クメジマボタル

ビーグル号の航海日誌 2012年10月31日 13:09

DSC_0312.jpg約20年ほど前にクメジマボタルが発見されたらしい。
詳しい生態はわかっていないようだ。

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

カゴノキ(鹿子の木)は鹿子模様に

121027カゴノキ@エコカフェ.JPG蒲郡竹島の八百富神社境内には、大きなカゴノキ、別名に「カゴガシ(鹿子樫)」があります。若木のうちは樹皮は平滑でボツボツと皮目がつくが、成木になると鱗片状に剥落し美しい鹿子模様をつくります。剥落行為はつる性の植物を振り落とすのに有効であると考えられ、多くの樹木で見られますね。[2012年10月27日撮影:蒲郡竹島@阿部]

カゴノキ(鹿子の木、学名:Litsea coreana H.Lev.)はクスノキ科ハマビワ属の常緑高木。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島南部、台湾に及び、暖地の照葉樹林の森などに自生。樹高は15mから20mほど、樹皮は灰黒色、成木で鱗片状に剥離し、鹿子模様(赤褐色、くすんだ緑色、淡黄色)が美しい。葉は互生し有柄で薄い皮質、枝先に集生ぎみ、葉身は5cmから10cmほどの倒卵状長楕円形、全縁で先が尖ります。葉表はクチクラ層が発達し光沢があり、葉裏は白緑色。121027カゴノキ樹皮@エコカフェ.JPG 花期は8月から9月頃、雌雄異株、葉腋毎に無柄の散形花序をつけ、雄花序では淡黄色の雌蕊は退化、長い雄蕊9本を有する雄花を3、4個咲かせます。雌花序では雌蕊1本、葯が退化した仮雄蕊9本を有する雌花を数個咲かせます。果実は径約7mmの倒卵状球形の液果、翌年秋に赤く熟します。

カゴノキは耐陰性が強く大木となると遷移後期の森で見られるはずですが、関東北部はともかく高尾山など西東京の低山などでもほとんど見かけることはないと思います。海岸寄りの冬季でも暖かな土地を好むのでしょうか。


関連記事(蒲郡の竹島に八百富神社)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

久米島も秋。

ビーグル号の航海日誌 2012年10月30日 16:39

DSC_0304.jpgあいにくの雨模様の久米島!
標高300メートルほどの山もあり、ラムサール条約の湿地もあるようだ。
今日は、気合いをいれて泳いでみた!想像通り寒い。

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

蒲郡の竹島に八百富神社

121027八百富神社@エコカフェ.JPG121027竹島@エコカフェ.JPG豊橋の葦毛湿原の帰りに蒲郡の沖合400m、三河湾にある花崗岩でできた竹島を訪ねました。そこは典型的な海岸性の照葉樹林の森があって国の天然記念物に指定、八百富神社(やおとみじんじゃ)が鎮座しています。[2012年10月27日撮影:蒲郡竹島@阿部]
創建は1181年(養和元年)、三河国国司の藤原俊成が琵琶湖に浮かぶ竹生島神社(都久夫須麻神社:旧弁財天社)から勧招したそうです。祭神は市杵島姫命。竹島弁天と呼ばれ、古くから日本七弁天のひとつとされます。
121027八百富神社碑@エコカフェ.JPG境内には宇賀御魂命を祭神とする宇賀神社、大国主命を祭神とする大黒神社、藤原俊成を祭神とする千歳神社、龍神を祭神とする八大龍神社が祀られています。

徳川家康が関ヶ原の戦いへの出陣前に参拝したとも伝えられています。歴史を感じながら霊験な雰囲気の中で、海岸性の照葉樹林であるタブノキスダジイ、カゴノキ、ヤブツバキマサキなどの大木を観察するのもことができますよ。


関連記事(春日山は水神の聖域也)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ヤマラッキョウ(山辣韮)は食料にも

ビーグル号の航海日誌 2012年10月29日 22:40

121027ヤマラッキョウ花@エコカフェ (2).JPG葦毛湿原での湿生植物5番バッターはヤマラッキョウです。湿原の植物らしく花茎をすっーと直立させ、あちらこちらで先端に淡紫色の花を咲かせていました。花の色が白色のものをシロバナヤマラッキョウ(白花山辣韮)と呼び、ヤマラッキョウの品種として区別しますが、両社は湿原では混生していることが多いそうです。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

ヤマラッキョウ(山辣韮、学名:Allium thunbergii G.Don)はクサスギカズラ目ヒガンバナ科ネギ属の湿性植物で多年草。分布は本州福島県以南、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島南部、中国、台湾に及び、山野の湿原、湿原周辺の草地、棚田、海岸など湿潤な場所に自生。121027ヤマラッキョウ@エコカフェ.JPG草丈は30cmから50cmほど、根出葉は葉身20cmから50cm、幅2mmから5mmほどの中空の三角柱状腺形です。
花期は10月下旬から11月下旬、初夏の頃に中空の花茎をまっすぐ伸ばし、頂端に紅紫色の球状の散形花序をつけ、たくさんの淡紅色から濃紫色の小花を咲かせます。小花は6枚の花被片(内外)が開出せず、雄蕊6本、雌蕊花柱3裂が飛び出すのが特徴です。花柱基部には3個の密腺があります。果実は卵状球形の刮ハで3室に分かれています。

名前の由来は鱗茎がラッキョウに似ていることにあり、皮を剥いて炒め物や煮物、天ぷらなどにして食することができるといいます。ヤマラッキョウは変異が多いだけでなく、染色体数の異なるタイプがあります。2倍体のものは湿原に、4倍体のものは葉が広線形で草原や海岸に、6倍体のものは花が大型で海岸の岩場に生育するといいます。


関連記事(不思議な森の贈り物、曼珠沙華)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

スイランは湿原の名残花

121027スイラン@エコカフェ.JPG葦毛湿原での湿生植物4番バッターはスイランです。花を見ると明らかにキク科のニガナ(ヤマニガナ)の特徴を有しているのですが、なぜか名前に「ラン(欄)」がついています。葉が細長くシュスランの葉に似ていること名付けられたようですが、どうもしっくり来ませんね。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@山崎]

スイラン(水欄、学名:Hololeion krameri (Fr. et Sav.) Kitam.)はキク科スイラン属の湿性植物で多年草。日本固有種。121027スイラン茎葉@エコカフェ.JPG分布は本州中部地方以西、四国、九州に及び、低地から山野の湿地、ため池縁などに自生。草丈は約50cmから80cmほど、白色の細長い地下茎が地中を走り、根出葉はやや厚め、葉身は15cmから40cmほどの線形で葉縁に疎らに不明瞭な鋸歯があります。茎葉も同様であるがまれ。葉の両面とも無毛です。地下茎(走出枝とも)が地中に伸びて無性生殖のひとつである栄養繁殖を行います
花期は10月上旬から11月下旬、花茎の頂端に径約3cmの頭状花をひとつ裂かせます。頭花は多数の舌状花からのみなり、先端が浅く歯牙状に5裂します。果実は長さ8mm前後の痩果で、淡褐色の冠毛は短めで飛翔距離は長くはないが風散布します。

スイランはムミカキグサの小さな花と共存して大き目の花を咲かせ、晩秋の枯れゆく湿地の秋に彩りを添えてくれます。この花が終わる頃、湿原は北風に枯れ草がカサカサと静かに音を立てるもの悲しい薄茶けた冬を静かに迎えます。


関連記事(侵入者、セイロンベンケイソウ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ホザキノミミカキグサ(穂咲の耳掻き草)も南方系

121027ホザキノミミカキグサ@エコカフェ.JPG葦毛湿原での湿生植物3番バッターはホザキノミミカキグサです。ミミカキグサの近縁種です。両者は混生するがホザキノミミカキグサのほうがやや乾燥した場所でも見られるようです。地下茎に捕虫嚢をつけ、虫を捕獲し窒素やリン、カリなどを吸収することで貧栄養な湿原の環境下でも種を紡いでいけるのです。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

ホザキノミミカキグサ(穂咲の耳掻き草、学名:Utricularia caerulea L.)はゴマノハグサ目タヌキモ科タヌキモ属の南方系の湿性植物で多年草(本州などの寒さの影響を受ける場所では1年草)。分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島、中国、台湾、インドなどに広く、貧栄養な湿地や溜池縁などに自生。草丈は10pから30pほど、葉は葉身数oのへら形の鱗片葉です。穂虫嚢は葉柄や地下茎につき、口部がラッパ状で動物性プランクトンを捕食します。
花期は7月中旬から11月下旬、花茎を細く長く伸ばし、花柄のごく短い淡紫色の小さな花を数段に複数個咲かせます。名前の由来はこの様子を穂状に見立てたことにあります。花は幅3oから5oほどの唇形花、上唇は小さく、下唇はやや大きく、くし型の白い斑紋が入り、下向き前方に突き出た先の尖った距がつきます。果実は球形の刮ハで萼に包まれ、極小の種子がたくさん入っています。

タヌキモの仲間に見られる捕虫方式を袋わな方式といい、水中で袋の中に虫を吸い込む方法のことを指します。他の方法には、モウセンゴケやムシトリスミレのような粘着式、ハエトリグサのような挟みわな式、ウツボカズラのような落とし穴式があります。食虫植物に何がそのような機能を獲得せしめる環境要因だったのでしょうか。それとも全くの偶然なのでしょうか、不思議ですね。


関連記事(ミミカキグサ(耳掻き草)は南方系)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ミミカキグサ(耳掻き草)は南方系

ビーグル号の航海日誌 2012年10月28日 23:40

121027ミミカキグサ@エコカフェ.JPG葦毛湿原での湿生植物2番バッターはミミカキグサです。シロタマホシグサと同じように湧水湿原の初期段階などでよく見られます。ごくごく小さな花なので注意深く観察しないと見過ごしてしまいます。そもそも地面下を地下茎で伸び、水深がないと地面上に極小の気中葉をだす程度なので、花茎を伸ばしてその先端に小さな花を咲かせないと気づくことは不可能なのです。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

