いざ、三宅島に向け出航!

⇒森林づくり+α 2012年08月31日 22:16

120831_2203~01.jpg120831_2202~01.jpgこの時期の三宅島は初めてだ。
それにしてもかめりあ丸は若い人たちで溢れている。
出航のドラが鳴っています。
いざ、出航!

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アカスジカメムシ(赤条亀虫)の交尾

120804アカスジカメムシ2@エコカフェ(尖閣湾).JPG佐渡島2日目。尖閣湾揚島遊覧のため船着場まで崖地を下りる途中でアカスジカメムシを見つけました。単独で散歩中のものオスとメスが交尾中のものもいました。もちろんセリ科の植物が彼らの生活の場ですね。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

アカスジカメムシ(赤条亀虫、学名:Graphosoma rubrolineatum (Westwood))は半翅目カメムシ科の警戒色をもったカメムシ。分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島、中国に広く、平地の草地などに生息。120804アカスジカメムシ@エコカフェ(尖閣湾).JPG体長は9oから12oほどで黒地に5本の橙色の縦縞模様が入ります。発生時期は6月から8月頃で、食性は草食性でシシウドなどのセリ科の花穂や種子の汁を吸うそうです。

クサギカメムシなどカメムシの仲間には前足の付け根に付近に臭腺をもっていて警戒時に臭い液体を噴射しますが、本種は臭くないカメムシだそうです。


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タグ:広域種
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ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)

120803ノシメトンボ@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島1日目。トキの森公園で柵代わりに張られたロープ上にノシメトンボが翅を休めていました。といってもほんのわずかな時間で、直ぐに飛び立ってしまいました。[2011年8月3日撮影:トキの森公園@阿部]

ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉、学名:Sympetrum infuscatum (Selys))はトンボ科アカネ属のトンボ。分布は北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、ロシアに広く、丘陵地や低山地の水辺や水田の近くなどに生息。体長は4pから5pほどで、体色は黄褐色から暗赤色で、腹部が長く黒色の斑紋があり、翅の先が黒色になっているのが特徴です。名前の由来は腹部の黒斑が熨斗目模様に似ていることにあります。発生時期は6月から11月末頃まで食性は肉食性で虻などを食べます。アキアカネのように集団で高地へ移動することはないといいます

佐渡島では里でも山でもトンボの姿をよく見かけました。山ではオニヤンマなどの大型のトンボが多く見られました。自然が豊かなのでしょうね。


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タグ:広域種
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立山連邦の想い出を

ビーグル号の航海日誌 2012年08月30日 09:00

080711道程@エコカフェ(立山雷鳥エコツアー).jpg昨夜はエコカフェ事務局の阿部さんを囲んでの誕生会がありました。
安らぐ一時でもありました。
立場は違っても気持ちは一つなんだなと感じられる場が嬉しいですね。
みんなで登った立山連邦はやはり美しいです。
凛と張りつめた澄んだ空気。
無音の静寂さ。
鼓動と息遣い。
080711朝日@エコカフェ(立山雷鳥エコツアー).jpg080711夕日@エコカフェ(立山雷鳥エコツアー).jpg山にはいろんな表情がある。
私たちにもいろんな表情があります。

写真(道程、夕日、薗ゥ日)


関連報告書(立山雷鳥エコツアー)⇒
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ヒマワリ(向日葵)は

120803ヒマワリ@エコカフェ(佐渡島) .JPG佐渡島1日目。佐渡トキ保護センターの駐車場脇にヒマワリが見事な大輪を咲かせていました。日差しが厳いく降雨が少ないようでうなだれているようでした。[2012年8月3日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

ヒマワリ(向日葵、学名:Helianthus annuus L.)はキク目キク科ヒマワリ属の一年草。原産地は北アメリカ。日本全国で栽培。草丈は2mから3mほどで、茎は直立し、葉は対生から互生で有柄、葉身約20pの心臓形で葉縁には粗鋸歯があり、葉の両面に気孔がりが葉裏の方が多い。花期は7月から9月頃で茎頂に径約20pほどの頭状花を咲かせます。花は外輪に黄色い舌状花、内側に筒状花がつきます。種は搾油しヒマワリ\油として利用されます。

ヒマワリの花芯には螺旋状の配列としてヒボナッチ数列が出現します。時計回りと反時計回りの2方向があって、対数螺旋になるという。実際には21本と34本、34本と55本になるそうです。何とも集蜜した種子は美しい紋様をつくりだしているのですね。


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タグ:外来種
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くじけないおおらかさに乾杯!

船長からのお知らせ 2012年08月29日 01:57

120821_2048~01.jpg先日、エコカフェ霞が関村おじさんの会が開かれました。
紅一点がまぶしいが....
この人たちは日本という国が大好きなようだ。
この人たちは日本人であることを誇りに思っているようだ。
この人たちは何かを成し遂げる人たちであるようだ。
この人たちはくじけずいつも前向きだ。
この人たちはいつもおおらかで笑いが絶えない。
この人たちは自分のことより他人にことを大切に生きている。
120821_2116~01.jpg120821_2047~01.jpg
エコカフェはいつも子供たちに幸せを届けたい!



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ヨウシュヤマゴボウ(洋酒山牛蒡)の生存戦略は

ヨウシュヤマゴボウ@エコカフェ.JPG910ヘクトパスカルの巨大台風15号の影響が心配されます。このところ街中の空地などでよく見かける植物のひとつにヨウシュヤマゴボウがあります。明治時代初期に日本に移入し、各地で雑草化しています。[2011年8月20日撮影:渋谷区内空地@山崎]

ヨウシュヤマゴボウ(洋酒山牛蒡、学名:Phytolacca americana L.)はナデシコ目ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草。有毒植物。帰化植物。原産地は北アメリカ。草丈は1mから2mほどで根は太く長い。茎は紅紫色で直立しよく分枝、葉は葉身10cmから30cmほどの長楕円形で先は尖ります。葉は秋には紅葉します。
花期は6月から9月頃で葉腋から総状花序を伸ばし、紅色を帯びた白い花をたくさん咲かせます。葯は白色で心皮は合着。果実は径約7mmの扁平球形の液果で黒紫色に熟します。果汁は染料にもなり、衣服や皮膚につくとなかなか落ちません。

ヨウシュヤマゴボウの茎や葉、特に根には有毒成分フィトラカキシンなどが含まれることで外敵から防御していますが、果実には少量しか含まないため鳥などに食べられ種子を散布してもらうといった生存戦略を取っています。凄いやつです。しかも、小さな植物体でも花を咲かせ結実させることができるため、繁殖力は旺盛であると見なされます。あっぱれです。


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メキシコマンネングサ(メキシコ万年草)は旺盛

ビーグル号の航海日誌 2012年08月28日 09:37

メキシコマンネングサ@エコカフェ.JPGこの夏の茹だるような暑さにも負けず、アスファルトの窮屈な隙間で辛抱強く耐えている。文句も言わずただ命を繋いでいる。メキシコマンネングサは身体は小さいが凄い奴です。[2011年6月24日撮影:東京港区路地@田辺]

