そもそもトキ(朱鷺)とは

⇒エコツアー 2012年08月06日 02:28

120803トキ@エコカフェ(トキの森公園).JPGトキを巡る保護の取り組みの経過については先に紹介したが、そもそもトキとはどんな鳥なのでしょう。トキは戦前の農業を中心とする日本の里山の暮らしとオーバーラップさせることができる唯一の鳥かもしれません。[2012年8月3日撮影:トキの森公園@阿部]

トキ(朱鷺、鴇、学名:Nipponia nippon (Temminck))はコウノトリ目トキ科トキ属の鳥。1種1属。絶滅危惧TB類(EN)、日本では野生絶滅(EW)。分布は中国陝西省や日本佐渡島など、湿地や水田が広がる後背林などに生息。かつては東アジアに広く分布。開発と乱獲で激減した鳥のひとつ。体長は約76p、翼開長は約130p、脚は短く朱色、顔面も朱色の皮膚が露出し、下方に緩やかに湾曲した嘴は黒く先端が赤い。体色は白色で後頭部に冠羽、翼の下面はピンクがかった朱鷺色しているのが特徴です。飛翔時にはサギとは異なりツルと同じように首を伸ばしたまま飛ぶという。また、この時、脚先は尾羽から出ないという。食性は肉食性で、嘴に接触神経が発達しているため、浅瀬の濁った水中や水泥底のどじょう、サワガニ、カエル、昆虫などを探し捕食することができます
通常は群れで行動するが、春から夏にかけての繁殖期にはつがいか単独で行動するという。ただし、本来は集団繁殖する習性をもっているとする考えがある。繁殖色と言って、1月下旬頃から8月頃まで頸側部から粉末状の物質を分泌し、体に擦りつけて黒色に着色にするという。

トキ保護センターの主席自然保護官の長田啓さんのお話ではトキは脚が短く、嘴に神経があって、田んぼや湿地のような場所で餌を探すのに優れて適しているといいます。東アジアの多くの国では湿地は開発でほとんど埋め立てられ、田んぼは農薬が使用され、日本では減田と高齢化と後継者がないため放棄水田が増えるなどトキにとっての生息環境の悪化は今後も避けられない心配があります。


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期待膨らむトキ保護センター

120803野生復帰ステーション@エコカフェ.JPG今回の佐渡島エコツアー、真っ先に36年ぶりにトキの自然繁殖に成功した佐渡トキ保護センターの長田啓主席自然保護官を訪問しました。エコカフェは絶滅危惧種保護センターを奄美大島と千葉県浦安に開設し、マダガスカルホシガメやシャムタイガーなどの保護飼育をしています。今回はトキの野生復帰の御苦労だけではなく、地域社会、地域住民との関係性、これから目指すものなどについて勉強する機会にしたいと企画しました。
ここではトキを巡るこれまでの経過についてざっと紹介しましょう。

120803トキ保護センター@エコカフェ.JPG120803長田主席自然保護管講義@エコカフェ.JPGかつて江戸時代までは北海道南部から九州まで、特に日本海側ではごくありふれた鳥であったという。もちろん田のイネを踏み荒らす害鳥とされていたという。
明治期に入って、羽毛や肉の需要が急増して乱獲したため激減したため、昭和9年の推定生息数100羽の時点で天然記念物に、戦後昭和27年に24羽まで激減し特別天然記念物に指定し、禁猟区を設定した。
昭和42年に佐渡島にトキ保護センターが開設され、人工飼育を試みるものの繁殖には至らず、ついに昭和56年に野生トキ5羽全てを捕獲し、人工飼育に移行。平成15年に最後の1羽(キン)が死亡し、日本産トキは絶滅。この間、日本産トキと中国産トキとの人工繁殖が試みられたがいずれも失敗。
平成5年、国内希少野生動植物に指定され、保護増殖事業計画が策定され、新たな試みとして、平成11年に中国からオス・メス2羽の寄贈、オスのヒナ誕生、翌年に中国産トキのメス1羽を借受し、2ペアで人工繁殖に成功し、平成19年時点で95羽まで増えたという。
平成20年からは野生復帰のための放鳥を工夫しながら続け、本年6月で計6回、計91羽を数える。本年4月以降、3ペアから計8羽が誕生し、巣立っています。


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