ミミカキグサ(耳掻き草、学名:Utricularia bifida L.)はゴマノハグサ目タヌキモ科タヌキモ属の南方系の湿性植物で多年草(本州などの寒さの影響を受ける場所では1年草)。分布は本州、四国、九州、南西諸島、中国、マレーシア、インド、オーストラリアなど広く、湧水湿原や水の染み出る裸地や溜池の縁などに自生。草丈は5pから15pほど、細く白い地下茎を地中に伸ばし、水深のある場所では線形で鈍頭の沈水葉をつけ、水深のない場所では地面に葉身5oから8oほどのへら形で鈍頭の気中葉を出します。
花期は7月下旬から12月上旬、花茎を伸ばし、先端に黄色い小さな花を数個咲かせます。花は幅3oから5oほどの唇形花、上唇は小さく、下唇はやや大きく、下向きに先の尖った距がつきます。萼片は上下2枚、花柄とも橙色です。果実は萼に包まれ耳掻きのような形をします。これが名前の由来でもあります。

ミミカキグサは地下茎、沈水葉基部に袋状の捕虫嚢(虫を捕える器官)をつけ、口部に2本のひげ、開閉扉があって、水とともに動物性プランクトンなどの微生物を吸い込むそうです。この仲間は食虫植物の中では最も多様性に富んでいて、全世界に200種以上が、日本にはミミカキグサのほかにホザキノミミカキグサ、ヒメミミカキグサ、ムラサキミミカキグサが知られています。


関連記事(シラタマホシクサ(白玉星草)は周伊勢湾要素植物)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

シラタマホシクサ(白玉星草)は周伊勢湾要素植物

121027シラタマホシクサ花@エコカフェ.JPG今回、葦毛湿原を視察することにした目的のひとつは、貴重な湧水湿原一面に咲き乱れるシラタマホシクサの小さな白玉のような花を観察することでした。別名に花の形からコンペイトウグサ(金平糖草)ともいいます。今年は開花が少し遅れたと聞いていたので平年ですと遅いのですが足周りが整ったので急きょ出掛けました。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

シラタマホシクサ(白玉星草、学名:Eriocaulon nudicuspe Maxim.)はホシクサ目ホシクサ科ホシクサ属の湿生植物で一年草。121027シラタマホシクサ群生@エコカフェ.JPG日本固有種で周伊勢湾要素植物(東海丘陵要素植物とも)、絶滅危惧U類。分布は愛知県、三重県、静岡県と岐阜県に及び、伊勢湾沿岸の低地の湧水湿原など鉄分の多い酸性土壌を好んで自生。草丈は20pから40pほど、葉は茎葉はなく根生葉で、葉身15pから20pほど、幅数oの線形で先が尖ります。花期は8月中旬から10月中旬、5稜ある細い花茎が数本伸び、茎頂に白色の頭花1個を咲かせます。頭花は径6mmから8oほどの球形で多数の小花からなります。白い棍棒状の毛が生え、毛の間に合着した萼の先端が突起するため金平糖のように見えます。

シラタマホシクサは湿原の遷移の初期段階の場所に生え、植披の少ない鉱物質の土壌が露出した常に流水があるような場所でしばしば群生するそうですモウセンゴケやミミカキグサなども湿原の遷移の初期段階でよく見られるそうでここでは共存しているようです。


関連記事(尾瀬ヶ原の驚愕の美しさ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

葦毛湿原は東海のミニ尾瀬

ビーグル号の航海日誌 2012年10月27日 22:40

121027葦毛湿原@エコカフェ.JPG晴天。葦毛湿原に着く頃にはやや風も出てきて日差しの暖かさとあいまってちょうど良い心地さです。葦毛湿原は豊橋市東部の弓張山山麓の標高60mから70mのなだらかな傾斜面に広がる湿原です。チャート質の固い岩盤の上に薄い土壌が広がっていて湧水に洗われることで約5haの湿原を保っています。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]
湿原は愛知県指定天然記念物であって、周囲にはコナラやハンノキの雑木林が広がっり、湿原内には周遊できる木道があり、季節を通じて湿原の多様な湿生植生や小動物たちを観察することができます。
特に、湿生植物では トウカイコモウセンゴケ、ミカワシオガマなど分東海地方にほぼ分布が限定される植物群(「周伊勢湾要素植物」または「東海丘陵要素植物」と呼ばれます。)や、ミカワバイケイソウ、イワショウブなど氷河期の生き残りとされる植物(氷河遺存種)、ミカヅキグサ、ヌマガヤなどの北方系植物、ミミカキグサ、ヒメミミカキグサなどの南方系植物など、学術的に希少な種が数多く生育しているそうです

121027葦毛湿原看板@エコカフェ.JPG121027葦毛湿原看板2@エコカフェ.JPG[春:4-5月]
ショウジョウバカマ、オオバノウマノスズクサ、トキソウ、ハルリンドウ、カザクルマ、ハンカイソウ、キンラン、ミカワバイケンソウ、バイケイソウ
[夏:6-8月]
カキラン、ミズキク、ミズギボウシ、ノハナショウブ、サギソウ、ノギラン、モウセンゴケ、ノリウツギ、サワシロギク
[秋:9-11月]
ミミカキグサ、イワショウブ、サワヒヨドリ、ミカワシオガマ、シラタマホシクサワレモコウスイラン、ヤマラッキョウ、サワギキョウ、マアザミ、ホソバリンドウ、ウメバチソウ

今回はシラタマホシクサミミカキグサホザキノミミカキグサ、ヌマガヤ、ヤマラッキョウ、ホソバリンドウ、マアザミスイランなどを観察することができました。来て良かったです。


関連記事(カエデの仲間たちは)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

いざ出陣、葦毛湿原へ

爽やかな秋晴れです。かねてより行きたいと考えていた葦毛湿原。日本一標高の低い所にある湧水湿原のひとつです。今、消滅の危機にあるようです。エコカフェとしては調査隊を受入体制ができたので急きょ派遣することになりました。いざ出陣!121027品川駅@エコカフェ.JPG

8:15  東京駅集合
8:33  東京(ひかり505号)
8:40  品川
9:58  豊橋着・・・中村合流
       ※中村車(真っ赤なプリウス)で出発
       ※集合場所は到着間際に阿部さんにご連絡します。
10:30 葦毛湿原着
       散策・昼食
        ※豊橋で名物のいなりずしを買っていこうと考えています。
          また、コッヘル・バーナーを持参しますので、味噌汁やコーヒーもお楽しみいただけます。
13:00 葦毛湿原発
14:00 竹島着
       散策
15:30 竹島発
18:00 名古屋駅前着

by 湿原調査隊


関連記事(日本最南の高層湿原は)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

千畳敷海岸が語るものは

ビーグル号の航海日誌 2012年10月26日 22:49

071012千畳敷海岸2@エコカフェ(白神山地).jpg西津軽の深浦に千畳敷海岸があります。白神山地エコツアーで青森空港からその日の宿である黄金崎不老不死温泉に向かう途中、開放的で厳しい日本海の海原を体感したくて訪ねました。海風は冷たく頬をさし、波浪は白い飛翔を次から次へと散らかす。言葉にならない感傷が全身を支配していく。[2007年10月12日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

時は1792年(寛政4年)12月28日、西津軽地震が発生し、鯵ヶ沢・深浦などの海岸線で海床が、長さ12kmにわたり、高さ20cmから場所によっては3.5mも隆起し、広大な海岸段丘面が形成されました。071012千畳敷海岸看板@エコカフェ(白神山地).jpg071012千畳敷海岸@エコカフェ(白神山地).jpg平坦な段丘面の正体は明白緑色のグリーンタフであって、所々に黒色や暗赤色の奇怪な岩塊がアクセントをつけています。
この地震の規模はM6.9から7.1と推定。深浦周辺で震度6、弘前で震度5、記録によると津波が発生し、沿岸域では家屋が流失したそうです。内陸部では山崩れが発生し、堰き止められた水が鉄砲水となって二次災害をもたらしたそうです。死者12人、潰家154軒、水田埋土、弘前藩は領内寺社で「国家安全」祈願をし、即刻、山崩れによる水田復旧事業に人夫12000人余りを投入しています。まさに藩の命運をかけ迅速な復旧を断行したと伝えられています。

実際、秋田県から北海道渡島半島にかけては火山活動、隆起など地殻変動の激しい地域でグリーンタフが発達しているという。海岸段丘は美しく過去に幾度となく地震が発生し地面が隆起したことが見て取れます。青森西海岸沖合にはユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界面が隠れているのです。知らないより知っている方がよいと思うこの頃です。


関連記事(外海府海岸の尖閣湾の景勝を)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ダケカンバ(岳樺)の清涼感

120927ダケカンバ@エコカフェ.JPG瑞牆山の標高1500m付近の冷涼な森の主役のひとつにダケカンバがあります。ダケカンバは芽吹き、新葉の展開時に、フィトンチッドとして知られる青葉アルコールを発散するんです。青葉アルコールはアレロパシーやカイロモン作用も伴うそうです。この時、ダケカンバの森は清涼感に包まれ、樹冠が青く霞むようなブルーマウンテン現象が見られるそうです。[2012年9月27日撮影:瑞牆山@山崎]


ダケカンバ(岳樺、学名:Betula ermanii Cham.)はブナ目カバノキ科カバノキ属の落葉高木。分布は北海道、本州近畿地方以北、四国、国外では朝鮮半島、中国東北部、ロシア沿海州、カムチャッカ半島、樺太に及び、亜高山帯などの冷涼な日当たりの良い場所に自生。120927ダケカンバ樹皮@エコカフェ.JPG樹高は10mから15m、ときに20mほど、樹幹は直立、樹皮は若木で赤茶色か灰褐色で横縞、光沢があって薄く剥離、老木は白っぽく縦裂、多雪地帯では奇怪な樹形を形成します。葉は互生し、短枝では2枚、葉身5cmから10cmほどの三角状広卵形、葉縁に鋭い重鋸歯、葉先は尖ります。側脈は7対から12対、葉裏には腺点が多くあり、秋には葉は美しく黄葉します。
花期は5月から6月頃、新葉の展開と同時に長枝先の葉腋から長さ約10pの雄花序が尾状に数個垂れ下がり、雌花序は長枝下の短枝先の葉腋から1個が斜上、どちらも小花は苞ごとに3つの花が集合。雄花は黄緑色の雄蕊3本、雌花は赤い雌蕊が苞の先に目立ちます。果実は堅果、半透明の翼があって風散布します。

