ヤエガワカンバ(八重皮樺)は斧折れ

ビーグル号の航海日誌 2012年10月23日 12:00

120927ヤエガワカンバ@エコカフェ.JPG奥秩父山塊最北部の主峰で百名山のひとつである瑞牆山(標高2230m)の山稜では紅葉が始まっているそうです。瑞牆山荘(標高1520m)のある場所が登山道入口、この付近の森では樹肌が個性的なヤエガワカンバとウリハダカエデがみられます。シラカンバは病気か強風で倒木したのでしょうか、累々と横たわっていました。ここではヤエガワカンバを紹介します。材が非常に堅く別名にコオノオレと呼びます。[2012年9月27日撮影:瑞牆山荘付近の森@山崎]

ヤエガワカンバ(八重皮樺、学名:Betula davurica Pall.)はブナ目カバノキ科カバノキ属の落葉高木。日本固有種で環境省は準絶滅危惧(NT)に指定。分布は北海道、本州関東・中部地方に隔離し、国外では朝鮮半島、中国東北部、ロシア極東沿海州地方などに及び、冷温帯の日当たりの良い山地に自生。樹高は約20m、樹皮は帯灰褐色か灰色で縦裂で鱗片状に幾重にも剥離、小枝に灰褐色の腺点があり毛が密生します。葉は長枝には互生、短枝には1対つき、葉身3cmから7cmほどの卵形からひし状卵形で葉縁に不揃いの鋸歯、葉先は尖ります。葉裏の脈上に毛が生え、葉脈は6対から8対ほどが目立ちます。シラカンバの葉に似るが小さく硬いのが特徴です。
花期は4月から5月頃、雌雄同株、葉の展開に同時に本年長枝の先に長さ4cmから7cmの雄花序が2、3個垂れ下がり、短枝の先に長さ3mmから6mmほどの雌花序が直立します。果実は長径約2.5cmの卵状楕円形の堅果で秋に淡褐色に熟します。

カバノキ属には北半球の亜寒帯から温帯にかけて広く分布し、世界に約40種、うちオノオレカンバ、ウダイカンバ、ジゾウカンバ、チチブミネバリ、ミズメ(アズサ)、アポイカンバなど約10種が日本固有種として知られています。


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大学改革は子どもの目線で

110723芦生の森の中で@エコカフェ.jpg中央教育審議会高大接続特別部会で大学入試改革の協議がスタートしたそうです。新聞報道によると論点のひとつに時代を風靡したAO(アドミッションオフィス)入試の見直しは論点のひとつになりそう。AO入試は1990年に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで日本では初めて導入された。[2011年7月23日撮影:京都大学芦生公開講座2011@阿部]

墨守主義の教育現場において、それまでの知識偏重の画一的筆記試験の限界を超え、高校の成績や小論文、志望理由書、面接などを組み合わせる「欧米流のきめ細かな選抜」を導入した。草木から何を学ぶか@エコカフェ.JPG多様な学生を入学させ、マンネリ化したキャンパスに創造性の高いチャレンジングな人材創出のチャンスを狙ったものです。

この20年、IT市場を中心に新たなベンチャー企業の誕生し、時に異端児的な経営者の出現を見ながらも日本経済を活性化させ時代を牽引することが期待されてきた。ところが、全国の大学の7割がAO入試を導入し、8.5%の学生がAO進学しているが、このところ定員枠を満たせない実態が明らかになっているという。

どんな革新的な制度もやがては陳腐化する。制度が普遍性を貫くことなく運用する側も利用する側もついつい当初の思いとは別にやがて堕落していく。人の常のようなものです。教育においてはとりわけ多様な人材を一律の基準で扱えるのかといった問題がありそうだ。多様性の本質は価値観であって創造性であると捉えるべきであり、そのためにも知識レベルは一定の一律的な基準に基づくほうがよいに決まっている。

そのうえで、価値観の多様性こそが発見や気づきを通じて創造性高い学業活動を生み出すことを忘れてはいけないのではないか。時代がグローバル化し価値観の異なる文明社会とともに社会経済活動をしなければならないとすれば、自ずと理解できよう。子どものうちに気づきや創造性を養い、しなやかで芯のある思考ができるおとなになってもらいたいものです。幼稚園から大学まで通して考えたいですね。


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