メキシコマンネングサ(メキシコ万年草、学名:Sedum mexicanum Britton)はバラ目ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草。帰化植物。原産地は不明。メキシコから観賞用として日本に移入したらしく、本州関東以西、四国、九州の道端や空地で野生化しています。草丈は10cmから15cmほどで、茎は地表を這いよく分枝し、葉は4輪生で無柄、葉身13mmから20mmほどの線状楕円形で多肉質です。花期は4月から5月頃で、花茎は直立し、茎の先に集散花序をだし、20個から40個の黄色い小さな花を咲かせます。花は径約8mm、萼片、花弁ともに5枚、雄蕊10本。群生する場合は黄色い絨毯のようでたいへん美しいです。

この仲間には中国、朝鮮半島が原産地のツルマンネングサ、本州東北地方南部以南から南西諸島、中国、朝鮮半島に広く自生するコモチマンネングサ、九州南部から沖縄に自生するコゴメマンネングサ、本州関東地方から九州の太平洋側と京都府以南の日本海側の海岸O岩場に自生するタイトゴメ、本州から九州の山地の岩場に自生するマルバマンネングサが知られています。


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サルオガセモドキ(猿尾枷擬)は変わり者

ビーグル号の航海日誌 2012年08月27日 00:23

100505サルオガセモドキ@エコカフェ.JPG小笠原父島の中央山(標高319m)山腹の森でムニンヒメツバキの枝にひっかったサルオガセモドキを紹介しましょう。名前に「モドキ」とつくのは地衣類のサルオガセに似ているが全く異なる種子植物に分類されるためという。[2010年5月5日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@山崎]

サルオガセモドキ(猿尾枷擬、学名:Tillandsia usneoides L.)はパイナップル科チランジア属の根が退化した気生植物分布は北アメリカ東南部から南アメリカ中部に及び、木の枝などに着生し垂れ下がります。草丈は最大5m以上、根は退化し、ひも状の細い茎は二叉状によく分枝し、葉身は2pほどの線形。茎、葉ともに表面は銀白色の毛状の小鱗片で覆われるという。この小鱗片は空気中の水分を吸収し体内細胞に取り込む働きをしているそうです花期は4月から5月頃で、茎頂に花序をだし、披針形の苞葉に包まれた径約3mmの極小の花を咲かせます。花は黄緑色で萼片3枚、花弁は目立たないという。果実は長さ15oほどの円柱状線形の刮ハです。

サルオガセモドキは小笠原のほか、沖縄以南の森でも見られるというが、いつ、どのように移入したかはよく分かっていないようです。いずれにしても気生植物が生存するためには空気中に水分が必要であることから、この条件にかなっているということです。しかし、乾燥がちな父島列島では大きく育つことは難しいのではないでしょうか。


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イオウノボタン(硫黄野牡丹)は夢

ビーグル号の航海日誌 2012年08月26日 20:46

120624イオウノボタン@エコカフェ.JPGこの夏、麻布十番祭りで小笠原特産品も出展し、松崎さんも大活躍のようです。小笠原を思い出しながら、許可なく上陸はできない北硫黄島のみに自生しているイオウノボタンを紹介します。小石川植物園で保護増殖しているものを撮影したものです。[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]

イオウノボタン(硫黄野牡丹、学名:Melastoma candidum D. Don var. alessandrensis S. Kobayashi)はフトモモ目ノボタン科ノボタン属の常緑低木。ノボタンの変種で北硫黄島固有種。絶滅危惧U類(VU)。120624イオウノボタン花@エコカフェ.JPG120624イオウノボタン葉@エコカフェ.JPG分布は北硫黄島、火山島の中腹(標高400m)以上の雲霧帯にあたる斜面地に群生。樹高は1mから2mほどで、葉は互生し、葉身は3pから5pほどの楕円形、全縁で先が尖ります。葉は厚く、葉表に白い毛が密生し、葉基部から葉先に向かって葉脈が5本が走ります。花期は6月から8月頃で、枝先の葉腋に桃紫色の5弁花を咲かせます。

小笠原諸島では北硫黄島のイオウノボタンのほかに、父島のムニンノボタン、母島のハハジマノボタン、南硫黄島のノボタンが知られています。ノボタンも環境適応しながら分化・進化しつつあるようです。


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高山植物の魅力(70)、ミヤマワラビ(深山蕨)

080711ミヤマワラビ@エコカフェ(立山雷鳥エコツアー).jpg立山新室堂乗越(標高2511m)の直下には直立したハイマツ林やベニバナイチゴなどちょっとしたこんもりした小さな森が発達しています。そんな林床にはミヤマワラビなどがよく見られます。[2008年7月12日撮影:立山雷鳥エコツアー@阿部]

ミヤマワラビ(深山蕨、学名:Thelypteris phegopteris (L.)Slosson ex Rydb)はヒメシダ科ヒメシダ属の夏緑性シダ植物。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、山地帯から高山帯の明るい林内や林縁に自生。本州中部地方以北に多い。根茎は地上や岩上をよく這う。葉の長さは約20pで2回羽状複葉、葉裏は白い毛が密生。中軸、羽軸、小羽軸には毛と鱗片がつきます。葉軸上部には翼が発達します。ミヤマワラビには有性生殖型と無性生殖型の2タイプがあり、中部日本の針葉樹林体内に全者が残存しているという。胞子嚢群(ソーラス)は小羽片の裏側の縁寄りにつき、円形で包膜をもたないという。胞子嚢にも毛が生えるといいます。なんとも毛深いのです。

ミヤマワラビは私たちが山菜として食するワラビ(蕨)の仲間なのでしょうか。答えは全く別ものです。ワラビはコバノイシカグマ科ワラビ属に分類される夏緑性シダ植物なのですよ。


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高山植物の魅力(69)、ヒメクワガタ(姫鍬形)

080711ヒメクワガタ@立山雷鳥エコツアー 118.jpg残暑厳しいです。夏山シーズンも終わりかけ、会員の皆さんも大いに満喫しているようです。ずい分前に立山連峰に登った時に撮影した高山植物で名前が分かったものがあるので紹介します。可憐な花を咲かせるヒメクワガタです。[2008年7月12日撮影:立山雷鳥エコツアー@阿部]

ヒメクワガタ(姫鍬形、学名:Veronica nipponica Makino ex Furumi)はゴマノハグサ科クワガタソウ属の多年草。日本固有種。分布は本州(鳥海山、月山、飯豊山地、北アルプス中北部、白山)で高山帯の草地や雪田近くの礫場などに自生。草丈は10pほどで茎は根元で分枝、葉は対生し無柄、葉身1pから2pほどの卵状楕円形で葉縁に浅鋸歯がつきます。茎や葉両面に疎らに毛が生えます。
花期は7月から8月頃で、茎頂や茎上部葉腋に総状花序をだし、数個の淡青紫色の小さな花を咲かせます。花は径約5o、花冠4深裂し、雄蕊2本は短い。果実は楕円形の刮ハで先端が凹みます。


