サルオガセモドキ(猿尾枷擬)は変わり者

ビーグル号の航海日誌 2012年08月27日 00:23

100505サルオガセモドキ@エコカフェ.JPG小笠原父島の中央山(標高319m)山腹の森でムニンヒメツバキの枝にひっかったサルオガセモドキを紹介しましょう。名前に「モドキ」とつくのは地衣類のサルオガセに似ているが全く異なる種子植物に分類されるためという。[2010年5月5日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@山崎]

サルオガセモドキ(猿尾枷擬、学名:Tillandsia usneoides L.)はパイナップル科チランジア属の根が退化した気生植物分布は北アメリカ東南部から南アメリカ中部に及び、木の枝などに着生し垂れ下がります。草丈は最大5m以上、根は退化し、ひも状の細い茎は二叉状によく分枝し、葉身は2pほどの線形。茎、葉ともに表面は銀白色の毛状の小鱗片で覆われるという。この小鱗片は空気中の水分を吸収し体内細胞に取り込む働きをしているそうです花期は4月から5月頃で、茎頂に花序をだし、披針形の苞葉に包まれた径約3mmの極小の花を咲かせます。花は黄緑色で萼片3枚、花弁は目立たないという。果実は長さ15oほどの円柱状線形の刮ハです。

サルオガセモドキは小笠原のほか、沖縄以南の森でも見られるというが、いつ、どのように移入したかはよく分かっていないようです。いずれにしても気生植物が生存するためには空気中に水分が必要であることから、この条件にかなっているということです。しかし、乾燥がちな父島列島では大きく育つことは難しいのではないでしょうか。


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posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

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