘いに引かれるままに伊勢神宮まで足を伸ばすことになりました。
小雨の降る中、神域を抱える低山からも雲が湧き立ち、まるで白龍が天に登っていくかのような錯覚を覚えるほどでした。
境内の一角に小さなテントが張られ展示され、いろんな種類の菊の盆栽が展示されていました。花の形や色は多様であって感心させられます。
121028キク花2@エコカフェ.JPG121028キク花3@エコカフェ.JPG何といっても菊の花の香にうっとりとしてしまいます。芳香成分に樟脳のような香のする「カンファー」や墨樹のような香のする「ボルネオール」を含むことから抗菌作用、鎮静作用があるんですよ。
最高のアロマの芳香を求めて、この週末にお近くの植物園に足を運んでみるのも楽しいでしょう。


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オノエヤナギ(尾上柳)の黄葉を

ビーグル号の航海日誌 2012年11月02日 23:30

081025オノエヤナギ黄葉@エコカフェ.JPG朝夕はぐんと冷え込みます。尾瀬ヶ原の沼尻川に架かる橋を渡るときにオノエヤナギが川面に枝をせりだし黄葉を見せているでしょう。このオノエヤナギもシラカンバなどとともに「拠水林」の構成樹種のひとつです。別名にナガバヤナギ(長葉柳)、カラフトヤナギ(樺太柳)とあります。[2008年10月25日撮影:第3回自然観察会@阿部]

オノエヤナギ(尾上柳、学名:Salix sachalinensis Fr. Schm.)はヤナギ科ヤナギ属の落葉小高木。分布は北海道、本州、四国、九州、千島、サハリン、アジア東北部に及び、山地の湿地や川岸に自生。樹高は5mから10mほど、樹皮は縦裂、枝は細く上方に伸び、新枝のみ軟毛が生えます。葉は互生し革質、葉身10pから16cmほど、幅1pから2pほどの狭披針形、葉縁に波状の細鋸歯があり裏側にやや巻き、先は尖ります。葉表は暗緑色で初め軟毛、後に脱落し、葉裏は淡緑色で伏毛が生えます。花期は3月殻5月頃、雌雄異株、葉の展開前に、雄花序は長さ2pから4pほどの円柱形の尾状花序でたくさんの雄花を咲かせます。雄花は短い柄に数枚の小苞をつけ葯が赤味を帯びた雄蕊2本からなります。雌花序はやや細身でたくさんの雌花をつけ、雌花は雌蕊花柱からなります。果実は刮ハで白い綿毛に包まれ、種子が数個入っています。

この仲間にはタチヤナギ、シロヤナギ、エゾノキヌヤナギ、エゾヤナギ、エゾノカワヤナギ、イヌコリヤナギ、ネコヤナギなどが知られていますが、どれも寒さに強く北方系の植物と考えられます。


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タグ:広域種
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シラカンバ(白樺)は高原の白い貴公子

081025シラカンバと地塘@エコカフェ(尾瀬ヶ原).JPG尾瀬ヶ原の湿原(標高約1400m)には周囲の山から幾筋もの川が流れ込んでいます。その中には沼尻川のように土砂を山から運び、川の両岸に自然堤防をつくり、「拠水林」が発達しているものがあります。湿原の中を流れる川に沿ってシラカンバを中心に直線や緩やかな曲線を描きながら白い樹木の列が延々と続いています。ハルニレダケカンバ、オノエヤナギ、サワグルミなども登場するようです。[2008年10月25日撮影:第3回自然観察会@阿部]