名前の由来は果実につく萼片が兜のまびさしの上に2本立っている角のような鍬形に似ていることから「鍬形」、全体に小型なことから「姫」がついかという。なんとも以前紹介した私たちが畦道や街中などでよく見かける帰化植物オオイヌノフグリと同じ仲間だそうです。ふーんですね。


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タグ:日本固有種
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スダジイは照葉樹林の代表樹

スダジイ巨木B@エコカフェ.JPG三宅島は度重なる雄山噴火で島の至る所で森が何度も更新を余儀なくされています。もちろん火山噴火や火山性ガスの噴気による被災をうまく免れた森も残っています。エコカフェの三宅島をフィールドとした「エコカフェみんなの森づくり」は溶岩原から植生回復する自然の力に少しだけ継続的にお手伝いしようというものです。逞しい植生遷移の様子を年月を追って体感していこうというものです。難を逃れた森では照葉樹林の代表樹のひとつ、スダジイの巨木が尾根筋を中心に残っていて観察することができます。[2011年11月26日撮影:第3回エコカフェみんなの森づくり@山崎]

スダジイ巨木@@エコカフェ.JPGスダジイ巨木D@エコカフェ.JPGスダジイ(学名:Castanopsis sieboldii (Makino) Hatus. ex T.Yamaz. et Mashiba)はブナ科シイ属の常緑高木。分布は本州(福島県以南、新潟県以西)、四国、九州、南西諸島と朝鮮半島済州島に及び、海岸沿いの山地などに多く自生。北限は佐渡島、南限が波照間島という。樹高は約25m、樹皮は黒褐色で縦割れに深い筋が入り、よく分枝します。葉は互生し厚くクチクラ層が発達、葉身は5pから10pほどの広楕円形、葉縁上半分に鋸歯がついたりし、葉先は尖ります。葉裏は白色から赤銅色。樹冠はこんもりとドーム型になります
花期は5月から6月頃で、雌雄異花、本年枝下部の葉腋から雄花序をだし、淡黄色の小さな雄花を密に咲かせ、先端部の葉腋から上向きに長さ約8pの雌花序をだし雌花をたくさん咲かせます。雄花序は芳香が強く虫を誘引することから、風媒花から虫媒花に進化したと考えられています。果実は翌年の秋に長径1pから1.5pほどの円錐状卵形の堅果が熟します。灰汁がなく生で食べられます。

奄美諸島以南に分布するスダジイを亜種オキナワスダジイと区別する考えがある。これはオキナワスダジイの堅果の殻斗の先端が完全に合着する点が異なるためだそうです。


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シモツケヌリトラノオ(下野塗虎の尾)

⇒自然観察会 2012年08月25日 23:19

110206ヌリトラノオ@エコカフェ(高山不動尊).JPGシダ植物とは維管束植物であって非種子植物、つまり胞子によって増殖する植物のことです。側系統群としてシダ植物門とヒカゲノカズラなどのヒカゲノカズラ植物門に分ける場合があります。ここでは関八州見晴台に登った時に山中で見つけたシモツケヌリトラノオを紹介します。ヌリトラノオは渓流沿いの湿った場所に多いので、乾燥した場所でしたので変種のシモツケヌリトラノオとしました。[2011年2月6日撮影:萩の平茶屋付近@山崎]

シモツケヌリトラノオ(下野塗虎の尾、学名:Asplenium normale D.Don var. boreale (Ohwi ex Kurata) Nakaike)はチャセンシダ科チャセンシダ属の常緑性シダ植物。ヌリトラノオの変種。分布は本州関東地方北部以西、四国、九州、中国南西部、ヒマラヤなどに及び暖地の山地のやや乾いた岩上や地上に自生。九州を中心に府県レベルでは絶滅危惧の指定をしています。葉の長さは15pほどで、根茎は短くやや射上、葉柄は紫褐色で光沢があり基部に鱗片がつきます。葉は単羽状複葉で先が細くなり、各羽片は三角状長楕円形で円頭、基部前側は耳型です。ヌリトラノオのように中軸の先端に無性芽をつけず、胞子嚢群(ソーラス)は茶褐色で葉裏の葉脈に沿ってやや湾曲した棒状につきます。包膜は全縁です。

植物が陸上に進出したのは4億年以上前の古生代オルドビス紀からデボン紀にかけてと考えられており、水中生活をしていた緑藻から進化が起こり、コケ植物が生まれたとされます。コケ植物といっても苔類、蘚類、ツノゴケ類があり、この順に古い起源をもち、維管束植物はツノゴケ類と威厳を一にすると考えられているのです。


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オオバエゴノキ(大葉野茉莉)は大づくり

120527オオバエゴノキ@エコカフェ.JPG120527オオバエゴノキ花@エコカフェ.JPG本年5月に三宅島に植林ボランティアで訪れた時に大路池の湖畔で咲いていた白い花はウツギ(ウノハナ)の花だと思っていました。よくよく調べてみると花は一見似ているが全く別のオオバエゴノキであると分かりました。[2012年5月27日撮影:第4回エコカフェみんなの森づくり@山崎]

オオバエゴノキ(大葉野茉莉、学名:Styrax japonica Sieb. & Zucc. var. jippei-kawakamii (Yanagita) H. Hara)はカキノキ目エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。エゴノキの変種。分布は本州(伊豆諸島、和歌山県大島)、琉球、台湾、フィリピンに及び、海岸から山地の二次林内などに自生。樹高は8mから10mほどで、エゴノキに比べて葉や花が大きいのが特徴とされます。両者を見比べないと単体で区別するのはおよそ無理でしょう。花期は5月から6月頃で下向きに白色の花を咲かせます。果実は核果で果皮には有毒成分エゴサポニンを含みます。

エゴノキ科で日本に分布する植物には2属5種、アサガラ属のアサガラ、オオバアサガラ、エゴノキ属のハクウンボクエゴノキ、コハクウンボクが知られています。

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ヘラシダ(箆羊歯)は南方系

120407ヘラシダ@エコカフェ.JPGエコカフェの自然観察会で出掛けた南房総の鋸山(標高329m)にJR浜金谷駅から通ずる「安兵衛井戸と沢コース」では、沢筋に面した崖地の所どころでヘラシダが自生しているのを観察しました。[2012年4月7日撮影:第12回自然観察会@山崎]

ヘラシダ(箆羊歯、学名:Diplazium subsinuatum (Wall. ex Hook et Grev.) Tagawa)はウラボシ目イワデンダ科ヘラシダ属の常緑性シダ植物。120407ヘラシダのソーラス@エコカフェ.JPG分布は本州関東地方南部以西、四国、九州、琉球列島、台湾、朝鮮半島、中国、東南アジア、南アジアに広く、山地の渓流沿いの斜面などややや湿った場所に自生。草丈は20pから50pほどで、根茎は細く長く這い、葉柄は黒褐色で細長く基部に鱗片がつきます。葉は革質で単葉、葉身は10pから30pほどの細長いへら形、葉縁は波状か全縁で中肋が目立ちます。胞子嚢群(ソーラス)は包膜に覆われ、線形で長さまちまち、葉脈に沿います