富士山ではハイマツを欠くため森林限界の最上部で矮小化したダケカンバの純林を形成、他地域ではハイマツ帯に混生、また崩壊地に積極的に進出するなどパイオニア植物ともいえます。シラカンバとの見分けがつかない場合もあるが、ダケカンバは寿命が長く、樹皮の色合いが赤っぽく、側脈が多い、果穂が直立するなどの違いがあるそうです。


関連記事(富士山五合目のダケカンバ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ミズナラ(水楢)は森の食糧に

ビーグル号の航海日誌 2012年10月25日 09:55

120927ミズナラ大木@エコカフェ.JPG120927ミズナラ大木枝張り@エコカフェ.JPG朝夕はぐんと冷え込んできました。奥秩父山塊最北部の主峰、瑞牆山(標高2230m)の山稜は秋真っ盛り。瑞牆山荘からのしばらく登山道を登ると緩やかな尾根筋にでますが、そこでは立派なミズナラの大木や洞を抱えたもの、老いて朽ちかけたものなどが観察されます。森の営みをミズナラを通して感ずることができます。ミズナラはシロブナ、イヌブナなどとともに落葉広葉樹林の主要な構成樹種のひとつとされます。[2012年9月27日撮影:瑞牆山@山崎]

120927ミズナラ枯木@エコカフェ.JPGミズナラ(水楢、学名:Quercus crispula Blume)はブナ科コナラ属の落葉高木。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では南樺太に及び、山地帯から亜高山帯の日当たりのよい場所に自生。樹高は20mから35mほど、樹皮は灰褐色で不規則に縦裂し薄皮状に剥離、巨木では縦裂でなく葉鱗片状になります。葉は互生し枝先に集生、葉柄はほとんどなく、葉身は7pから15pほどの倒卵状長楕円形、基部は狭く葉縁に粗い鋸歯、葉先は尖ります。幼葉は葉脈の凹凸が著しく、葉表の主脈に白色の長毛が生えます。
120927ミズナラ洞@エコカフェ.JPG花期は5月頃、新葉の展開と同時に、雄花序は6pから8pの尾状に数個垂れ下り、雌花序は頂芽腋から穂状に小さく立ち上がります。果実は堅果でコナラより大きく長径2pから3cm、殻斗は瓦状で灰褐色、微毛が密生します。秋には熟し、落下すると幼根を出して越冬し、翌春に芽を出します。

名前の由来は材に水分が多く燃えにくい「ナラノキ」でということです。別名にオオナラとあるようにしばしば大きく巨樹に成長します。ドングリにはタンニンが多く渋いですが、森の動物たちの貴重な食料になっています。ドングリが熟す前に葉とともに小枝が落下していることがありますが、ハイイロチョッキりというオトシブミ科の甲虫の仕業です。なぜそんなことをするのでしょうね。


関連記事(ここはツキノワグマの生活圏だ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ウリハダカエデ(瓜膚楓)は性転換を

ビーグル号の航海日誌 2012年10月24日 23:56

120927ウリハダカエデ樹皮@エコカフェ.JPG120927ウリハダカエデ@エコカフェ.JPG奥秩父山塊最北部の主峰で百名山のひとつである瑞牆山(標高2230m)の山稜は秋真っ盛りだそうです。登山道入口のある瑞牆山荘(標高1520m)から広がる森には、先に紹介した樹肌が個性的なヤエガワカンバに加えてもう一つウリハダカエデがみられます。ウリハダカエデは意外にも性転換するんですよ。[2012年9月22日撮影:瑞牆山荘付近@山崎]

ウリハダカエデ(瓜膚楓、学名:Acer rufinerve Sieb. et Zucc.)はカエデ科カエデ属の落葉高木。日本固有種。分布は本州、四国、九州、屋久島に及び、山地の丘陵地からブナ帯以下の明るい広葉樹林帯に自生。樹高は10mで、樹皮は緑色でマクワウリにように暗緑色の縦筋が入り、老木では淡灰褐色でコルク質が発達し浅縦裂、葉は対生、葉身10cmから15cmほどの扇状で上部が浅3裂(または5浅裂)し、葉縁に不整重鋸歯がつきます。秋の紅葉はとりわけ綺麗です。
花期は4月から5月頃、雌雄異株、本年枝先の葉腋から細長い総状花序をだし10個ほどの黄緑色の花を咲かせます。雄花は雌蕊が退化、雌花は雄蕊8本が退化しています。萼片も花弁の5枚ずつ有ります。果実は2cmから3cmほどの翼果で翼は斜めに開きます。種子は風散布します。

ウリハカエデは雌雄異株とされますが、性転換することが知られています。極度の乾燥や庇陰などの環境ストレスにより雄性から雌性に性転換を枝単位で起こすことが観察されているそうです。前に紹介したようにヒサカキでも性転換が起こります。マムシグサも性転換を起こしましたよね。かくも摩訶不思議な植物の世界があるのです。


関連記事(イロハモミジにうっとりと)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ヤエガワカンバ(八重皮樺)は斧折れ

ビーグル号の航海日誌 2012年10月23日 12:00

120927ヤエガワカンバ@エコカフェ.JPG奥秩父山塊最北部の主峰で百名山のひとつである瑞牆山(標高2230m)の山稜では紅葉が始まっているそうです。瑞牆山荘(標高1520m)のある場所が登山道入口、この付近の森では樹肌が個性的なヤエガワカンバとウリハダカエデがみられます。シラカンバは病気か強風で倒木したのでしょうか、累々と横たわっていました。ここではヤエガワカンバを紹介します。材が非常に堅く別名にコオノオレと呼びます。[2012年9月27日撮影:瑞牆山荘付近の森@山崎]

ヤエガワカンバ(八重皮樺、学名:Betula davurica Pall.)はブナ目カバノキ科カバノキ属の落葉高木。日本固有種で環境省は準絶滅危惧(NT)に指定。分布は北海道、本州関東・中部地方に隔離し、国外では朝鮮半島、中国東北部、ロシア極東沿海州地方などに及び、冷温帯の日当たりの良い山地に自生。樹高は約20m、樹皮は帯灰褐色か灰色で縦裂で鱗片状に幾重にも剥離、小枝に灰褐色の腺点があり毛が密生します。葉は長枝には互生、短枝には1対つき、葉身3cmから7cmほどの卵形からひし状卵形で葉縁に不揃いの鋸歯、葉先は尖ります。葉裏の脈上に毛が生え、葉脈は6対から8対ほどが目立ちます。シラカンバの葉に似るが小さく硬いのが特徴です。
花期は4月から5月頃、雌雄同株、葉の展開に同時に本年長枝の先に長さ4cmから7cmの雄花序が2、3個垂れ下がり、短枝の先に長さ3mmから6mmほどの雌花序が直立します。果実は長径約2.5cmの卵状楕円形の堅果で秋に淡褐色に熟します。

カバノキ属には北半球の亜寒帯から温帯にかけて広く分布し、世界に約40種、うちオノオレカンバ、ウダイカンバ、ジゾウカンバ、チチブミネバリ、ミズメ(アズサ)、アポイカンバなど約10種が日本固有種として知られています。


関連記事(八ヶ岳高原のカンバたち)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

大学改革は子どもの目線で

110723芦生の森の中で@エコカフェ.jpg中央教育審議会高大接続特別部会で大学入試改革の協議がスタートしたそうです。新聞報道によると論点のひとつに時代を風靡したAO(アドミッションオフィス)入試の見直しは論点のひとつになりそう。AO入試は1990年に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで日本では初めて導入された。[2011年7月23日撮影:京都大学芦生公開講座2011@阿部]

墨守主義の教育現場において、それまでの知識偏重の画一的筆記試験の限界を超え、高校の成績や小論文、志望理由書、面接などを組み合わせる「欧米流のきめ細かな選抜」を導入した。草木から何を学ぶか@エコカフェ.JPG多様な学生を入学させ、マンネリ化したキャンパスに創造性の高いチャレンジングな人材創出のチャンスを狙ったものです。

この20年、IT市場を中心に新たなベンチャー企業の誕生し、時に異端児的な経営者の出現を見ながらも日本経済を活性化させ時代を牽引することが期待されてきた。ところが、全国の大学の7割がAO入試を導入し、8.5%の学生がAO進学しているが、このところ定員枠を満たせない実態が明らかになっているという。

どんな革新的な制度もやがては陳腐化する。制度が普遍性を貫くことなく運用する側も利用する側もついつい当初の思いとは別にやがて堕落していく。人の常のようなものです。教育においてはとりわけ多様な人材を一律の基準で扱えるのかといった問題がありそうだ。多様性の本質は価値観であって創造性であると捉えるべきであり、そのためにも知識レベルは一定の一律的な基準に基づくほうがよいに決まっている。

そのうえで、価値観の多様性こそが発見や気づきを通じて創造性高い学業活動を生み出すことを忘れてはいけないのではないか。時代がグローバル化し価値観の異なる文明社会とともに社会経済活動をしなければならないとすれば、自ずと理解できよう。子どものうちに気づきや創造性を養い、しなやかで芯のある思考ができるおとなになってもらいたいものです。幼稚園から大学まで通して考えたいですね。


