コガネキヌカラカサタケ (黄金絹唐傘茸)は熱帯系

ビーグル号の航海日誌 2012年10月08日 21:57

110918コガネキヌカラカサタケ@エコカフェ(母島).JPG昨年9月に母島を訪ねた時に南崎の草地で黄色いキノコを発見しました。その時は「綺麗だね。何というんだろう。」と言葉を発しただけで、直ぐに記憶の彼方に葬ってしまいました。報告書を作成するための資料整理で思い出すことになり、調べてみると熱帯地域ではごくありふれたキノコのようです。小笠原でも珍しくはないそうです。やはりと。[2011年9月18日撮影:祝世界自然遺産登録・エコカフェ小笠原諸島ツアー@芳賀めぐみ]

コガネキヌカラカサタケ(黄金絹唐傘茸、学名:Leucocoprinius birnbaumii (Corda) Singer)はハラタケ課キヌカラカサタケ属の熱帯系のキノコ。分布は熱帯地域に広く、日本では小笠原諸島や南西諸島。本土では台風で運ばれた胞子がもとで発生することがあるが定着はしない。子実体は高さは約10p、傘は径約5pの円錐形に開き、柄につばがあり、全体は鮮黄色で華奢な感じがします。表面全体が絹くず状の鱗片に覆われます。土壌中の腐植を分解して栄養にしています

ありふれたキノコといっても昨年の訪問で初めて気づいたことになる。しかも初めて参加した芳賀さんが第一発見者でした。気づきは偶然かもしれませんが、日頃からのトレーニングによるものでもありましょう。何事にも興味関心をもって接することが大切です

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タグ:広域種
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オガサワラトカゲは太平洋諸島が起源

100909乳房山山頂@エコカフェ.JPG100909オガサワラトカゲ@エコカフェ(乳房山).JPG小笠原諸島母島の乳房山山頂はいつ訪れても可愛らしいオガサワラトカゲがチョロチョロと出迎えてくれるでしょう。といっても先方からすると日溜まりで休憩中だったして恐らくは迷惑千万でしょうが。このトカゲは太平洋・インド洋諸島に広く棲息するボウトンヘビメトカゲの36亜種のうちのひとつと考えられているが、最近では形態的に独立種とする説もあるそうです。[2010年9月9日撮影:第3回エコロジー・カフェの母島の自然を守る旅@阿部]

オガサワラトカゲ(小笠原蜥蜴、学名:Cryptoblepharus boutonii opunctat (Hallowell))はトカゲ科(スキンク科)オガサワラトカゲ属に分類されるトカゲ。分布は聟島列島、父島列島、母島列島、鳥島、南鳥島、北硫黄島、南硫黄島に及び、森林や周辺の草原、海岸近くの岩場などに棲息。準絶滅危惧(NT)。食性は肉食性でクモや昆虫を食することから、外来種のグリーンアノールと競合関係にあり、時には捕食されるたちもし、父島では数を激減させているようです。一方、聟島や母島では比較的よく見かけます。体長は12pから13pほど、頭胴長は4.5pから6p弱で、体列鱗数(胴体中央部に斜めに列になった背面の鱗の数)は未確認。背面は灰褐色で暗褐色の斑点があります。ヘビやヤモリと同じで、瞼が透明で眼球をしっかり覆っていて瞬きをしないのが特徴です。名前に「ヘビメ」とあるのはそういうことです。

オガサワラトカゲは聟島列島、父島列島、母島列島の個体で遺伝的変異が大きく、南硫黄島の個体は父島列島、北硫黄島の個体は母島列島のものと遺伝的には近い関係にあるという事実が明らかになっています。遺伝的変異はより大きくなるとやがて形態的差異として認識され、分化、進化が認められ、独立種として扱われることになります。何れにしてもこの分野の研究が進むことを望みます


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ムクノキ(椋木)の武装は

120922ムクノキ樹皮@エコカフェ.JPG120922ムクノキ@エコカフェ(小石川植物園).JPG小石川植物園には様々な樹木がコレクションされています。針葉樹、落葉樹、常緑樹まで多種多様であって東南アジア、東アジアのものも集められています。ここではムクノキを紹介します。[2012年9月22日撮影:小石川植物園@山崎]

ムクノキ(椋木、学名:Aphananthe aspera (Thunb.) Planch.)はイラクサ目ニレ科ムクノキ属の落葉高木。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島、台湾、中国に及び、温暖な低地から山地までに自生。人家周辺や神社などで巨樹が残されています。樹高は約30mで樹幹径1m超、樹皮は淡灰褐色で平滑、老木では基部が板根状で樹皮が剥がれます。葉は互生し、葉身4pから10pほどの卵形か狭卵形で鋸歯があり葉先は尖ります。葉表はケイ酸質物質に覆われざらざらし細かな剛毛も生えます
花期は4月から5月頃、雌雄同株ですが、葉の開出とともに葉腋に淡緑色の小さな5弁花を咲かせます。雄花は本年枝下部に多数つき萼片5枚、雄蕊5本のみ、雌花は本年枝上部に数個つき筒状の萼片と2裂した雌蕊花柱のみからなります。果実は径7oから12oほどの卵状球形の核果で秋に熟すと黒色になります。この果実は甘いのでムクドリなど野鳥が好んで食し、種子を鳥散布してくれます。


葉をケイ酸質物質で武装する防御戦略は、イネ科、カヤツリクサ科では当たり前だそうですが、木本では珍しいことだそうです。単に強い日差しから守るだけではなく虫から身を守る手段にもなっているのです。古く人びとはこの葉を紙やすりのように利用したそうです。知恵比べですね


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