アカショウマ(赤升麻)は基本種

ビーグル号の航海日誌 2012年08月16日 21:33

100619アカショウマ@エコカフェ(川苔山).JPG先に紹介した佐渡島で見たトリアシショウマ(鳥脚升麻)はアカショウマ(赤升麻)の変種にあたるそうです。植物分類学上はアカショウマのほうを基本種としています。これはアカショウマが先に発表されたことによるのでしょうね。そこで似ているものはそこから全て出発して分類する必要があるということです。ここでは一昨年に寺中さん、玉木さん、川崎さんらと登った奥多摩川苔山で見たアカショウマを紹介しましょう。[2010年6月19日撮影:川苔山@阿部]

100619川苔山山頂@エコカフェ.JPGアカショウマ(赤升麻、学名:Astilbe thunbergii Miq.)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草。分布は本州東北地方南部以南から近畿地方、中国地方と四国に及び、太平洋側の山地の落葉広葉樹林の林縁や草地などに自生。草丈は50pから80pほどで、葉は互生し3回3出複葉、小葉は葉身4pから10pほどで卵形から狭卵形で葉縁に浅重鋸歯がつき、葉先が尾状に尖ります。
花期は6月から7月頃で茎先に細長い円錐花序をだし、トリアシショウマより小さな白い径約8mmの花をたくさん咲かせます。花弁は5枚でへら形、雌蕊2本、雄蕊10本で葯も白い。花序は最下部で分枝するくらいでほとんど分枝しないという。果実は刮ハでで熟すと下部が開裂し種子を散布します。

この仲間は地方変異が多いらしいが、写真の個体は円錐花序の最下部でよく分枝している様子が確認でします。アカショウマは名前の由来にあるように茎がしばしば赤味を帯びるというが、赤味を帯びることのない個体もあるという。この仲間の同定は厄介らしいです。


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トリアシショウマ(鳥脚升麻)の登場

120804トリアンショウマ花@エコカフェ(大佐渡石名).JPG佐渡島2日目。大佐渡石名遊歩道手前の林道脇の林縁でエゾアジサイの足元にちらほらと小さな群落をつくりトリアシショウマが花を咲かせていました。ミツバチやハナアブ、シジミチョウなどが多くの昆虫が吸蜜に訪れていました。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@叶拓斗]

トリアシショウマ(鳥脚升麻、学名:Astilbe thunbergii (Sieb. et Zucc.) Miq. var. congesta H. Boiss.)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草。日本固有種。120804トリアンショウマ@エコカフェ(大佐渡石名).JPG分布は北海道、本州中部地方以北に及び、山地の林縁や草原などに自生。草丈は40pから100pほどで、葉は互生し、3回3出複葉、小葉は葉身5cmから12cmほどの卵形で葉縁に不規則な重鋸歯がつき、葉先が尾状に尖ります。
花期は6月から8月頃で、茎先に長い円錐花序をだし、白い小さな花を咲かせます。花弁は5枚でへら形、雌蕊2本、雄蕊10本で葯も白い。。花序は下部の方でよく分枝します。果実は刮ハで熟すと下部が開裂し種子を散布します。

この仲間には基本種のアカショウマのほかチダケサシ、アワモリショウマなどが知られています。似た花にバラ科のヤマブキショウマ、キンポウゲ科のサラシナショウマ、イヌショウマなどがありますよ。


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キンモンンガ(金紋蛾)

120804キンモンガ2@エコカフェ(大佐渡石名).JPG120804キンモンガ@エコカフェ(大佐渡石名).JPG佐渡島2日目。大佐渡石名天然杉遊歩道入口付近の林縁で見知らぬ蝶らしきものに出会いしました。すぐに蛾かなとも思ったのですが。オカトラノオトリアシショウマの花に吸蜜に訪れたり、葉影を好んでは忙しく飛んでいました。調べてみるとキンモンガという蛾です。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@叶拓斗]