関連記事(国士舘大学平石ゼミとのコラボ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

木質バイオチップボイラーの導入で

ビーグル号の航海日誌 2012年10月22日 22:21

120729木質チップボイラー全景@エコカフェ.JPG南丹市美山町では木質バイオチップボイラーも導入したという。スイス製、メンテナンスに多少の心配が無いわけではないが、愛情を込めて丁寧に使うことにしているそうです。市内小学校などではペレットストーブが普及しているそうです。南丹市長の佐々木稔納さんの熱弁は続きます。[2012年7月29日撮影:奈良・京都視察@阿部]

「杉間伐材を利用してペレットを作り、環境に優しいペレットストーブの公共施設への導入を進めています。ボイラーは河鹿荘の暖房とお風呂沸かし、給湯に利用しています。120729木質チップボイラー建屋外観@エコカフェ.JPG120729チップサイロ@エコカフェ.JPG重油利用と異なり煙突から煙は出ません。カーボンニュートラルの木材利用は地球温暖化対策にもCO2増加を抑える取り組みを通じて地域資源の利用を進め地域振興をも目指します。とにかく自然との共生を実践していきたいと思います。お湯は温泉ではありませんので、松鉱石を利用してマイナスイオン効果と遠赤外線効果を創出します。また、湯にはバラ・薬草を浮かべたりして保湿効果や鎮静効果などを組み合わせています。」なんだか熱血営業マンに変身でした。エコカフェでも再訪したいと思います。

この地域に生まれ育った子どもたちは身近に芦生原生林があって清流由良川の源流域で幾筋もの支流が走って、貴重な動植物も観察することができます。そこで生活をするお父さんもお母さんもこの地が大好きで、そんな自然を大切に守っている。南丹市長の佐々木さんさんや議長の田村さんも一所懸命に地域の人びとの暮らしや子どもたちの未来のことを考えていらっしゃる。これからが楽しみです


関連記事(芦生の森の動物たちA)⇒      関連記事(芦生の森の動物たち@)⇒

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

小水力発電所の導入促進を!

120729芦生地区マイクロ水力発電所案内板@エコカフェ.JPG10月16日の新聞報道で国土交通省が小水力発電の導入加速のため許可制から登録制に規制緩和するための河川法改正法案を次期通常国会に提出する方針とあった。大いに喜ばしいことですがもっとスピード感をもって対応して欲しいものです。

この夏、エコカフェでは京都府南丹市美山町が取り組むマイクロ水力発電施設を視察するために芦生を訪ねました。京都大学芦生研究林のお膝元に位置し、「山の家」の電力の1/3をまかなっているそうです。[2012年7月29日撮影:奈良・京都視察@阿部]120729芦生地区マイクロ水力発電所取水@エコカフェ.JPG120729芦生地区マイクロ水力発電所内部@エコカフェ.JPG
この地には昭和初期まで京都大学演習林の製材所のための水力発電所があったという。その廃止水路は今も芦生原生林からの清流を集め、上流ではヤマメが泳いでいる。4月25日に通水・発電開始。クロスフロー式の発電施設は落差6mの水流圧を利用し、直径20cmの回転羽を回し、出力約1.5kwを得るという。災害時のコンセントと冷蔵庫に用いる山の家用の電源、電力会社に売電する補助電源、の2系列が整備。京都府の事業で、@自主電源による地域防災の強化、Aクリーンエネルギーの活用による地域振興、を目指すという

私たちも「芦生山の家」主人の今井崇さんに京都大学主催「芦生公開講座」で毎年お世話になっています。今回は南丹市長の佐々木稔納さんや議長の村田正夫さんも一緒にご案内してくださり、芦生集落の歴史やこれからの地域ビジョンも楽しく伺うことができました。子どもたちが環境を考える学びの場として活用されることを切に願います。

佐々木市長からは農業用水路を活用した可搬型の連続小水力発電施設の導入の必要性についてもお聞きしました。効率性を狙った過度の一極集中型から地域の資源を活かたリスク分散型の経済社会のあり方を推し進めたいものです


関連記事(芦生の森から新たな価値創造を)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

瑞牆山は黒雲母花崗岩

瑞牆山南方@エコカフェ.JPG瑞牆山東方@エコカフェ.JPG瑞牆山は奥秩父山塊最北部の主峰で百名山のひとつでもあります。[2012年9月27日撮影:東側、南側、南西側、西側、北西側、北側@瑞牆山山頂眺望]
標高は2230m、全山が黒雲母花崗岩でできていて奇怪な岩がそそり立つ山でもあります。
瑞牆山西方@エコカフェ.JPG瑞牆山西南方向@エコカフェ.JPG甲府盆地の東北側には白亜紀から古第三紀の付加体である四万十帯に新第三紀中世紀(15百万年から14百万年前)に貫入した花崗岩が広く帯状に分布しています。金峰山、瑞牆山、昇仙峡にかけての一帯がそれに当たります。

瑞牆山北方@エコカフェ.JPG瑞牆山北西方向@エコカフェ.JPGさらに甲府盆地の北西側の鳳凰三山から甲斐駒ヶ岳、飛んで紀伊半島の熊野、高知の室戸から足摺岬、宮崎大崩山や市房山、鹿児島の大隈半島、屋久島、甑島にかけて断続的に分布しています。
これらは時期をほぼ同じくし若干組成分の違いが見られるそうですが、総称して「外帯花崗岩」と呼びます。

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

小笠原エコツアーWS打合せ(結果)

120102三日月山から眼下を@エコカフェ.JPG15日に小笠原エコツアーws打合せを個別に開催しました。
世界自然遺産登録後、観光客も増加し、小笠原は活気づいているようです。[2012年1月2日撮影:三日月山から眼下を@山崎]
ガイドさんも増えたし、受入体制も増強されているそうです。
ただ大型客船の入港数は限界に近いようにも思えました。
打合せの結果、ナショナルランドさんの「第36回お正月の旅 小笠原」の船内イベントについてはエコカフェとしてのイベントは見送ることにしました。
エコカフェのこれまでの小笠原エコツアーや調査実績を体系的に整理することも決めました。
松崎さんから来年6月に向けた企画づくりの話もあり、エコカフェの小笠原での活動はそこに照準を合わせることになりました。
エコカフェの運営方針、体制のあり方や小笠原における生物多様性のリサーチセンターの必要性、子どもたちの学びとどう連携させるかなどについても意見交換がなされました。
今川さんからも貴重な意見をいただきました。

エコカフェとしてはこれからも進化し続ける小笠原の生態系と私たちの関わりをしっかり探求していきたいと思います。


関連記事(往路「きそ」船内での講演(速報))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ヒロハカツラ(広葉桂)は珍しい

ビーグル号の航海日誌 2012年10月21日 22:49

120922ヒロハカツラ@エコカフェ(小石川植物園).JPG120922ヒロハカツラ樹皮@エコカフェ.JPG小石川植物園では樹木の一部にネームプレートが付いているので植物を身近で観察するフィールドとしては最適だと思います。エコカフェ草花教室ではこれまでに小山博滋先生の御指導を何度かいただいております。さて、園内では標高1000m以上でないと見られない珍しいヒロハカツラの大木を観察することができます。[2012年9月22日撮影:小石川植物園@阿部]

ヒロハカツラ(広葉桂、学名:Cercidiphyllum magnificum (Nakai) Nakai)はユキノシタ目カツラ科カツラ属の落葉高木。日本固有種でカツラとは近縁種。分布は本州の中部地方以北に限り、比較的標高の高い亜高山帯などの渓流沿いなど湿潤な場所に自生。樹高は15mから20mほど、よく株立ちし、樹皮は若木で平滑、大木で縦裂、葉は長枝では互生、短枝では先端に1葉がつき、葉身8pから12pの幅広の円形で基部が深いハート形、葉縁に鋭鋸歯がつきます。もちろん秋には黄葉します。
花期は5月から6月頃、雌雄異株、葉が出る前に葉腋に、雄株には小さな雄蕊だけの雄花、雌株には小さな雌蕊だけの雌花を咲かせます。花には萼片の花弁はありません。果実は円柱状の袋果で熟すと中から両端に翼のある種子を飛ばします。

ヒロハカツラ(広葉桂)とカツラ(桂)は2種で1属1科を構成し、雌雄異株で花の特徴として萼片も花弁もないことから比較的原始的な特徴をもっていると考えられています。このように花に原始的な形質を残しているものにクスノキハスノハギリモクレンオオヤマレンゲホオノキなどが知られています。イチョウなどは古代植物といわれているんですよ。奥が深いですね。


関連記事(カツラ(桂)の黄葉を)⇒     関連記事(ヤツデの放房花序を)⇒

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



タグ:日本固有種
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

カヤ(榧)は最高級とは

120922カヤ果実@エコカフェ.JPG将棋や囲碁に興ずる人は榧材で作った将棋盤や碁盤を最高級品として愛してやまないようだ。榧材は年輪が緻密で堅く滑らかで他の針葉樹のものとは異なった独特の上質なテンペル系の香りがあります。古くは葉を薫じて蚊や虫除けに利用したそうです。名前の由来も「カヘ」が転訛したものだそうです。また、種子の油成分を搾って食用油や灯明油に利用したそうです。[2012年9月22日撮影:小石川植物園@阿部]

カヤ(榧、学名:Torreya nucifera (L.) Sieb. et Zucc.)はイチイ目イチイ科カヤ属の常緑針葉樹で高木。軽度懸念(LC)。120922カヤ@エコカフェ.JPG分布は本州宮城・山形以西、四国、九州、屋久島、国外では朝鮮半島に及び、暖温帯に自生。暖帯では主にカシ類シイ類タブノキイスノキなど照葉樹林に混生、温帯ではコナラ、クリ、ケヤキなど落葉広葉樹モミ、ツガなどの常緑針葉樹に混生するようです。樹高は20mから25mほどで、樹幹は直立し樹皮は青灰色で縦裂、枝は対生し三叉状に伸び、新枝は緑色をしています。葉は螺旋状につき革質で光沢があり、葉身約2pの線形で断面は扁平で先が鋭く尖ります。葉表は濃緑色、葉裏はやや白い気孔帯が2列に並びます。側枝では葉は2列水平に並びます。
花期は4月から5月頃、雌雄異株、雄株の雄花は1pほどの淡黄黄色の楕円形で前年枝の葉腋につきます。雌株の雌花は緑色の球形で新枝基部の葉腋に2個つきます。果実は球形の堅果、翌年秋に緑色から紫褐色に熟し、果肉状の仮種皮に淡褐色で楕円形の種子が包まれています。


