大佐渡石名天然杉の巨樹の森に

⇒エコツアー 2012年08月19日 23:07

120804四天王杉@エコカフェ(佐渡島).JPG120804象牙杉@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島2日目。大佐渡山脈主稜線近くの石名(標高約900m)を目指した。
この森は沖合を対馬暖流が北上し年間を通じて雲霧が発生しやすく、冬期は季節風が強く降雪量も多いため、杉の生育環境としては極めて厳しいといえます120804家族杉@エコカフェ(佐渡島).JPG120804大黒杉@エコカフェ(佐渡島).JPGこの森には300年を超える天然杉の風雪に耐えた奇怪な形状の巨樹たちが生命をつないでいます。この杉は裏杉(ウラスギ)といってアシウスギやタテヤマスギと同じで葉が下向きになっていて雪が滑り落ちるようになっています。
写真は上段、左側から順に次の通りです。

・象牙杉[胸高周囲:9.6m、樹高:18m]
・四天王杉[胸高周囲:12.6m、樹高:21m]
・大黒杉[胸高周囲:3.5m、樹高:19m]
・家族杉[胸高周囲:6.3m、樹高:16m]
・羽衣杉[胸高周囲:6.2m、樹高:18m]

120804羽衣杉@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島にはシカなどの大型草食動物を欠いているので森の下層植生もとても豊かでした。そのためこの森で出会うハチやアブ、トンボの個体数が多いのには驚かされました。もっとも現状では人があまり立ち入らないためか蚊はいませんでした。とても心地よい素晴らしい森です。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@叶拓斗]


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アワモリショウマ(泡盛升麻)

アワモリショウマ@エコカフェ.JPGこの夏休み、自然や植物などの手っ取り早く学習するなら博物館や植物園などを訪ねるのがよいでしょう。エコカフェでも草花教室自然観察会を定期的に実施しています。ここでは昨年6月の国立科学博物館・筑波実験植物園(つくば植物園)での草花教室で観察したアワモリショウマを紹介します。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@山崎]

アワモリショウマ(泡盛升麻、学名:Astilbe japonica (Morr. & Decne.) A. Gray.)はバラ目ユキノシタ科 チダケサシ属の多年草。分布は本州近畿地方以西、四国、九州に及び山地の渓流沿いの岩場などに自生。草丈は約50p、アカショウマに似ているが、葉は2回から4回3出複葉で、細くやや光沢がある点が異なります。
花期は6月から7月頃で茎先に円錐花序をだし、たくさんの白い小花を咲かせます。小花は花弁5枚、雌蕊2本、雄蕊10本で葯も白い。花序には密腺が密生するという。果実は刮ハです。

名前の由来は葉がサラシナショウマに似て花の咲く様子を泡が盛り集まるさまに見立てたものという。サラシナショウマは根茎を生薬に用いますが、本種は薬草として用いられることはないそうです。


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タグ:日本固有種
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ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)は

090926ミミガタテンナンショウ@エコカフェ(大畑山).JPG埼玉県飯能の伊豆ヶ岳を越え、高畑山(標高695m)山頂にもう少しのところまで来たときに登山道わきで若い果実をつけているミミガタテンナンショウを見つけました。花が咲いていないのでもしかしたら違っているかもしれませんが。[2009年9月26日撮影:第5回自然観察会@阿部]

ミミガタテンナンショウ(耳形天南星、学名:Arisaema limbatum Nakai var. ionostemma (Nakai et F. Maek.) Ohashi et J. Murata)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草。日本固有種で有毒植物。分布は本州東北地方岩手・宮城の太平洋側、関東地方、山梨県と四国西南部に隔離し、低山の林内などに自生。草丈は30pから60cmほど、茎に暗紫色の蛇紋がつき、葉は2枚、各葉には楕円形の小葉が7枚から11枚つきます。小葉の葉縁には不規則に鋸歯がつきます。
花期は4月から5月頃、雌雄異株、仏炎苞は暗紫色か濃紫色で口部分の両脇が耳のように横に張り出すという。これが名前の由来でもあります。仏炎苞の内側には無数の小花のついた肉穂花序があります。肉穂花序の上部にはふた状の付属体があってコバエやミバエの仲間が入りこむと、雄株では仏炎苞下端に隙間があって出られるが、雌株では隙間がないため出られない構造になっているという。受粉を確実にするためにとんでもない手の込んだ造りになっているのです。

テンナンショウの仲間は世界に約150種、うち日本に約30種が知られています。そのほとんどが雌雄異株であって、栄養状態がよいと雄株から雌株に性転換するのです。


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