ヘラシダは南方系のシダ植物であって房総半島辺りが北限と考えられているが、近年の地球温暖化の影響で分布域を北上させているようです。

関連記事(オリヅルシダ(折鶴羊歯)の北限は)⇒人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



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オリヅルシダ(折鶴羊歯)の北限は

⇒自然観察会 2012年08月24日 23:20

120407オリヅルシダ2@エコカフェ(鋸山) .jpgオリヅルシダ@エコカフェ(鋸山).jpg房総半島の鋸山(標高329.4m)は良質な凝灰岩が産出し、江戸時代から房州石と呼ばれ建築などの石材として利用されてきました。山中にある日本寺の崖地などにはあちらこちらでオリヅルシダが見られました。この辺りは分布の北限のようです。[2012年4月7日撮影:第12回自然観察会@山崎]

オリヅルシダ(折鶴羊歯、学名:Polystichum lepidocaulon (Hook.) J. Sm.)はオシダ科イノデ属の常緑性シダ植物。分布は本州関東地方千葉以南、四国、九州、奄美、台湾などに及び、山地の乾燥気味の斜面や岩壁などに自生。ただし、瀬戸内海地域には自生しない。草丈は50pから70pほどで、根茎は塊状で短く、葉は厚く葉身約40pの単羽状複葉、羽片は1pから1.5pほどの鎌状の三角状狭披針形で基部前側に耳片があり先が尖ります。辺縁は全縁から鋸歯がつくものまで変異があるという。胞子嚢群(ソーラス)は羽片の中肋両側に1列から3列が並びます。包膜は丸く小さく目立たないようです。

オリヅルシダの葉は二形。無性芽がつく葉は、各羽片は小さく中軸がそもそも長く先ががつる状に伸びて先に無性芽がつきます。胞子嚢群(ソーラス)がつく葉は、中軸はそれほど長くなく先端は尾状になり尖ります。これにより無性芽がなくともヤブソテツの仲間と間違うことはありません。


関連記事(ナチシダ(那智羊歯)は北上中)⇒
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これなんだシリーズ(199)

120812これなんだ@エコカフェ.JPG赤松の根に共生しています。
今年は一週間ほど早く出現したそうです。
赤松林が松枯れで減ってしまったので貴重になっています。

匂い、〇〇、味、シメジ。


ヒント⇒
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イズセンリョウ(伊豆千両)

⇒自然観察会 2012年08月23日 07:46

120407イズセンリョウ蕾@エコカフェ(鋸山).JPG南房総の鋸山一帯の森も林床は樹種が少なくシカの食害が広がっているようです。イズセンリョウは千葉県が北限の南方系の植物でしかも有毒植物とされます。名前の湯らは葉がセンリョウに似ていて伊豆半島に多く自生していることによります。[2012年4月7日撮影:第12回自然観察会@山崎]

イズセンリョウ(伊豆千両、学名:Maesa japonica (Thumb.) Moritzi)はヤブコウジ科イズセンリョウ属の常緑小高木。120407イズセンリョウ@エコカフェ(鋸山).JPG分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、中国南部からインドシナ半島に及び、暖帯から亜熱帯の照葉樹林や落葉広葉樹林の陰湿な谷筋などに自生。樹高は約1mで樹皮は紫褐色で皮目が目立ち、葉は互生し有柄、葉身は5pから15pほどの長楕円形で葉縁に不規則に粗鋸歯がつき、葉先は尖ります。葉表は濃い緑色でつやがあり、葉裏は灰緑色、両面とも無毛です。花期は4月から5月頃で葉腋から総状花序をだし、黄白色の径約5oの筒状で先が5浅裂した花を咲かせます。果実は形約5oの液果で乳白色に熟します。

千葉県房総半島付近を分布の北限とする植物には、イズセンリョウのほかバクチノキ、ホルトノキ、タイミンタチバナ、ハナミョウガ、ナガサキシダ、オリヅルシダなどがあります。


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ナチシダ(那智羊歯)は北上中

120728ナチシダ@エコカフェ(春日山).JPG7月28日、猛暑の中、奈良県の天然記念物春日山原始林を周遊コースに沿って散策、森の林床は鹿の食害のため褐色に乾いています。疎らにある緑はシカが食べない有毒植物が多いようです。ナチシダもそのひとつで、小さな渓流沿いに多く見られます。[2012年7月28日撮影:奈良・京都視察@山崎]

ナチシダ(那智羊歯、学名:Pteris wallichiana Agard.)はイノモトソウ科イノモトソウ属の南方系の大型常緑性シダ植物。120728ナチシダ群生@エコカフェ(春日山).JPG120728ナチシダの胞子蓑群@エコカフェ(春日山).JPG分布は熱帯・亜熱帯アジアに広く、国内では本州千葉県以西、四国、九州、南西諸島に及び、山地の湿潤な林下に自生。乾燥の厳しい瀬戸内海沿岸地域などには自生しない。近年、温暖化の影響で分布域を北上させているそうです草丈は1mから2mほどで、葉は1葉が基部で3枝(1対の側羽片と頂羽片に相当)し、左右の側枝の外側の最下片が分枝し後ろに伸びます。全体として五角形に見えるのです。各枝とも2回羽状深裂、裂片は長さ1.2pから2pほどのやや鎌状の線状被針形、鋭頭から鈍頭。片縁に微鋸歯がつきます。胞子嚢群(ソーラス)は裂片裏の片縁に連続し、この裂片は鋸歯がなく内側に巻きます。イノモトソウのソーラスのつき方と同じですね。

ナチシダは全草にフラボノイドや種々のセスキテルペンなどの毒成分を含むので、鹿の食害から免れていると理解されます。有毒植物にはアセビシャクナゲなどの他にもウラシマソウコバイケソウヤチトリカブトなどがあります。


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佐渡島宿根木の共同井戸は

⇒エコツアー 2012年08月22日 21:23

120805十王坂の下@エコカフェ(宿根木).JPG120805共同井戸@エコカフェ(宿根木).JPG佐渡島3日目。小佐渡の最南端に位置する宿根木集落は西廻りの千石船(北前船)の寄港地として発展。宿根木の国重要伝統的建造物保存地区の街並みと建築物については先に紹介したのでここでは「共同井戸」について紹介したい。[2012年8月5日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

宿根木集落の発展は同時に人口の増加を意味し、江戸時代中ごろからは急速な人口増加に伴って、旧集落のあった「谷の中」には収まりきらず、「高の山地区」や「新田地区」へと集落全体が拡大していったという。120805十王坂上のお地蔵様@エコカフェ(宿根木).JPG120805十王坂の上@エコカフェ(宿根木).JPGしかし、海岸段丘上に位置する「高の山地区」にあっては、水不足が起こり、解決のために「共同井戸」が建造された。当時はつるべによる汲み上げだったのでしょう。近代化してからの手押しポンプは今も利用でき、汲み上げられた水は冷たく澄んでいます。
「共同井戸」の右手脇に下りてくる「高の山地区」からの十王坂の石段のすり減りが当時の人びとの毎日毎日の暮らしと遠い年月を感じさせます。十王坂の上、集落の出口にはお決まりの「集落の結界の守護神」である「お地蔵様」が今も鎮座しています。ちなみに十王信仰の閻魔王は地蔵菩薩でもありますよ。