耐陰性があり樹林内でも幼樹は育つことができ、成長は遅く、土壌さえ恵まれれば長寿なため他の樹木との競争に勝ってしっかりと大木から巨木へと成長していくそうですよ。大器晩成型ですね。


関連記事(モミ(樅)は受難の中に)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ




続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

オニグルミ(鬼胡桃)も実りの季節に

120922オニグルミ@エコカフェ.JPGこの季節、森の中に入るとドングリやクリ、クルミの実が落ちているのを目にすることがあるでしょう。もっともドングリを実らすカシ類は多く自生しているので、高尾山など関東周辺の低山ではどこでも見られるでしょう。クリやクルミとなると簡単にはいきません。[2012年9月22日撮影:小石川植物園@阿部]

オニグルミ(鬼胡桃、学名:Juglans mandshurica Maxim. var. sachalinensis (Komatsu) Kitam.)はクルミ科クルミ属の落葉高木。120922オニグルミ樹皮@エコカフェ.JPG120922オニグルミ果実@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州、四国、九州、国外では樺太に及び、山地の川沿いなどの適湿な土壌に自生。樹高は約25、樹皮は暗灰色で縦に深裂、葉は互生し、奇数羽状複葉、小葉は5対から9対で葉身は7pから12pほどの卵状長楕円形、葉縁に鋸歯、葉先は尾状に尖ります。葉表は濃緑色で葉裏に星状毛、葉軸には星状毛と腺毛が生えます。
花期は5月から6月頃、雌雄異花、雄花は前年枝の葉腋から10pから30pの尾状花序を垂れ下げ緑色の小花を多数咲かせます。雌花は新枝の頂芽から穂状花序を直立させ小花を複数咲かせます。雌花の雌蕊花柱は赤色です。果実は径約3pの球形の核果、秋に熟すと褐色になり中には深い皺のある堅い核があって食することができます。核の中の種子は脂肪が多く、ネズミやリス重要な食料になります。

オニグルミはユグロンというアレロパシー物質(他感作用)があるため樹下には他の植物を寄せ付けないという。ただし、ササ類やハルニレは生えることができるそうです。小笠原で外来種とされるギンネムも強いアレロパシーがありましたね。


関連記事(木の実や小枝で創作活動を)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

アラカシ(粗樫)のドングリ

ビーグル号の航海日誌 2012年10月20日 23:54

121013アラカシ堅果@エコカフェ.JPG神代植物園で普通に見られる樹木にアラカシがあります。アラカシは照葉樹林の主要な構成種のひとつです。別名にクロガシ(黒樫)、東アジアの暖温帯を代表するカシ類のひとつという見方もあります。[2012年10月13日撮影:神代植物園@阿部]

アラカシ(粗樫、学名:Quercus glauca Thunb.)はブナ科コナラ属の常緑高木。分布は本州宮城県・石川県以南、四国、九州、南西諸島、国外では済州島、中国、ヒマラヤ、台湾に広く、丘陵地に自生するほかコナラ、ツブラジイ(コジイ)などと人里の雑木林や里山の二次林を形成。121013アラカシ@エコカフェ.JPG121013アラカシ葉@エコカフェ.JPG樹高は約20m、樹皮は暗緑灰色で平滑、葉は互生し有柄、葉身5pから13cmほどの長楕円形から倒卵状長楕円形、葉上部に粗鋸歯、葉先は尖ります。葉表は深緑色で光沢(クチクラ層が発達)があり、葉裏は灰白色をしています。一説にシラカシと似ていますが枝振りや葉のつき方が粗っぽいことが名前の由来とするそうです。
花期は4月から5月頃、雌雄異花、雄花は新枝基部から5pから10pほどの尾状花序を数個下垂し、褐色の苞を被った黄褐色の小花をたくさん咲かせます。雌花は新枝の葉腋から花序を直立し同色の小花を数個咲かせます。果実は長径1.5pから2pほどの卵形の堅果で殻斗には6本から8本ほどの環が入るのが特徴です。

古来より人びとは材が堅いことから鎌や鍬などの柄、薪炭などに利用し、今日でも西日本では防風林や防火林として屋敷林としている地域もあります。

関連記事(シラカシ(白樫)は照葉樹林の北限で)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

生態系全体で考える、ヒグマと私たち

ヒグマ@エコカフェ(芦別市).jpg北海道に生息するヒグマの個体数は約2000頭といわれています。昔はもっと棲息していたと言います。
知床半島では国立公園のため禁猟区であって、地球温暖化の影響で積雪量が近年減っているため冬季におけるエゾシカの食料事情が良くなったことからエゾジカが増え、ヒグマも頭数が増え続けていると思われます。しかし、この夏は天候不順のため山の恵みは少なく食糧事情が悪かったこと、秋口のカラフトマスの遡上が遅れていること、などから食糧条件の悪い生息地のヒグマは激やせしてしまったと考えられます。9月頃に流れたニュースはそんなことが背景にあったのではないでしょうか。

そもそも世界自然遺産登録により観光客が増え人と遭遇する機会が増えたこと、猟師が減りヒグマにとって身の危険を感じる機会が減ったこと、から人を恐れることのないヒグマが増えたこと、さらに少なからず観光客などの忘れゴミを餌とすることを覚えてしまった可能性があること、なども食糧事情の悪化にあいまって人里に出没し、人と遭遇し、結果として人を襲ってしまうと考えられます。
ひとたび味をしめたヒグマは本能として再犯を繰り返すことになるので、私たちにとっては害獣となります。結局は殺害される運命にある訳です。[2012年6月21日撮影:巨大ヒグマ@芦別市内]

本州に生息するツキノワグマにおいては、上述の環境変化に加えて、ニホンジカの増加により山森があれていること、里山が崩壊し人里と縄張りとの間のバッファーゾーンが消滅したことからより人里へのアクセスが容易になったことが上げられます。何れにしても人とクマとの関係はクマが生息する自然の有り様、つまりは冬眠するクマにとっての春、夏、秋の各シーズンにおける食糧事情、森の生産活動をどう考えるか、という視点が大切であるように思われます。加えて、狩猟のほかにも人を恐れることを学習させることや接触そのものの機会を絶ったり、減らすことを地域ごとにどう考えていくかといったプロセスも必要でしょう。多様な自然のクマ対人で考えるのではなく、生態系全体で捉えることが解決のための一番の近道のような気がします


関連記事(ここはツキノワグマの生活圏だ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ムラサキシキブ(紫式部)の思い出

071123ムラサキシキブ@エコカフェ(気仙沼).jpg071123唐桑湾@エコカフェ(気仙沼 ).jpg5年前(2007年)の11月23日、エコカフェは移動理事会と称して初めて気仙沼で理事会を開催しました。理事会にあわせて唐桑湾にある畠山重篤さんのカキ養殖施設を見学するのも目的のひとつ、畠山さんとはその後もエコカフェの活動などを通じて交流させていただいております。当時、唐桑湾に面した傾斜地の雑木林で冬枯れの小枝に薄紫色の果実が固まって残されていました。ムラサキシキブです。[2007年11月23日撮影:第27回理事会in気仙沼@阿部]

ムラサキシキブ(紫式部、学名:Callicarpa japonica Thunb.)はクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木。分布は本街道、本州。四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、台湾に及び、低山の森林によく自生。樹高は2、3mほど、樹皮は灰褐色で縦長の皮目、枝は真っ直ぐに斜上します。葉は対生し薄用紙質、葉身6pから13cmほどの長楕円形で葉縁に細鋸歯、葉先が尖ります。花期は6月から7月頃で、葉腋に散房花序をだし、薄紫色の花をたくさん咲かせます。花は筒状で4深裂、花冠から突き出た雄蕊4本、雌蕊花柱はさらに長い。果実は径約3oの球形の核果で秋に熟すと紫色になり、落葉後も枝に残ります。

この仲間は変異が大きく、小笠原には絶滅危惧TA類のウラジロコムラサキシマムラサキシキブオオバシマムラサキの三固有種、オオムラサキシキブ、果実が白色のものはシロシキブ、葉の小さいものはコバノムラサキシキブ、果実の小さいものはコムラサキシキブと呼ばれています。都会で見られるのは公園などにコムラサキか園芸品種ということになります。材は強靭なため道具の柄、杖、箸などに利用されてきたそうですよ。


関連記事(唐桑湾のマガキの魅力は)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

久々に釣り道楽!

気まま太公望 〜釣れ釣れなるままに〜 2012年10月19日 14:55

タチウオ.JPGイカ.JPG秋が深まっておりますね。
朝晩は寒いくらいです。

さて、釣りシーズン真っ只中です。

このブログが、基本は釣りブログということを
皆様ご存知でいらっしゃいますでしょうか?

写真をご覧ください!

最近熊本に行く機会があったため、
久々にロッド片手に出撃し、
タチウオ、コウイカ、アジ等、満足のいく釣果を上げることが
できました。(本当はシーバスが釣りたかったのですが)

私だって魚がいるところで釣れば釣れるのです!

