ヤマニガナ(山苦菜)

⇒エコツアー 2012年09月16日 23:12

120804ヤマニガナ花@エコカフェ(大佐渡石名).JPG周回遅れ記事。佐渡島2日目、大佐渡石名天然杉遊歩道入口から下の駐車場までは砂利道が500mほど続きます。夏の日差しが厳しかったのを覚えています。砂利道脇の茂みにほんの数株ですが黄色い花をつけていました。翼のある葉柄の基部が茎を抱いていないことから、ミヤマアキノノゲシ(深山秋の野芥子)ではなくヤマニガナでしょう。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@山崎]

ヤマニガナ(山苦菜、学名:Lactuca raddeana Maxim. var. elata (Hemsl.) Kitam.)はキク科アキノノゲシ属の二年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では樺太、中国、ベトナムに及び、山地の林縁や草原に自生。砂利道@エコカフェ(大佐渡石名).JPG120804ヤマニガナ@エコカフェ(大佐渡石名).JPG草丈は60pから200cmほどで茎は直立し白軟毛が散生するか、無毛。根生葉は花期にも残り羽状深裂し側羽片が1対か2対つき、頂羽片は基部が切形で三角形。茎葉は互生し上部ほど小さく、茎の中部では基部が切形で三角形、上部では菱形から披針形。何れも葉縁には粗鋸歯か欠刻があり、翼のある葉柄があるが、葉柄は基部で茎を抱かないのが特徴。 葉表は濃緑色で葉脈が目立ち、葉裏は淡緑色で白毛が生えます。
花期は8月から9月頃で、茎上部に集散花序を伸ばし、径約1pの頭花をまばらに咲かせます。上部葉腋からも小さな花序を出します。頭花は9枚ほどの黄色い舌状花をつけます。総苞は長さ約1pの筒状で下部が膨らむという。果実は長さ約5mmの扁平楕円形の痩果で白色の冠毛がつきます。

名前に「ニガナ」とつくものにはニガナ属だけではなく、フクオウ属のオオニガナ、アキノノゲシ属のヤマニガナがあります。花が似ているために属レベルが異なるにも関わらず名前の一部に「ニガナ」をつけてしまったのでしょう。ヤマニガナに限って言えば、近縁種に葉が茎を抱くアキノノゲシとミヤマアキノノゲシがあります


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タグ:広域種
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佐渡宿根木集落の白山神社は

120805白山神社@エコカフェ(宿根木).JPG周回遅れ記事です。佐渡島3日目、最南端にある国重要伝統的建造物保存地区に選定されている宿根木集落の白山神社を御参りしました。佐渡島では白山神社は時宗と同じように船に乗るものの信仰を集めているそうです。もちろん、小木中学校の1年と3年の生徒さんのボランティア案内でした。[2012年8月5日撮影:佐渡エコツアー@阿部・山崎]

この白山神社の創建は嘉元2年(1304年)、建治3年(1277年)に加賀白山本宮から勧請し本間家私邸で祀られていたものを遷座し全村の鎮守としたという。120805白山神社@エコカフェ(宿根木).JPGご神体は海中から上がった菩薩像。主祭神は菊理姫命、佐奈岐尊、伊佐奈美尊、金刀比羅宮、天満宮(菅原道真公)、鹿島神、竜宮殿を配祀します。現本殿は寛永元年(1661年)に建立、棟札に大工は若狭小浜住人牛田治兵衛と残されているそうです。10月15日、16日には県無形文化財に指定「ちとちんとん」や大獅子、鬼太鼓が奉納されます。

小木宿根木には尾道産花崗岩の石造物が多く残っており、白山神社の石鳥居は安永2年(1773年)に宿根木の船主高津勘四郎の寄進であることが彫刻されています。石工は広島県尾道出身の与三郎だそうです。この頃は瀬戸内の石工職人は全国的に活躍していたといいます。今はまったく途絶えた歴史の足跡、残像が感じられます!


