シラビソ(白檜曾)は亜高山帯に

⇒自然観察会 2012年08月13日 21:50

100710シラビソ大木@エコカフェ(富士山).JPG日本の亜高山帯の植生の主役はトウヒ、コメツガ、シラビソ、オオシラビソなどの常緑針葉樹です。シラビソは降雪の少ない太平洋側、オオシラビソは多雪である日本海側に多いとされるが、中部山岳地帯では混生しています。富士山5合目付近のシラビソの大木と6合目付近で矮小化したシラビソを撮影しました。[20120年7月10日撮影:第7回自然観察会@山崎]

シラビソ(白檜曽、学名:Abies veitchii Lindley)はマツ科モミ属の常緑針葉樹で高木。日本固有種で軽度懸念。分布は本州福島県から和歌山県までと四国に及び、亜高山帯に自生。純林や混交林を形成。樹高は20mから30mほどで、樹皮は灰白色で平滑、皮目が横長で縞模様ができる。100710シラビソ@エコカフェ(富士山).JPG葉は2列がらせん状に密生し、葉身は15mmから20mmほどのやや扁平な線形で先端は凹形となる。葉表は深緑色で光沢があり、葉裏には軸の両側に1本ずつ白色の気孔帯が目立ちます
花期は8月頃で、雌雄異花、梢先に集生し、雄花は黄色で密に垂下がり、雌花は暗赤色で直立して咲きます。果実は長径約4cmから6cmほどのやや先が尖った円柱形の球果で、9月から10月頃に暗青紫色に熟します。

四国の剣山と石鎚山に自生するものは変種シコクシラベとする説があります。四国の自生地では競合する針葉樹を欠くために純林を形成しているという。


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久高島の聖なる井泉、ヤグルガー

120722ヤグルガー眼下の海@エコカフェ(久高島).JPG沖縄視察3日目。知念半島の安座真港を午前9時出航、琉球王国最高聖地の久高島までは高速船で25分の船旅です。上陸後、「さばに」で自転車を借りて島内を右回りに散策することにしました。久高島簡易郵便局、ウミブドウの養殖所を過ぎるとやがてヤグルガーの断崖上部に到着です。[2012年7月22日撮影:沖縄視察@阿部]

ヤグルガーは女神が禊ぎに使う神聖な井泉です。この井泉ーは久高島大里家に伝わる五穀神話にも登場します。120722ヤグルガーヘ@エコカフェ(久高島).JPG120722ヤグルガー@エコカフェ(久高島).JPG昔々、この家にアカツミー(男性)とシマリバー(女性)の夫婦が住んでいて、海の遠くニライカナイからイシキ浜に流れ着いた白壺(瓢箪)を拾うために禊ぎをした井泉とされています。五穀とは稲、麦、粟、黍か稗、小豆のようです。麦と粟は沖縄全土に広められたとと伝えられています。隆起石灰岩と島尻マージのため保水力がなく、昔から海に囲まれた小さな久高島の人たちにとってガーは貴重な水源であったのであろう。

断崖上部の案内板を目印に断崖に沿ってユウナクサトベラアダンツワブキなどの茂みを分けるように階段を下りていくと、やがて小さなガー(井泉)が現れました。ガーに溜まった水は少し濁っているように見えました。このところ日照り続きで雨がないためなのだろうか。


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ホルトノキは照葉樹林を

120722ホルトノキ@エコカフェ(沖縄).JPG沖縄本島の知念岬にある斎場御嶽は隆起琉球石灰岩のカルスト地形と亜熱帯照葉樹林に囲まれています。タブノキ、ホルトノキ、スダジイ(イタジイとも)、イスノキ、アカギ、ガジュマル、アコウ、ハマイヌビワなどが見られます。ここではホルトノキを紹介します。[2012年7月22日撮影:沖縄視察@阿部]

ホルトノキ(学名:Elaeocarpus sylvestris Poir var. ellipticus)はホルトノキ科ホルトノキ属の常緑高木。分布は本州千葉県以西、四国、九州、南西諸島、台湾、インドシナなどに及び、暖かい沿岸域に自生。樹高は10m から15m、ときに30mほどで、樹皮は帯灰色で平滑、葉は互生し枝先に集生し、革質、葉身5pから12pほどの倒披針形から長楕円状披針形で葉縁に鈍い鋸歯がつく。初回に古い葉が紅葉し、落葉します。
花期は6月から8月頃で、前年枝の葉腋から総状花序をだし、白色の径約1pの小さな花を多数咲かせます。果実は長径約1.5cmから2pほどの長楕円形の核果で秋に藍黒色に熟します。

ホルトノキは琉球石灰岩質土壌を好むことから沖縄の中南部に多く自生します。小笠原母島の石灰岩質土壌に自生するシマホルトノキはホルトノキが近縁種と考えられています。ホルトノキは沖縄方言でターウルサーということから、この木の葉が田の肥やしになったと考えられているようです。


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