宿根木集落をはじめ佐渡島の集落は神仏習合の信仰と直結した街並みや雰囲気を今に色濃く残しているのではないでしょうか。


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佐渡島の名刹、妙宣寺の縁起は

120805妙宣寺二王門@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島3日目。宿根木集落から真野港に向かう途中に妙宣寺に立ち寄りました。天候に恵まれ、空は青く遠く真夏の太陽がギラギラしています。森はこんもりと深い緑を抱え、蝉の声ばかりがうるさいほどに耳つきます。時折の海から吹く風ばかりが、気持ちを落ち着かせてくれます。[2012年8月5日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

妙宣寺は古くから北陸道七ヶ国法華の棟梁で、寛文年中延・池上・中山三ヶ寺の輪番所となり、1878年(明治11年)に独立本山と定められた日蓮宗佐渡三本山のひとつです。120805妙宣寺五重塔を@エコカフェ(佐渡島).JPGこの寺は1221年(承久3年)に佐渡に流された順徳上皇の護衛侍の遠藤為盛(阿仏房日得上人:1271年の日蓮聖人の配流の際に直弟子に)が開基、山号を蓮華王山、本尊は釈迦如来です。はじめは新保(金井町)にあったが、嘉暦元年(1326年)に雑太城主本間泰昌の居城付近に写し、1589年(天正17年)に現在の地に移ったといいます。

境内には、1825年(文政8年)に建立された五重塔(高さ24.1m)があり、国重要文化財に指定され、新潟県内では唯一のものだそうです。120805妙宣寺五重塔@エコカフェ(佐渡島).JPG120805金剛力士(阿行)@エコカフェ(妙宣寺).JPG120805金剛力士(吽行)@エコカフェ(妙宣寺).JPGこの塔は日光東照宮の五重塔を模し、相川宮大工の茂三右ェ門・金蔵の親子が30年かけて完成させたというが、各層に勾欄がないことから未完ともいわれています。面白いですね。

仁王門は1677年(延宝5年)に建立、大願寺の山門と同じで茅葺屋根で当時は朱塗りされていたようです。この寺の守護神である阿形(右)と吽形(左)の仁王尊(金剛力士)が鎮座しています。


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パイオニア植物、リョウブ(令法)はハタツモリ

⇒エコツアー 2012年08月21日 08:41

120804リョウブ蕾@エコカフェ(大佐渡石名).JPG佐渡島2日目。大佐渡石名天然杉遊歩道までの林道脇で見ることができました。リョウブの白い花です。別名に花の咲く様子からハタツモリ(旗積り)。リョウブの葉はキンモンガの幼虫のえさですが、飢饉のときには救荒植物として利用されたそうです。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

リョウブ(法令、学名:Clethra barvinervis Sieb. et Zucc.)はツツジ目リョウブ科リョウブ属の落葉小高木。 分布は北海道南部、本州、四国、九州、済州島に及び、山中の落葉樹林帯の尾根筋など明るいやや乾燥した場所や二次林などに自生。120804リョウブ全景@エコカフェ(佐渡島).JPG樹高は3mから7mほどで樹皮はよく剥離し淡城緑色と薄茶色の紋様をつくります。葉は互生し枝先にやや集生、葉身は10pほどの倒卵形で葉縁に細鋸歯がつき先が尖ります。葉表つやは無く無毛、葉裏は灰白色で微毛が生え、葉軸が褐色で目立ちます。花期は7月から9月頃で枝先に総状花序をだし白い小さな花をたくさん咲かせます。花は萼片、花弁とも5枚、雄蕊10本、雌蕊柱頭は先端で2裂。蜜が多く、樹皮も甘くシカが好みます。実は刮ハで熟すと褐色になります。

リョウブの根は浅いため風に弱く、倒木の危機に会うと根元にある休眠状態の不定芽をさかんに発芽させて再生を図ります。したがって表土の薄い尾根筋や斜面地でも進出することができるのです。また、リョウブは旧金属鉱山などの貧栄養の土地では群生したりすることも多く、そんな場所ではウツギ、クズ、イタドリ、ヘビノネゴザ、ササ、ヨモギ、ホンモンジゴケなど、重金属を体内で無毒化(メタロチオネイン)したり、根に根粒菌を共生させるパイオニア的な植物が見られるといいます。確かにそんな場所でした。


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シモツケ(下野)の愛らしさに

120804シモツケ花@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島1日目。トキの森公園で保護飼育中のトキを観察した後に公園内を少しだけ散策しました。公園内のスギ林の林縁ではヤマユリが見事な白い花を咲かせていたし、植栽ゾーンではハクサンシャクナゲは花は終わっていて、シモツケが愛らしいピンク色の花をぼんぼりのようにつけていました。[2012年8月3日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

シモツケ(下野、学名:Spiraea japonica L. fil.)はバラ科シモツケ属の落葉低木。120804シモツケ@エコカフェ(佐渡島).JPG分布は北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に及び、山野の日当たりのよい場所を好んで自生。樹高は約1mで株立ちしよく分枝、葉は互生、葉身は3pから8pほどの狭卵形から楕円形で葉縁に重鋸歯があり葉先が尖ります。葉表は無毛か短毛がつくき、葉裏は白色の軟毛が生えます。花期は5月から8月頃で、本年枝の先端に複散房花序をだし、径5mm前後の淡紅色か紅色、白色の花をたくさん咲かせます。

この仲間にはホザキシモツケ、コシジシモツケソウ、オニシモツケ、イブキシモツケ、マルバシモツケのほかコデマリ、ユキヤナギなどが知られています。


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大願時で子どもたちの明るい未来を祈願

⇒エコツアー 2012年08月20日 23:51

120805大願寺本堂と住職の話@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡大願時は南北朝時代の貞和元年(1345年)に託阿上人を開基として創建。山号を満松山。本尊の阿弥陀如来は鎌倉時代初期の名作。宿根木にある称光寺と同じ時宗です。文和4年(1355年)に府中本間氏に招かれ当地に念仏道場を開基。佐渡八十八ヶ所礼所の第八十八番札所です。天満宮を習合し佐渡連歌の寺としても有名です。[2012年8月5日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

臼木悦生住職のお話では、天正17年(1589年)に越後の上杉景勝による天正の乱による佐渡攻略の兵火で一山消失したそうです。120805大願寺山門と鐘楼堂@エコカフェ(佐渡島).JPG120805大願寺鐘楼で鐘つきを@エコカフェ(佐渡島).JPG江戸時代に入ると佐渡は金銀山があったことから徳川幕府の天領とされ、初代佐渡奉行になった大久保長安が慶長13年(1608年)に、現在の本堂と茅葺の赤い山門、鐘楼堂などを再建したという。また、佐渡奉行は金銀山のある相川にも大願時を開き鎮守天満宮(菅原道真公)を祀ったそうです。120805天正の乱供養塚@エコカフェ(佐渡島).JPG明治時代に入ると政府による神仏分離令、廃仏毀釈によって相川大願時は大願時に統合され、天満宮も大願時敷地内に移設されたそうで、かつての神仏習合の慣習を今に伝えています。

本堂に上がり天正の乱を乗り越えた阿弥陀如来様を前に、ご住職がご厚意で私たちのための発展祈願をしてくださいました。私たちは心の中で子供たちに明るい未来をと何度も何度もお祈りさせていただきました。そののちに鐘楼堂で鐘をついて煩悩を取り去っていただきました。ありがたいことです。合掌!


