シモツケヌリトラノオ(下野塗虎の尾)

⇒自然観察会 2012年08月25日 23:19

110206ヌリトラノオ@エコカフェ(高山不動尊).JPGシダ植物とは維管束植物であって非種子植物、つまり胞子によって増殖する植物のことです。側系統群としてシダ植物門とヒカゲノカズラなどのヒカゲノカズラ植物門に分ける場合があります。ここでは関八州見晴台に登った時に山中で見つけたシモツケヌリトラノオを紹介します。ヌリトラノオは渓流沿いの湿った場所に多いので、乾燥した場所でしたので変種のシモツケヌリトラノオとしました。[2011年2月6日撮影:萩の平茶屋付近@山崎]

シモツケヌリトラノオ(下野塗虎の尾、学名:Asplenium normale D.Don var. boreale (Ohwi ex Kurata) Nakaike)はチャセンシダ科チャセンシダ属の常緑性シダ植物。ヌリトラノオの変種。分布は本州関東地方北部以西、四国、九州、中国南西部、ヒマラヤなどに及び暖地の山地のやや乾いた岩上や地上に自生。九州を中心に府県レベルでは絶滅危惧の指定をしています。葉の長さは15pほどで、根茎は短くやや射上、葉柄は紫褐色で光沢があり基部に鱗片がつきます。葉は単羽状複葉で先が細くなり、各羽片は三角状長楕円形で円頭、基部前側は耳型です。ヌリトラノオのように中軸の先端に無性芽をつけず、胞子嚢群(ソーラス)は茶褐色で葉裏の葉脈に沿ってやや湾曲した棒状につきます。包膜は全縁です。

植物が陸上に進出したのは4億年以上前の古生代オルドビス紀からデボン紀にかけてと考えられており、水中生活をしていた緑藻から進化が起こり、コケ植物が生まれたとされます。コケ植物といっても苔類、蘚類、ツノゴケ類があり、この順に古い起源をもち、維管束植物はツノゴケ類と威厳を一にすると考えられているのです。


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オオバエゴノキ(大葉野茉莉)は大づくり

120527オオバエゴノキ@エコカフェ.JPG120527オオバエゴノキ花@エコカフェ.JPG本年5月に三宅島に植林ボランティアで訪れた時に大路池の湖畔で咲いていた白い花はウツギ(ウノハナ)の花だと思っていました。よくよく調べてみると花は一見似ているが全く別のオオバエゴノキであると分かりました。[2012年5月27日撮影:第4回エコカフェみんなの森づくり@山崎]

オオバエゴノキ(大葉野茉莉、学名:Styrax japonica Sieb. & Zucc. var. jippei-kawakamii (Yanagita) H. Hara)はカキノキ目エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。エゴノキの変種。分布は本州(伊豆諸島、和歌山県大島)、琉球、台湾、フィリピンに及び、海岸から山地の二次林内などに自生。樹高は8mから10mほどで、エゴノキに比べて葉や花が大きいのが特徴とされます。両者を見比べないと単体で区別するのはおよそ無理でしょう。花期は5月から6月頃で下向きに白色の花を咲かせます。果実は核果で果皮には有毒成分エゴサポニンを含みます。

エゴノキ科で日本に分布する植物には2属5種、アサガラ属のアサガラ、オオバアサガラ、エゴノキ属のハクウンボクエゴノキ、コハクウンボクが知られています。

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タグ:広域種
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ヘラシダ(箆羊歯)は南方系

120407ヘラシダ@エコカフェ.JPGエコカフェの自然観察会で出掛けた南房総の鋸山(標高329m)にJR浜金谷駅から通ずる「安兵衛井戸と沢コース」では、沢筋に面した崖地の所どころでヘラシダが自生しているのを観察しました。[2012年4月7日撮影:第12回自然観察会@山崎]

ヘラシダ(箆羊歯、学名:Diplazium subsinuatum (Wall. ex Hook et Grev.) Tagawa)はウラボシ目イワデンダ科ヘラシダ属の常緑性シダ植物。120407ヘラシダのソーラス@エコカフェ.JPG分布は本州関東地方南部以西、四国、九州、琉球列島、台湾、朝鮮半島、中国、東南アジア、南アジアに広く、山地の渓流沿いの斜面などややや湿った場所に自生。草丈は20pから50pほどで、根茎は細く長く這い、葉柄は黒褐色で細長く基部に鱗片がつきます。葉は革質で単葉、葉身は10pから30pほどの細長いへら形、葉縁は波状か全縁で中肋が目立ちます。胞子嚢群(ソーラス)は包膜に覆われ、線形で長さまちまち、葉脈に沿います

ヘラシダは南方系のシダ植物であって房総半島辺りが北限と考えられているが、近年の地球温暖化の影響で分布域を北上させているようです。

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