シラカンバ(白樺、学名:Betula platyphylla var. japonica (Miq.) H.Hara)はブナ目カバノキ科カバノキ属の落葉高木。日本固有変種。分布は北海道、本州福井・静岡以北に限り、落葉広葉樹林帯と亜高山帯下部の日当たりの良い適湿地や河畔などに自生。081025シラカンバ拠水林と地塘@エコカフェ(尾瀬ヶ原).JPG樹高は20mから30mほど、樹皮は黄色味を帯びた白色で横縞が入り、光沢があり、薄く剥離します。陽樹のため一代限り。葉は互生、短枝では1対、葉身4cmから10cmほどの三角状卵形で葉縁に重鋸歯、葉先は尖ります。花期は4月から5月頃、新葉の展開と同時に長枝先の葉腋から雄花序は尾状に数個垂れ下がり、雌花序は長枝下の短枝先の葉腋から1個斜上、雄花は黄緑色の雄蕊3本、雌花は苞集合花です。果実は堅果、翼があって風散布します。

シラカンバはパイオニア植物であって、遷移の初期に登場します。成長が早いが、寿命は短く20年ほどで樹幹中心部が腐朽しやすく風で倒伏したり折れたりしやすいそうです。春の新緑も秋の黄葉はとりわけ美しいです。芽吹きの頃に樹幹を傷つけると大量の樹液がでます。なんとこの樹液は人工甘味料キシトールの原料になるそうです。


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クロガネモチ(黒鉄糯)は逞しい

120624クロガネモチ葉@エコカフェ.JPGクロガネモチは大気汚染に強く、耐火性があって、刈込みや枝打ちしてもどんどん芽吹きするため、庭木や垣根、街路樹によく利用されています。名前に「金持ち」とあることから縁起がよいともされています。名前の由来については新枝や新葉の柄が黒紫色を帯びることにあるそうです。また、モチノキの仲間ですから樹皮からは「鳥もち」がとれます。[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]

クロガネモチ(黒鉄糯、学名:Ilex rotunda Thunb.)はモチノキ科モチノキ属の常緑高木。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、国外では中国、台湾、ベトナム、インドシナに及び、低地や海岸近くの照葉樹林内などに自生。120624クロガネモチ樹皮@エコカフェ.JPG120624クロガネモチ@エコカフェ.JPG樹高は野生下では約10m、樹皮は淡灰褐色で平滑、葉は互生し、皮質、深緑色で光沢があり、葉身6cmから8cmほどの楕円形、葉脈は目立たず全縁でやや波打ち先が尖ります。常緑であるが4月頃の新芽の芽吹きと同時に葉が交替します。花期は5月から6月頃、雌雄異株、新枝先の葉腋から集散花序だし淡紫色の小花をたくさん咲かせます。花は径約4mmで花弁6枚が基本、雌花は雄蕊が退化、雄花では雌蕊が退化しています。果実は径約6mmの球形の核果で秋に真っ赤に熟します。野鳥が好んで食し、種子は鳥散布されます。

クロガネモチの葉はモチノキネズミモチの葉と同じように濃緑色で葉脈の目立たないのっぺりした感じです。ネズミモチはモクセイ科であって葉は対生、モチノキの葉は小型で幅が狭いことから見分けることができるといいます。


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一日まるごと大阪を

ビーグル号の航海日誌 2012年11月01日 21:30

121101_1757~01.jpg121101_1429~01.jpg121101_1428~01.jpg今日は少し雲の多い一日でした。午後から日本CSR普及協会近畿支部セミナーにエコカフェの会員でもある弁護士の黒木理恵さんと一緒に参加しました。大阪弁護士会と大阪商工会議所の関係の方々が参加されていたようです。経済社会活動の最前線で御活躍されている方がたの熱意に打たれました。
121101_1421~01.jpg121101_1419~01.jpg121101_1410~01.jpgさて、会場となった大阪弁護士会のビル最上階から夜景は最高でした。日中、市営地下鉄の浜北駅周辺のレトロな雰囲気も心に残りました。大阪証券取引所や親水公園などなど。
新しい出逢いが今後どう展開するかは分かりませんが、新しい時代を切り開くことの難しさと大切さを理解して皆さんと一緒にまい進したいですね。


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カメとの遭遇

IMG_0440.jpg久米島沖で、カメの昼休みに遭遇した!
岩にしがみついて、休息をしているようだ。

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