キンモンガ(金紋蛾、学名:Psychostrophia melanargia Butler)はチョウ目アゲハモドキ科の蛾の一種。分布は本州秋田・岩手地方以南、四国、九州に及び、山地のリョウブが多い林内や林縁などに生息。体長(開張)は32mmから39mm、触角は微毛状、翅は黒地に黄色の紋が入ります。九州北部地方には白色の個体が多いとされ、紋の大きさや色合いの濃淡には個体差が見られます。出現時期は4月から6月頃の春型と7月から8月頃の夏型の年2回、九州などの暖地では9月から10月頃の3回目があるという。越冬は蛹(さなぎ)でします。昼行性で、幼虫の食性はリョウブの葉、成虫は花の蜜です。

蛾はよく夜行性だというのですが、なかにはセセリチョウの仲間のように昼行性と夜行性の中間タイプやキンモンガのように昼行性のものもあって、何事も固定観念をもっていると失敗しますよね。


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オカトラノオ(丘虎の尾)とは何とも

120804オカトラノオ@エコカフェ(大佐渡石名).JPG佐渡島エコツアー2日目。大佐渡石名天然杉遊歩道入口付近の林縁でオカノラノオの小群落があり、ちょうど見事に花を咲かせていました。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

オカトラノオ(丘虎の尾、学名:Lysimachia clethroides Duby)はサクラソウ科オカトラノオ属の多年草。分布は北海道、本州、九州、朝鮮半島、中国に及び、山野の日当たりのよい草原などに自生。草丈は50pから100pほどで、地下に長い地下茎をもち、茎は直立し基部でやや赤味を帯びます。葉は互生し有柄、葉身は6pから13cmほどの長楕円形か狭卵形で全縁、先が尖ります。
120804オカトラノオ花@エコカフェ(大佐渡石名).JPG花期は6月から7月頃で、茎の先に最大約30pもの総状花序を伸ばし、下部から先端に向かって白色の小さな花を順次たくさん咲かせます。花は径約1pで花冠は5深裂、雄蕊5本、雌蕊1本。名前の由来でもあるように長い花序は虎の尾のように垂れさがります。果実は長径約25oの刮ハです。

この仲間には湿地に自生し花序の垂れないヌマトラノオ(沼虎の尾)、茎に長毛が生え葉が細いノジトラノオ(野路虎の尾)、オカトラノオとヌトラノオの雑種とされ花が疎らなイヌヌマトラノオ(犬沼虎の尾)が知られています。


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佐渡宿根木の小さな観光ボランティアガイドさん

120805小木中学校ボランティア@エコカフェ(宿根木).JPG佐渡島エコツアー3日目。最南端にある国重要伝統的建造物保存地区に選定されている宿根木集落を訪ねました。江戸時代後期から明治初期にかけて全盛期であった北前船の寄港地として発展した港町です。小木中学校の1年と3年の生徒さんがボランティアガイドをしてくれました。[2012年8月5日撮影:佐渡エコツアー@叶拓斗]

船大工が建築した小粋な民家と入江の奥に海に面した以外の三方向を海岸段丘に囲まれた小さな土地に所狭しに当時の面影を今に伝える町並みが残っています。120804三角屋@エコカフェ(小木).JPG120804三角屋内部@エコカフェ(小木).JPGとりわけ狭い路地の形状を活かして建てた「三角屋」と呼ばれる船型の民家は船大工の力作と言えましょう。屋根は「石置木羽葺屋根」といって板を何重にも重ね、その上に石を置いています。壁も板張りで一見すると質素な作りだが、内装は豪華な仕上げになってます。

鎌倉時代に入り、1263年(弘長3年)頃にはこの地に本間氏の羽茂出城が築かれ、1304年(嘉元2年)、宿根木白山神社が創建されています。江戸時代、1614年(慶長19年) 小木港が開港し、1672年(寛文12年)、北廻り航路が開かれ北前船と呼ばれる千石船の寄港地となった。これにより宿根木集落の繁栄がはじまり、1885年(明治18年)に政府により五百石積以上の和船建造が禁止され、鉄道輸送に政策転換されると廻船業は衰退の一途をたどり、人びとは農業に転換していったという

120805世捨小路@エコカフェ(宿根木).JPG長者橋をから宿根木集落に入り、最後は出棺のため棺をかついで歩いたという世捨小路から集落の外に出ました。宿根木集落の町並みをどのような視点をもって体験するかは個々人の心に任せることにしました。きっと何かを学んだに違いありません。真夏の太陽にも負けない小木中学校生徒さんの明るい笑顔がとても印象的でした。ありがとう! 

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