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佐渡金山は世界遺産暫定リスト記載

120804佐渡金銀山相川道遊の割戸@エコカフェ .JPG佐渡島2日目。尖閣湾遊覧でおおらかになった一行は佐渡金山に向かいました。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@叶拓斗]
佐渡金山の開山は、慶長6年(1601年)、山師により鶴子銀山の発見に遡ると伝えられています。当時の露頭掘跡が相川「道遊の割戸」として国指定史跡になっています。山頂を2つに割った姿は痛々しくも思えます。割戸の壁面には多くの坑道跡が見られ、地下には400年に渡る大規模な開発跡が残されています。

120804佐渡金さんジオラマ@エコカフェ.JPG120804宗太夫坑@エコカフェ.JPG東西約3000m、南北約600m、深さ約800mに範囲に、幾筋もの金銀を含む鉱脈が何枚も平行に貫入しているのです。坑道口からは地下深くからの冷気が噴出していてとてもひんやりしています。「宗太夫坑コース」では当時の手掘りによる厳しい労働が偲ばれるジオラマが展示されています。120804北前船@エコカフェ.JPG

江戸幕府の財政を支え続け、明治時代に入ると明治2年(1869年)、新政府により佐渡鉱山を官営化し、西洋人技術者を招き大規模な近代化に着手します。佐渡金山の周辺には、今でも時代ごとの産業遺産が数多く残っており、鉱山技術の変遷を学ぶことができます。


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外海府海岸の尖閣湾の景勝を

120804尖閣湾全景@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島2日目。大佐渡の西側に50kmに渡り続く外海府海岸は、隆起運動によって発達した海岸段丘が日本海の荒波にあらわれたため一帯に奇岩、奇勝を造りだしています。佐渡彦根山国定公園の代表的な景勝地のひとつだそうです。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

大佐渡石名天然杉の森をトレッキングした後でもあったので、駐車場わきのレストハウスに入って各自好みのランチを食べた。ながもそば、イカ定食、貝卵丼だったり。暑さしのぎにアイスまで。
120804立雲峡湾@エコカフェ(佐渡島).JPG120804大岬峡湾@エコカフェ.JPG腹ごしらえしてから、20分ほどのグラスボートに乗って尖閣湾揚島遊園に興じました。尖閣湾は幾つもの小さな湾に分かれていて、幽仙峡湾、立雲峡湾、金剛峡湾、膳棚峡湾、大岬峡湾など名称がつけられ、それなりのうんちくが披露されていました。
120804カモメ@エコカフェ(佐渡島).JPG大岬峡湾の揚島と陸を結ぶ橋を「幽仙峡」というが、昭和28年に映画「君の名は」のロケ地となってからは「真知子橋」と呼ぶようになったそうです。この映画6時間を超える大作で、主演を岸恵子、佐田啓二というから時間のあるときにチャレンジしてみてはどうだろう。
それにしても照りつける日差しは厳しく、潮風ばかりが心地良さを誘ってくれていました。カモメたちも岩上で羽をすっかり休めていましたよ。

佐渡島は金銀山があったり、地質学的にも興味を湧かせる地域です。佐渡島の形成は日本列島の形成と同時期に遡り、2300万年前から1800万年前の火山活動により堆積したグリーンタフが基礎となり、同時に花崗岩類の貫入が起こり、海食による海底堆積物が重なり、隆起運動によって誕生したと考えられているのです。詳細は別途。


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大佐渡石名天然杉の巨樹の森に

⇒エコツアー 2012年08月19日 23:07

120804四天王杉@エコカフェ(佐渡島).JPG120804象牙杉@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島2日目。大佐渡山脈主稜線近くの石名(標高約900m)を目指した。
この森は沖合を対馬暖流が北上し年間を通じて雲霧が発生しやすく、冬期は季節風が強く降雪量も多いため、杉の生育環境としては極めて厳しいといえます120804家族杉@エコカフェ(佐渡島).JPG120804大黒杉@エコカフェ(佐渡島).JPGこの森には300年を超える天然杉の風雪に耐えた奇怪な形状の巨樹たちが生命をつないでいます。この杉は裏杉(ウラスギ)といってアシウスギやタテヤマスギと同じで葉が下向きになっていて雪が滑り落ちるようになっています。
写真は上段、左側から順に次の通りです。

・象牙杉[胸高周囲:9.6m、樹高:18m]
・四天王杉[胸高周囲:12.6m、樹高:21m]
・大黒杉[胸高周囲:3.5m、樹高:19m]
・家族杉[胸高周囲:6.3m、樹高:16m]
・羽衣杉[胸高周囲:6.2m、樹高:18m]

120804羽衣杉@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島にはシカなどの大型草食動物を欠いているので森の下層植生もとても豊かでした。そのためこの森で出会うハチやアブ、トンボの個体数が多いのには驚かされました。もっとも現状では人があまり立ち入らないためか蚊はいませんでした。とても心地よい素晴らしい森です。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@叶拓斗]


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アワモリショウマ(泡盛升麻)

アワモリショウマ@エコカフェ.JPGこの夏休み、自然や植物などの手っ取り早く学習するなら博物館や植物園などを訪ねるのがよいでしょう。エコカフェでも草花教室自然観察会を定期的に実施しています。ここでは昨年6月の国立科学博物館・筑波実験植物園(つくば植物園)での草花教室で観察したアワモリショウマを紹介します。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@山崎]

アワモリショウマ(泡盛升麻、学名:Astilbe japonica (Morr. & Decne.) A. Gray.)はバラ目ユキノシタ科 チダケサシ属の多年草。分布は本州近畿地方以西、四国、九州に及び山地の渓流沿いの岩場などに自生。草丈は約50p、アカショウマに似ているが、葉は2回から4回3出複葉で、細くやや光沢がある点が異なります。
花期は6月から7月頃で茎先に円錐花序をだし、たくさんの白い小花を咲かせます。小花は花弁5枚、雌蕊2本、雄蕊10本で葯も白い。花序には密腺が密生するという。果実は刮ハです。

名前の由来は葉がサラシナショウマに似て花の咲く様子を泡が盛り集まるさまに見立てたものという。サラシナショウマは根茎を生薬に用いますが、本種は薬草として用いられることはないそうです。


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タグ:日本固有種
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ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)は