三浦半島まで足を伸ばしたいなと思う今日この頃です。

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

綺麗な花には棘があるとは

IMGP0259.JPGIMGP0257.JPG神代植物園にはいろんなバラ(薔薇)が植栽されています。
北半球の温帯に広く自生するが古くから人びとから愛され、多くの園芸品種が開発されているといいます。
日本にもイノバラ、テリハイノバラ、ハマナシの野性3種が自生しています。
IMGP0265.JPGIMGP0261.JPG薔薇の花には上品な芳香がありますが、ローズオイルも好まれています。
芳香成分の暗にオールは抗菌、沈静、皮膚弾力回復などの効能があるようです。
左からジャニナ、ドクター・ファウスト、フレンチ・レース、フラワー・ガール、モンパルナス、ムーン・シャドウ
IMGP0269.JPGIMGP0267.JPG
なぜに薔薇には棘があるのでしょうか。





関連記事(多様なツバキの花を披露)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

翻弄される一般旅行者は

101231旅立ち@エコカフェ.JPG自然のなせる技とはいえ納得がいくか行かないかは人間界のちょっとした気遣いにあるようです。[2010年1231日撮影:「お正月の旅小笠原」船内プログラム@阿部]
おが丸の運航予定が出航後に再度変わったらしいのです。
一般のお客様には全く理解の行かない次のような小笠原海運のアナウンスが同社HPに掲載されました。乗船を断念したお客様には納得のいかない情報提供に過ぎませんね。

10月21日 父島→東京 おがさわら丸は、台風21号の影響により、下記のとおり変更させて頂きます。

■変更後

10/21 父島発14:00→10/22東京着15:30

*海上状況によっては時間が変更になる場合がございます。
ご利用のお客様には、ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。
また度重なる変更、誠に申し訳ございません。

競争がない市場でもよい、自然に左右される市場でもよい、せめて丁寧な説明(アナウンス)が必要ではないか。自然の気まぐれをよく理解しているエコカフェ会員の人たちもサービスを提供する側の姿勢、思いやりが少し気になってしまいます。


関連記事(南硫黄島の島影の奥に)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

おが丸は条件付き出港に

ビーグル号の航海日誌 2012年10月18日 06:44

101231波@エコカフェ.JPG101231爆弾低気圧の影響@エコカフェ.JPG小笠原父島への訪問はキャンセルしました。
台風22号と台風21号が太平洋上にあっておが丸の航路は大荒れになることが予想されます。
詳しく整理すると台風22号は小笠原近海から毎時30kmで離れつつあり波が残るものの影響は軽微です。
しかしながら台風21号は大東島近海にあって時速25kmで北東に進んでいます。
小笠原海運からの発表でおが丸の17日東京発の運航が次のように並行されしかも条件付きで行われることになりました。しかも海上状況によっては時間が変更するということです。

10/17 東京発12:00→10/18父島着14:00(当初10/17東京発10:00→10/18父島着11:30)
10/18 父島発18:00→10/19東京着19:30(当初10/21父島発14:00→10/22東京着15:30)

101231天気図@エコカフェ.JPGということで父島滞在がわずか4時間(変更当初は1日だったが)しかありませんのでもはや訪島することの意味がなくなってしまいました。
折角の機会でしたがあっさりあきらめることになったのです。
船旅では台風の風による波の影響が一番心配されるのです。
写真は一昨年度のお正月の旅の時の写真です。
この時は爆弾低気圧の影響で父島に上陸できず、硫黄列島遊覧の旅をすることになってしまったのでした。


関連記事(硫黄島擂鉢山を)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

秋の七草、カワラナデシコ(河原撫子)

ビーグル号の航海日誌 2012年10月17日 00:01

カワラナデシコ@エコカフェ.JPG秋の七草のひとつナデシコ(撫子)とはカワラナデシコを指します。神代植物園の売店で展示販売していました。ちょうど清楚で愛らしい花を咲かせていました。別名にヤマトナデシコともいうそうです。[2012年10月13日撮影:神代植物園@阿部]

カワラナデシコ(河原撫子、学名:Dianthus superbus L. var. longicalycinus (Maxim.) Williams)はナデシコ目ナデシコ科ナデシコ属の多年草。エゾカワラナデシコの変種。分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、台湾に及び、日当たりのよい草原や河原などに自生。草丈は30pから80pほどで、茎は根から叢生し節が膨らみ、葉は対生し基部で茎を抱き、葉身は3pから9pほどの線形化ら線状披針形、全縁で葉先は尖ります。
花期は7月から10月頃で、茎頂に径約4pから5pほどの淡紅紫色の花を咲かせます。花弁5枚は各糸状に裂け、舷部にはひげ状の毛が生えます。雄蕊10本、雌蕊花柱2本、筒状の萼片の長さは3、4p、苞が3、4対つきます。果実は刮ハで萼片に包まれ熟すと先端が裂けて散布されます。

秋の七草は山上憶良が読んだ短歌「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志また藤袴 朝貌の花」(万葉集)が由来だそうです。今日的にはハギ(萩)オバナ(尾花=ススキ)、クズ(葛)、ナデシコ(撫子)、オミナエシ(女郎花)フジバカマ(藤袴)キキョウ(桔梗)ですね。


関連記事(リョウブ(令法)はハタツモリ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


タグ:広域種
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

冬野菜はすくすく生育中!

⇒寄港地だより 2012年10月16日 09:12

121015ブロッコリー@エコカフェ.jpg121015サトイモ@エコカフェ.jpg121015オクラ@エコカフェ.jpg埼玉のエコカフェ・ミニ農園では冬野菜たちがすくすく育っています。もちろん無施肥無農薬、自然農法で手間暇かけています。
この夏は日照りが厳しく多くの夏野菜が渇水のため耐えきれず枯れてしまいました。
現在、里芋とオクラが乗り切りながら実をつけてくれています。
121015ほうれん草芽生え@エコカフェ.jpg121015一本葱@エコカフェ.jpg121015春菊と小蕪@エコカフェ.jpg白菜は早蒔きと遅蒔きがあって、後者にはかんれいしゃを掛けています。
ほうれん草も早蒔きと遅蒔きがあって、遅蒔きは双葉が出たばかりです。早蒔きはかんれいしゃの中でぐんぐん育っています。
121015遅蒔き白菜@エコカフェ.jpg葱やブロッコリーも露地で元気よく育っています。
ぐんと気温が下がってくると甘味を増して美味しくなります。
春菊、小蕪、野菜にはそれぞれ旬の時季があり旬だからこそ本来の味と香があってとても美味しい。
今から楽しみです。


関連記事(野菜たちにとっても厳しかったこの夏)⇒

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

第14回自然観察会のご案内

⇒自然観察会 2012年10月15日 16:33

080426自然観察会(江ノ島) 022.jpg秋の深まりを日々感じる頃となり、初雪の便りも耳にするようになりました。
これから植物は、冬支度のために葉を落とし来年の春に向けてエネルギーを蓄える準備をします。
しかし一年中、葉を茂らせている常緑樹を今回の自然観察会にて学ぶ予定です。
江ノ島を開催地に、海岸林としてみられるスダジイやタブノキなど観察し、また江ノ島の地形の成り立ちなども学びましょう!

【開催日】 2012年11月17日(土) 
【スケジュール】
 9:00  片瀬江ノ島駅 集合
      徒歩
 9:30  江ノ島神社 通過  
 10:00 恋人の丘 通過 
 10:30 江ノ島岩屋〜海岸 探検      
 12:00 江ノ島神社 通過 
 12:30 昼食 ※参道にて  
 15:00 片瀬江ノ島駅着/解散
 
【持ち物】
レインウェア、昼食、飲物、タオル、着替え、保険証、挫けない気持ち

【注意事項】
●エスカーには乗車する予定はありませんので、予めご了承ください。
●岩屋に入る際、500円が必要です。

参加ご希望の方は、11月14日までに事務局までご連絡ください。
皆様のご参加お待ちしております。080426自然観察会(江ノ島) 025.jpg
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(5) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

絶海の大洋島で小さな命に出逢った

ビーグル号の航海日誌 2012年10月14日 11:18

100918押し寄せる波@エコカフェ(母島).JPG小笠原諸島母島は東京から南方1000km太平洋上にあるボニンブルーに囲まれた絶海の島嶼です。世界自然遺産に登録されてからは訪れる観光客も増えたらしいが、それ以前はハイシーズンであっても都会の喧騒とは隔絶した世界が広がっていたというのに。
一昨年秋に母島、父島を訪問したが父島は混雑し、母島も少なからず観光客が増えているようだった。学生風の若者に加えてご年配の集団も押し寄せている感じだった。

100918オカヤドカリ幼体@エコカフェ(母島).JPG120918見つめる私@エコカフェ(母島).JPG今年度、エコカフェとしての恒例の小笠原エコツアーは実施を見送ったが、有志でこの17日から父島を訪ねることにしました。[2011年9月18日撮影:祝世界自然遺産登録・エコカフェ小笠原諸島ツアー@芳賀めぐみ]

一昨年の母島で御幸之浜へ地質観察のために立ち寄った時のことです。
この日は遠くフィリピン沖で発達する台風の影響で波が高く海岸線は少しばかり危険な感もありました。
足元の珊瑚礁起源の石灰岩礁の上に小さな、ごく小さな動く生き物を発見しました。
5oほどのオカヤドカリの赤ちゃん(幼体)です。
しばらくその存在に私の目は釘付けになりました。
こいつ、ちゃんと大きくなれよ、と心に。
大海原の中で私もちいさい。
大きな理想と山ほどのやるべきことがある....。


関連記事(オカヤドカリに少年の心)⇒     関連記事(アルバトロスの軌跡)⇒

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



タグ:小笠原 母島
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ムニンタツナミソウ(無人立波草)

121013ムニンタツナミソウ@エコカフェ(神代植物公園).JPG神代植物公園の温室の「小笠原の絶滅に瀕している植物」コーナーでムニンタツナミソウが保護栽培されていました。残念ながら花の季節ではないので青々とした葉っぱだけです。[2012年10月13日撮影:深大寺植物公園@山崎]

ムニンタツナミソウ(無人立波草、学名:Scutellaria longituba Koidzumi)はシソ科タツナミソウ属の多年草。絶滅危惧U類(VU)。分布は小笠原諸島の父島、兄島に限り、山地の林内や林縁などに自生。よく小群落をつくります。草丈は15pから25pほど、茎はシソ科らしく4稜、葉は十字対生し、卵形で葉縁には粗く浅鋸歯がつきます。樹陰地の葉は大形で柔らかく、陽向地の葉は小さくやや厚めです。
花期は3月から4月頃で茎先に総状花序ををだし、白色の唇形の花をたくさん咲かせます。花は双生で花筒が約5pと長く立ち上がり先が湾曲します。雄蕊4本、雌蕊1本、花筒に蜜が貯まりポリネーターを誘います。果実は分果で5月から6月頃に熟します。花の咲く様子を白波に見立てて名前が付けられたそうです。