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タグ:佐渡島
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セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)

080927セキヤノアキチョウジ@エコカフェ第2回自然観察会(三頭山) 024.jpg奥多摩の三頭山(標高1531m)の登山途中で見られる秋の草花にセキヤノアキチョウジがあります。変わった名前です。これはアキチョウジに似ていて、箱根に多く見られることから関所の番小屋、つまり関屋の秋丁字と呼ばれるようになったといいます。[2008年9月27日撮影:第2回自然観察会@阿部]

セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字、学名:Isodon effusus (Maxim.) H. Hara)はシソ科ヤマハッカ属の多年草。分布は本州関東地方と中部地方に限り、山地の木陰などに自生。草丈は30pから90cmほど、茎は四角柱状で細くよく分枝します。葉は有柄で対生、葉身5pから15pほどの長楕円形で葉縁に粗い鋸歯がつき先が尖ります。葉裏に細毛が生えます。
花期は9月から10月頃で枝先や葉腋から円錐花序を伸ばし、多数の花を細い花柄の先にそれぞれ咲かせます。花は青紫色、花冠長は12oから18oほどで長い管状唇形、上唇4裂、下唇2深裂します。

花の咲く様子が「丁の字」に似ていること、秋に咲くことから、「アキチョウジ(秋丁字)」という植物がありますが、セキヤノアキチョウジは花柄の長さが長く、萼片の先が尖ることから区別するといいます。


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ツリフネソウ(釣舟草)

080927ツリフネソウ@エコカフェ第2回自然観察会(三頭山) 005.jpg大型台風16号が沖縄本島に接近とのニュースが流れていますが暴風雨や高潮が心配ですね。このところ発生する台風は温暖化の影響でしょうか、巨大化する傾向があります。今朝は奥多摩の三頭山(標高1531m)の登山途中で観察したツリフネソウを紹介します。崖下の湿った薄暗い林下で存在感を示していました。[2008年9月27日撮影:第2回自然観察会@阿部]

ツリフネソウ(釣船草、釣舟草、学名:Impatiens textori Miq.)はフロウソウ目ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。別名にムラサキツリフネで有毒植物分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、ロシア東南部に広く、低地から山地の水辺や湿った薄暗い場所に自生。草丈は40pから80cmほどで茎は赤味を帯び節や茎下部で肥厚するという。葉は有柄で互生し、花序がつく頂部で輪生状、葉身は6pから14cmほどの菱状楕円形で葉縁に鋸歯がつき先が尖ります。
花期は8月から10月頃で茎頂部から長い総状花序を複数伸ばし、赤紫色の径約3pの釣鐘状の花を横向けに吊り下げて幾つも咲かせます。花は萼片3枚のうち1枚が後方に袋状に伸びて渦巻き状の距をつくり、花弁3枚のうち1枚は前上方にのび、田の2枚は下側左右に1枚づつつくます。花の内側には濃紫色の突起が多数つき、柱頭を合着した雄蕊が包みます。果実は長さ1pから2pのどの刮ハで熟すとホウセンカのように弾け飛び散ります。

ツリフネソウは南西諸島を除く日本全土に広く分布するのですが、徳島県で絶滅危惧T塁、東京都や愛媛県、鹿児島県で準絶滅危惧に指定されるなど環境省による指定はないものの地域的には絶滅の心配にあるようです。


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シロヨメナ(白嫁菜)

080927シロヨメナ@エコカフェ第2回自然観察会(三頭山) 022.jpgこれからの季節は低山でのトレッキングも楽しいですよ。奥多摩の三頭山(標高1531m)では秋に咲く草花を観察することができます。ここではシロヨメナを紹介します。ハナアブの仲間が吸蜜に訪れます。[2008年9月27日撮影:第2回自然観察会@阿部]

シロヨメナ(白嫁菜、学名:Aster ageratoides Turcz. subsp. leiophyllus (Franch. et Savat.) Kitam.)はキク科シオン属の多年草。分布は本州、四国、九州と台湾に及び、山地の林縁や山道などに自生。草丈は30pから100pほど、葉は互生し基部で茎を抱かない。葉身は約10pの長楕円状披針形、葉縁に粗い鋸歯があり、葉先は尖ります。葉表と葉裏、花茎に短毛が疎らに生え、葉脈は3脈で目立つという。
花期は9月から10月頃で、花聞きの先に散房状に花序をだし、多数の頭花を咲かせます。頭花は小さく径1.5pから2pほどで中心に黄色い筒状花が密集し外側に白色の舌状花がつきます。果実は痩果で長さ3mmから5oほどの冠毛がつき、風にのって散布されます。

シロヨメナには神奈川に分布する葉が細いサガミギク(相模菊)など幾つかの変種も知られています。また、地理的に染色体が二倍体、三倍体、四倍体、六倍体などの違いがあることも知られるようになっています。しかし、この仲間は多く単独で特定するのは難しいですね。


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