090926ミミガタテンナンショウ@エコカフェ(大畑山).JPG埼玉県飯能の伊豆ヶ岳を越え、高畑山(標高695m)山頂にもう少しのところまで来たときに登山道わきで若い果実をつけているミミガタテンナンショウを見つけました。花が咲いていないのでもしかしたら違っているかもしれませんが。[2009年9月26日撮影:第5回自然観察会@阿部]

ミミガタテンナンショウ(耳形天南星、学名:Arisaema limbatum Nakai var. ionostemma (Nakai et F. Maek.) Ohashi et J. Murata)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草。日本固有種で有毒植物。分布は本州東北地方岩手・宮城の太平洋側、関東地方、山梨県と四国西南部に隔離し、低山の林内などに自生。草丈は30pから60cmほど、茎に暗紫色の蛇紋がつき、葉は2枚、各葉には楕円形の小葉が7枚から11枚つきます。小葉の葉縁には不規則に鋸歯がつきます。
花期は4月から5月頃、雌雄異株、仏炎苞は暗紫色か濃紫色で口部分の両脇が耳のように横に張り出すという。これが名前の由来でもあります。仏炎苞の内側には無数の小花のついた肉穂花序があります。肉穂花序の上部にはふた状の付属体があってコバエやミバエの仲間が入りこむと、雄株では仏炎苞下端に隙間があって出られるが、雌株では隙間がないため出られない構造になっているという。受粉を確実にするためにとんでもない手の込んだ造りになっているのです。

テンナンショウの仲間は世界に約150種、うち日本に約30種が知られています。そのほとんどが雌雄異株であって、栄養状態がよいと雄株から雌株に性転換するのです。


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タグ:日本固有種
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ヒトリシズカ(一人静)

ビーグル号の航海日誌 2012年08月18日 17:49

100619ヒトリシズカ@エコカフェ(川苔山).JPG一昨年前に奥多摩にある川苔山(標高1363m)に登った時に湿り気のある林縁でヒトリシズカがひっそりと花序をつけていました。葉は十字対生のはずが、右上の葉が2葉になっています。奇形なのでしょうか。[2010年6月19日撮影:川苔山@山崎]

ヒトリシズカ(一人静、学名:Chloranthus japonicus Chloranthus)はコショウ目センリョウ科チャラン属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国東北部に及び、山地の林内や林縁などの木陰に自生。群生することが多い。草丈は10cmから30cmほどで、根茎が地を這い、茎は直立。葉は光沢があって茎上部に4枚が輪生状に互生し、葉身は8cmから10cmほどの広卵形から楕円形で葉縁に鋸歯がつき、葉先は尾状に尖ります。
花期は4月から5月頃で、茎の先に1本の穂状花序をだし、小さな花をたくさん咲かせます。花は裸花でがく片も花弁もなく、白い糸状の雄蕊3本と緑色の雌蕊1本からなります。

名前の由来は花の咲く可憐な様子を静御前の舞う姿になぞらえたものです。近縁種の北海道から九州の山野に自生するフタリシズカは少し遅れて花を咲かせるそうです。また本州近畿地方以西から九州、朝鮮半島、中国に分布するキビノヒトリシズカは穂状花序が一回り大きいそうです。


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タグ:広域種
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天草のオリーブの島づくりプロジェクト

気まま太公望 〜釣れ釣れなるままに〜 2012年08月17日 21:43

imgres.jpgこの夏は熊本・天草に帰省していたため、天草ネタを。

帰省した際、天草の農業事情はどうかな?と常々思っていたため、
天草市役所の農業振興課の方にお会いし、色々お話をお聞かせ
いただきました。

現在天草市では「天草市オリーブの島づくり」というプロジェクトを進めているそうです。
これは、

@国内のオリーブ消費量のうち、国内生産量はわずか3%と言われており、
 その中でも国内のオリーブ生産地と言えば「小豆島!」とのことですが、
 これに続き天草もオリーブ生産地としてブランドを確立する。

A天草の農地の内、3分の1にあたる、約2,000ヘクタールが
 耕作放棄地であり、今後も増えていく中での有効活用

B栽培〜加工〜商品販売まで手がけることで、6次産業化を図る

C新産業の創出と地域振興

上記の目的(概要)で進められており、
H22年から本格稼動しているプロジェクトだそうです。

丸2年ほど経過している現状は、
栽培面積約30ヘクタール、13,800本が植えられており、
ようやく収穫できそうな状況まできているそうです。

市としても非常に力を入れて推進されており、
お話を聞けば聞くほど、大きな可能性を感じました。

また、農業といえば・・・・


・・・と話が長くなりますので、今回はこの辺で。

今回非常にいい勉強となりましたので、
これを機に色々な方のお話を聞いてみたいなと思います。

他にも、イルカウォッチングに行ったので、
その記事も後日・・・・。

まだまだ暑い日が続きますので、皆様もお体にはお気をつけください。

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野生放鳥トキ死亡から学ぶ

120803ミドリ@エコカフェ.JPG昨日の各紙報道によると、環境省は16日、佐渡島で放鳥された野生トキ3雌歳が亡くなっていた発表したとあった。死因は不明であるが、タヌキやイタチなどの天敵による食跡があったという。
この野生トキは今シーズン3羽の雛を育てた母親でこれからトキの野生復帰、定着を担うことが期待されていた矢先のことである。
自然、野生とは「優しくも厳しいもの」といえる。トキは佐渡島における生態系ではあまり弱い立場にあるとは考えられていない。カラスが卵を持ち去ったりすることはあるらしいが、オオタカ、タヌキに加えてこの島に本来生息しないが人が持ち込んだイタチくらいである。
120803キン@エコカフェ.JPG今月初旬に佐渡トキ保護センターを訪ねた際に長田さんからいろいろとトキについて教えていただいたことを思い出しました。私たちが「いかに共生するか」ということを。

トキの森の展示館では一般の方がたもトキの過去、現在について学ぶことができます。写真は「キン」と「ミドリ」です。


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サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)は

080927サラシナショウマ花@エコカフェ第2回自然観察会(三頭山) .jpg奥多摩の三頭山(標高1531m)はなかなか変化に富んだ表情を見せてくれる興味深い山です。エコカフェでも自然観察会のフィールドにしたことがあります。同じ「ショウマ」の名前のつく植物にサラシナショウマがあります。三頭山登山道入り口付近の林縁のあちらこちらに咲いていたので紹介します。[2008年9月27日撮影:第2回自然観察会@阿部]

サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻、学名:Cimicifuga simplex (DC.) Wormsk. ex Turcz.)はキンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国東北部、朝鮮半島に広く、低山帯から亜高山帯までの林縁や疎林内などに自生。草丈は約1.5m、茎葉は互生し有柄で根出葉とも2、3回3出複葉、小葉は葉身3pから8pほどの卵形で3深裂し、葉縁に不規則な鋸歯がつき、葉先は尖ります。葉表と葉裏ともに毛が生えます。
花期は8月から10月頃で、両生株雄株があって、それぞれ茎の先に長い穂状花序を伸ばし、有柄の白い小さな花をたくさん密に咲かせます。花弁2、3枚で先端が2裂、萼片4,5枚は長さ約5pもあるが早々に落下。両性株には両性花(雄蕊は長く多数、雌蕊は2本から8本)が咲き、雄株では雄花(雄蕊のみ)が咲きます。両性花が結実し、果実は長さ約1pの袋果で、種子には薄い翼状の鱗片が多数つき、風で散布されます。