父島や兄島での生育地ではノヤギによる食害により激減した経緯があるが、最近では対策も進み比較的見られるようになってきたといいます。


関連記事(オガサワラトカゲは太平洋諸島が起源)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

神代植物園で小笠原の絶滅にひんしている植物を

ビーグル号の航海日誌 2012年10月13日 18:38

121013小笠原絶滅危惧植物関係説明看板@エコカフェ(神代植物園).JPG急に神代植物園を訪ねることになった。草花教室の事前調査みたいなものです。
神代植物園の温室には「小笠原の絶滅に瀕している植物」の展示コーナーがあります。マルハチハハジマノボタンシマムロなど小笠原固有植物が保護栽培されているが、自生地とは全く異なる土壌環境のためか樹勢がなく貧弱な様子で痛々しいです。小石川植物園夢の島熱帯植物館と比べても少し残念でした。

看板説明文を引用します。
「【小笠原における「種の保存法」指定植物について】
 小笠原には種の保存法(平成5年施行)で指定されている植物が12種あります。これらの植物は許可なく自生地から持ち出したり移動することは禁じられ違反すると罰せられます。種ごとに保護増殖事業計画が策定され手厚く保護対策がなされています。
 これら12種の植物は最後の一株まで減ってしまったものや、絶滅したと思われていたものなど非常に危機的な状況のものです。関係者の20年間に渡る努力により絶滅の危機を何とか回避してきた種です。今後も引き続き植物園をはじめ現地器官や関係省庁・自治体の連携の中で保護していく必要があります。
【小笠原における「絶滅危惧植物」保護増殖事業について】
小笠原では1986年(昭和61年)より絶滅危惧植物の保護増殖事業が東大小石川植物園を中心となり東京都小笠原支庁との連携で開始されました。その後、絶滅危惧植物保護増殖事業は環境省の資金が入り国の事業として認められ現在に至っています。」


関連報告書(小石川植物園における小笠原関係の調査結果)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

会津良いとこ何度もおいでや!

会津の米@エコカフェ.JPG会津の雪@エコカフェ(弓田).JPGエコカフェ会津分室の弓田修司さん、会津流紋焼き窯元のおやじでもある。東日本大震災では福島原発事故の避難住民の受け入れをしたり、復興支援をしたりしながら苦境の中、けん命に商売を切り盛りしている。

この夏は日中の日差しがきつく気温も上がり、夜間との寒暖の差が大きかったため甘味の強い美味しい米ができたそうです。世にいう「会津米」です。ところが原発事故に伴う放射性物質による風評被害があってう売れ行きが芳しくないと言います。
会津にはいろんな特産品があります。「会津の雪」と称した濃厚なヨーグルトもそのひとつです。会津は花崗岩質の岩盤を抱えた山々が多く。とりわけ伏流水は軟水で美味しいです。この水と野性的な牧草で育った牛の乳から作ったヨーグルトは極上です。

政治や政府の声も庶民の食卓には届かないようです。政治も行政も国民から信頼されて初めて大きな力を発揮するのです。この際、全国的な影響力をもつマスコミの力を借りたいところですがいかがですか?小さな力の結集だけでは時間もかかり限界があるのも厳しい現実のようです。食べて、応援しよう!!


関連記事(流紋焼、赤坂サカスにあらわる)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

首切り地蔵の伝承から

ビーグル号の航海日誌 2012年10月12日 23:14

120728首切り地蔵@エコカフェ(春日山).JPG春日山周遊コース、高山神社から山間を少し下ると三叉路が現れ、休憩所が用意されている場所があります。この三叉路のガマズミの木の脇に首切り地蔵が左手に宝珠をのせ、右手に錫杖を執って旅人の安全を約束してくれているようです。[2012年7月28日撮影:奈良・京都視察@阿部]

説明看板に次のようにあります。「荒木又右右衛門がためし斬りしたと伝えられる首切り地蔵です。彫刻の手法から鎌倉時代の作と思われます。谷川沿いに登ってきたこの道は滝坂道と呼ばれ、江戸中期に奈良奉行により敷かれた石畳の道は、昭和の初めまで柳生方面から奈良へ米や薪炭を牛馬の背につけて下り、日用品を積んで帰っていくのに使われたものです。」平安時代以降、極楽浄土に往生の叶わない衆生は、必ず地獄へ堕ちるものという浄土信仰が強まり、道教の十王思想と結びついて地獄における責め苦からの救済を求めて地蔵菩薩が冥界の教主として信仰されるようになります。鎌倉時代には辻に祀られ、戦いの守り仏ともなったそうです

江戸時代になるとそれまでの疫病悪鬼が集落に入らぬよう護る道祖神信仰とも結びつき、集落の結界(境界)や街角、辻に地蔵菩薩が広く祀られるようになり、多くの庶民が信仰の対象として参拝すると「縁結び」そして「子育て」へと発展し 亡き我が子が三途の川を渡るため岸辺に積む小石を蹴散らかす邪鬼から守ってくれる仏といつしか崇められ、「子供や水子を守る」今日のような地蔵信仰になり、地蔵盆も盛んになったのです。街角のお地蔵さんが洗い清められ、新しい前垂れを着せられ、飾り付けてなどがされます。


関連記事(佐渡島宿根木の共同井戸は)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

春日山は水神の聖域也

120728高山神社@エコカフェ(春日大社).JPG今年の夏は本当に暑かったです。そんな中、奈良県の春日山(標高498m)原生林で汗びっしょりになったのが印象的でした。なぜに暑い季節に暑い奈良で山登りと地元の友人に笑われてしまいました。でも一緒に登ってくれました。春日山は一千年以上にわたり伐採が禁止されていた原生林を抱えているのです。よほど神聖な地であったに違いありません。そんなことをしっかり体感したかったのです。[2012年7月28日撮影:奈良・京都視察@阿部]

120728切り株と若木@エコカフェ.JPG120728折樹とつる植物@エコカフェ.JPG春日山周遊コースを芳山交番所か下山のために山道に入ると右手に高山神社が控えめに鎮座しています。高山神社には春日大社末社のひとつで、龍王(水神)が祀られおり、古来より祈雨法要が行われてきたそうです。
この高山神社のさらに北奥に春日大社末社の鳴雷神社(古く高山龍王社)が鎮座しているそうです。残念ながら急いでいたため気づかず足を運ぶことはいたしませんでしたが、こちらも古く、由緒は貞観元年(859年)、祭神は水神です。鳴雷神社はまさに能登川の水源に当たり、春日信仰の源を探る上で重要な神社だそうです。
ならばと春日山にある春日大社末社を調べてみると、佐保川水源に鎮座する神野神社、水谷川水源に鎮座する上水谷神社が今に伝えられているようです。やはりどちらも祭神は水神です。

古来より奈良に都を置くよりもずっと昔から人びとは春日山を大切にしてきたに違いありません。四季のある日本において日照りによる干ばつなど自然現象を前に作物の豊穣を願って水神を崇拝してきたのです。この土地には猿沢池春日山室生寺をつなぐ伝説も残されているようです。


関連記事(春日大社境内内のイチイガシ巨樹群)⇒
関連記事(大山阿夫利神社の由緒は)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

カツラ(桂)の黄葉を

090922カツラ.JPGこのところ朝夕は気温が下がりめっきり秋の気配がしまます。山地では紅葉も始まっているのでしょうね。このブログでも時どき登場するカツラの木はイチョウほどではありませんが綺麗に黄葉をします。[2009年9月22日撮影:上高地@山崎]

カツラ(桂、学名:Cercidiphyllum japonicum Sieb. & Zucc.)はユキノシタ目カツラ科カツラ属の落葉高木。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、日本ではブナ帯などの冷温な山地の谷沿いなどの水分条件のよい場所に自生。樹高は約30m、樹幹はよく株立状にまっすぐ伸び、樹皮は暗灰褐色で若木は平滑、老木は縦裂、枝は短枝と長枝hがあります。葉は長枝に対生。短枝に一葉、円形で基部がハート形、葉縁には鈍鋸歯がつくのが特徴です。これにより葉が樹冠外部や内部に多くつけることができ、効率よく光合成をすることができ、落葉広葉樹ではよく見られる戦略です。葉は黄葉し落葉すると独特の甘く香ばしい香りを漂わせます
花期は4月頃、雌雄異株、葉が出る前に葉腋に小さな花を咲かせます。花は萼片も花弁もなく、基部は苞に包まれ、雌花は3本から5本の雌蕊、柱頭は淡紅色で糸状、雄花は多数の雄蕊、約は淡紅色です。果実は円柱状の袋果で熟すと帯黒紫色、2裂し中から先端に翼のある種子を飛ばします。

カツラは沢筋の近くに生えるため、この樹を見ると沢が近いことが分かります。本州中部地方の亜高山帯のみに分布するは珍しいヒロハカツラがあるそうです。小石川植物園に植栽されているので別の機会に紹介します。


関連記事(ビルの谷間で木の香りが)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

これなんだシリーズ(205)

⇒これなんだシリーズ 2012年10月11日 07:33

択捉島3@エコカフェ.JPG択捉島@エコカフェ(十川).JPG北方四島のひとつとして知られる択捉島を一昨年秋に訪ねました。[2010年9月13日撮影:十川雅彦]
そこは日差しが低く時間の流れがまったく違っていました。
住民の方がたはのんびりして優しく温かかったですし。
萌消湾など海岸では海鳥がわがもの顔でいます。
その数は半端ではありません。
豊饒なオホーツクの海が広がっています。



人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

「秋」にあたっての所信表明・・・

気まま太公望 〜釣れ釣れなるままに〜 2012年10月10日 08:38

写真 (36).JPG随分と涼しくなってきまして、大変過ごしやすい日が
続いておりますね。

ようやく秋っぽくなってきまして、
あの厳しかった夏も少しだけ懐かしく思います。

個人的には寒くなってくると、
なぜか悲しくなりますので、暑い方が嬉しいのですが。
ビールもおいしいので。

今年こそは紅葉を見に行こうと思っており、
他にも釣り、旅行、果物狩りと、イベント盛りだくさんで
充実した秋にしたいと、うきうきしています。

皆様も素晴らしい秋をお過ごしください!

ちなみに写真は、週末ホームパーティーで
「風の谷のナウシカ」の、オウムに似せて作った、
「オウムライス」です。
バター風味のイカした味で、大好評でした。

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

他分野交流のための勉強会を!

船長からのお知らせ 2012年10月09日 20:13

121009ゆかいな仲間たち@エコカフェ.jpg121009愉快な仲間たち2@エコカフェ.jpg今宵はエコカフェ初めてのチャレンジです。
エコカフェが得意とする自然環境生態の分野ではなく労働雇用問題の分野の勉強会を行いました。
講師は厚生労働省の小林洋司さんです。
我が国が抱えているこの分野の課題と政府の取り組みについて分かりやすく説明していただきました。
エコカフェも80歳を超えた会員の方もいらっしゃって積極的に参加してくださっています。
生涯を通じて社会に貢献することの大切さについても学びました。
エコカフェのようなNPO活動に携わるスタッフと雇用問題は密接に関係していることも痛感しました。
ニート問題や障害をもった人たちの社会参加の問題など幅広く、簡潔にして核心部分までも学ぶことができたことに感謝です。

恒例の懇親交流会でも外交政策などこの国のあり方を大いに語りながら笑顔にして盛り上がりました。
17日は小笠原関係の打ち合わせ会を開催します。


関連記事(くじけないおおらかさに乾杯!)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

コガネキヌカラカサタケ (黄金絹唐傘茸)は熱帯系

ビーグル号の航海日誌 2012年10月08日 21:57

110918コガネキヌカラカサタケ@エコカフェ(母島).JPG昨年9月に母島を訪ねた時に南崎の草地で黄色いキノコを発見しました。その時は「綺麗だね。何というんだろう。」と言葉を発しただけで、直ぐに記憶の彼方に葬ってしまいました。報告書を作成するための資料整理で思い出すことになり、調べてみると熱帯地域ではごくありふれたキノコのようです。小笠原でも珍しくはないそうです。やはりと。[2011年9月18日撮影:祝世界自然遺産登録・エコカフェ小笠原諸島ツアー@芳賀めぐみ]

コガネキヌカラカサタケ(黄金絹唐傘茸、学名:Leucocoprinius birnbaumii (Corda) Singer)はハラタケ課キヌカラカサタケ属の熱帯系のキノコ。分布は熱帯地域に広く、日本では小笠原諸島や南西諸島。本土では台風で運ばれた胞子がもとで発生することがあるが定着はしない。子実体は高さは約10p、傘は径約5pの円錐形に開き、柄につばがあり、全体は鮮黄色で華奢な感じがします。表面全体が絹くず状の鱗片に覆われます。土壌中の腐植を分解して栄養にしています

ありふれたキノコといっても昨年の訪問で初めて気づいたことになる。しかも初めて参加した芳賀さんが第一発見者でした。気づきは偶然かもしれませんが、日頃からのトレーニングによるものでもありましょう。何事にも興味関心をもって接することが大切です

関連記事(ホコリタケ(埃茸)は小さな爆弾に)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



タグ:広域種
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

オガサワラトカゲは太平洋諸島が起源

100909乳房山山頂@エコカフェ.JPG100909オガサワラトカゲ@エコカフェ(乳房山).JPG小笠原諸島母島の乳房山山頂はいつ訪れても可愛らしいオガサワラトカゲがチョロチョロと出迎えてくれるでしょう。といっても先方からすると日溜まりで休憩中だったして恐らくは迷惑千万でしょうが。このトカゲは太平洋・インド洋諸島に広く棲息するボウトンヘビメトカゲの36亜種のうちのひとつと考えられているが、最近では形態的に独立種とする説もあるそうです。[2010年9月9日撮影:第3回エコロジー・カフェの母島の自然を守る旅@阿部]

オガサワラトカゲ(小笠原蜥蜴、学名:Cryptoblepharus boutonii opunctat (Hallowell))はトカゲ科(スキンク科)オガサワラトカゲ属に分類されるトカゲ。分布は聟島列島、父島列島、母島列島、鳥島、南鳥島、北硫黄島、南硫黄島に及び、森林や周辺の草原、海岸近くの岩場などに棲息。準絶滅危惧(NT)。食性は肉食性でクモや昆虫を食することから、外来種のグリーンアノールと競合関係にあり、時には捕食されるたちもし、父島では数を激減させているようです。一方、聟島や母島では比較的よく見かけます。体長は12pから13pほど、頭胴長は4.5pから6p弱で、体列鱗数(胴体中央部に斜めに列になった背面の鱗の数)は未確認。背面は灰褐色で暗褐色の斑点があります。ヘビやヤモリと同じで、瞼が透明で眼球をしっかり覆っていて瞬きをしないのが特徴です。名前に「ヘビメ」とあるのはそういうことです。

オガサワラトカゲは聟島列島、父島列島、母島列島の個体で遺伝的変異が大きく、南硫黄島の個体は父島列島、北硫黄島の個体は母島列島のものと遺伝的には近い関係にあるという事実が明らかになっています。遺伝的変異はより大きくなるとやがて形態的差異として認識され、分化、進化が認められ、独立種として扱われることになります。何れにしてもこの分野の研究が進むことを望みます


関連記事(オガサワラトカゲに偶然出会った)⇒     関連記事(オガサワラトカゲの楽園に)⇒
関連記事(ニホントカゲ(日本蜥蜴))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ムクノキ(椋木)の武装は

120922ムクノキ樹皮@エコカフェ.JPG120922ムクノキ@エコカフェ(小石川植物園).JPG小石川植物園には様々な樹木がコレクションされています。針葉樹、落葉樹、常緑樹まで多種多様であって東南アジア、東アジアのものも集められています。ここではムクノキを紹介します。[2012年9月22日撮影:小石川植物園@山崎]

ムクノキ(椋木、学名:Aphananthe aspera (Thunb.) Planch.)はイラクサ目ニレ科ムクノキ属の落葉高木。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島、台湾、中国に及び、温暖な低地から山地までに自生。人家周辺や神社などで巨樹が残されています。樹高は約30mで樹幹径1m超、樹皮は淡灰褐色で平滑、老木では基部が板根状で樹皮が剥がれます。葉は互生し、葉身4pから10pほどの卵形か狭卵形で鋸歯があり葉先は尖ります。葉表はケイ酸質物質に覆われざらざらし細かな剛毛も生えます
花期は4月から5月頃、雌雄同株ですが、葉の開出とともに葉腋に淡緑色の小さな5弁花を咲かせます。雄花は本年枝下部に多数つき萼片5枚、雄蕊5本のみ、雌花は本年枝上部に数個つき筒状の萼片と2裂した雌蕊花柱のみからなります。果実は径7oから12oほどの卵状球形の核果で秋に熟すと黒色になります。この果実は甘いのでムクドリなど野鳥が好んで食し、種子を鳥散布してくれます。


葉をケイ酸質物質で武装する防御戦略は、イネ科、カヤツリクサ科では当たり前だそうですが、木本では珍しいことだそうです。単に強い日差しから守るだけではなく虫から身を守る手段にもなっているのです。古く人びとはこの葉を紙やすりのように利用したそうです。知恵比べですね


関連記事(ケヤキ(欅)は繊細で逞しい)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

メグスリノキ(目薬木)で千里眼を

ビーグル号の航海日誌 2012年10月07日 22:23

120929メグスリノキ@エコカフェ(赤城自然園).JPG赤城自然園「しばふ広場」手前のカツラの三本立ちの高木の近くにメグスリノキがあります。名前からも分かるように戦国時代頃より樹皮や小枝を煎じた汁を飲むと遠方まではっきり見えるようになるとして使用されてきたそうです。メギやカンボクも目薬として知られています。今日でも山間の集落を訪ねると小枝などを袋に入れたものがお土産用に販売したりしていますよ。[2012年9月29日撮影:子ども自然体験プログラム2012@山崎]

メグスリノキ(目薬木、学名:Acer maximowiczianum Miq.)はムクロジ目カエデ科カエデ属のやや陽性の落葉高木。分布は本州山形・宮城県以南、四国、九州(宮崎・鹿児島県を除く)に限り、冷温帯の山地の谷間や中腹の緩傾斜地などの適潤な場所に自生。120929メグスリノキ樹皮@エコカフェ.JPG120929メグスリノキ葉@エコカフェ.JPG日本固有種。樹高は約20mで、樹皮は灰褐色か褐色、葉は3出複葉で小葉は葉身5pから12pほどの楕円形で葉縁に波状鋸歯があり、葉先は尖ります。本年枝と葉両面に灰褐色の細毛が密生します。葉は秋にカエデの仲間らしく紅葉します。
花期は5月から6月頃、雌雄異株、新葉の開出と同時に散形花序に複数の長い花柄をもった小さな5弁花を垂れ下げ咲かせます。雄花、雌花とも淡黄色ですが、雄花は雌蕊が退化し、雌花では雄蕊が退化しています。果実は翼果で秋には熟し風散布します。


メグスルノキの有効成分はエピ・ロードデンドリンのほかβシトステロール、トリテルペノイドなど多数種を含むことが知られています。自然の恵みそのものですね。エコカフェでは企業環境研修プログラムの実証の中で、古来より私たちの祖先が自然から生活の知恵として習得してきたものを学ぶ機会を提供してきています。牛歩の歩みですが息の長い基本的な活動のひとつになるでしょう


関連報告(「森の教室」報告書)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



タグ:日本固有種
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