名前の由来にもあるようにサラシナショウマは山菜として「晒して」食したという。また、根茎を秋に採取し洗って天日乾燥したものを生薬「升麻」として解熱・解毒薬に配合するそうです。


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アカショウマ(赤升麻)は基本種

ビーグル号の航海日誌 2012年08月16日 21:33

100619アカショウマ@エコカフェ(川苔山).JPG先に紹介した佐渡島で見たトリアシショウマ(鳥脚升麻)はアカショウマ(赤升麻)の変種にあたるそうです。植物分類学上はアカショウマのほうを基本種としています。これはアカショウマが先に発表されたことによるのでしょうね。そこで似ているものはそこから全て出発して分類する必要があるということです。ここでは一昨年に寺中さん、玉木さん、川崎さんらと登った奥多摩川苔山で見たアカショウマを紹介しましょう。[2010年6月19日撮影:川苔山@阿部]

100619川苔山山頂@エコカフェ.JPGアカショウマ(赤升麻、学名:Astilbe thunbergii Miq.)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草。分布は本州東北地方南部以南から近畿地方、中国地方と四国に及び、太平洋側の山地の落葉広葉樹林の林縁や草地などに自生。草丈は50pから80pほどで、葉は互生し3回3出複葉、小葉は葉身4pから10pほどで卵形から狭卵形で葉縁に浅重鋸歯がつき、葉先が尾状に尖ります。
花期は6月から7月頃で茎先に細長い円錐花序をだし、トリアシショウマより小さな白い径約8mmの花をたくさん咲かせます。花弁は5枚でへら形、雌蕊2本、雄蕊10本で葯も白い。花序は最下部で分枝するくらいでほとんど分枝しないという。果実は刮ハでで熟すと下部が開裂し種子を散布します。

この仲間は地方変異が多いらしいが、写真の個体は円錐花序の最下部でよく分枝している様子が確認でします。アカショウマは名前の由来にあるように茎がしばしば赤味を帯びるというが、赤味を帯びることのない個体もあるという。この仲間の同定は厄介らしいです。


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タグ:日本固有種
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トリアシショウマ(鳥脚升麻)の登場

120804トリアンショウマ花@エコカフェ(大佐渡石名).JPG佐渡島2日目。大佐渡石名遊歩道手前の林道脇の林縁でエゾアジサイの足元にちらほらと小さな群落をつくりトリアシショウマが花を咲かせていました。ミツバチやハナアブ、シジミチョウなどが多くの昆虫が吸蜜に訪れていました。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@叶拓斗]

トリアシショウマ(鳥脚升麻、学名:Astilbe thunbergii (Sieb. et Zucc.) Miq. var. congesta H. Boiss.)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草。日本固有種。120804トリアンショウマ@エコカフェ(大佐渡石名).JPG分布は北海道、本州中部地方以北に及び、山地の林縁や草原などに自生。草丈は40pから100pほどで、葉は互生し、3回3出複葉、小葉は葉身5cmから12cmほどの卵形で葉縁に不規則な重鋸歯がつき、葉先が尾状に尖ります。
花期は6月から8月頃で、茎先に長い円錐花序をだし、白い小さな花を咲かせます。花弁は5枚でへら形、雌蕊2本、雄蕊10本で葯も白い。。花序は下部の方でよく分枝します。果実は刮ハで熟すと下部が開裂し種子を散布します。

この仲間には基本種のアカショウマのほかチダケサシ、アワモリショウマなどが知られています。似た花にバラ科のヤマブキショウマ、キンポウゲ科のサラシナショウマ、イヌショウマなどがありますよ。


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キンモンンガ(金紋蛾)

120804キンモンガ2@エコカフェ(大佐渡石名).JPG120804キンモンガ@エコカフェ(大佐渡石名).JPG佐渡島2日目。大佐渡石名天然杉遊歩道入口付近の林縁で見知らぬ蝶らしきものに出会いしました。すぐに蛾かなとも思ったのですが。オカトラノオトリアシショウマの花に吸蜜に訪れたり、葉影を好んでは忙しく飛んでいました。調べてみるとキンモンガという蛾です。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@叶拓斗]

キンモンガ(金紋蛾、学名:Psychostrophia melanargia Butler)はチョウ目アゲハモドキ科の蛾の一種。分布は本州秋田・岩手地方以南、四国、九州に及び、山地のリョウブが多い林内や林縁などに生息。体長(開張)は32mmから39mm、触角は微毛状、翅は黒地に黄色の紋が入ります。九州北部地方には白色の個体が多いとされ、紋の大きさや色合いの濃淡には個体差が見られます。出現時期は4月から6月頃の春型と7月から8月頃の夏型の年2回、九州などの暖地では9月から10月頃の3回目があるという。越冬は蛹(さなぎ)でします。昼行性で、幼虫の食性はリョウブの葉、成虫は花の蜜です。

蛾はよく夜行性だというのですが、なかにはセセリチョウの仲間のように昼行性と夜行性の中間タイプやキンモンガのように昼行性のものもあって、何事も固定観念をもっていると失敗しますよね。


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タグ:日本固有種
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オカトラノオ(丘虎の尾)とは何とも

120804オカトラノオ@エコカフェ(大佐渡石名).JPG佐渡島エコツアー2日目。大佐渡石名天然杉遊歩道入口付近の林縁でオカノラノオの小群落があり、ちょうど見事に花を咲かせていました。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

オカトラノオ(丘虎の尾、学名:Lysimachia clethroides Duby)はサクラソウ科オカトラノオ属の多年草。分布は北海道、本州、九州、朝鮮半島、中国に及び、山野の日当たりのよい草原などに自生。草丈は50pから100pほどで、地下に長い地下茎をもち、茎は直立し基部でやや赤味を帯びます。葉は互生し有柄、葉身は6pから13cmほどの長楕円形か狭卵形で全縁、先が尖ります。
120804オカトラノオ花@エコカフェ(大佐渡石名).JPG花期は6月から7月頃で、茎の先に最大約30pもの総状花序を伸ばし、下部から先端に向かって白色の小さな花を順次たくさん咲かせます。花は径約1pで花冠は5深裂、雄蕊5本、雌蕊1本。名前の由来でもあるように長い花序は虎の尾のように垂れさがります。果実は長径約25oの刮ハです。

この仲間には湿地に自生し花序の垂れないヌマトラノオ(沼虎の尾)、茎に長毛が生え葉が細いノジトラノオ(野路虎の尾)、オカトラノオとヌトラノオの雑種とされ花が疎らなイヌヌマトラノオ(犬沼虎の尾)が知られています。


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佐渡宿根木の小さな観光ボランティアガイドさん

120805小木中学校ボランティア@エコカフェ(宿根木).JPG佐渡島エコツアー3日目。最南端にある国重要伝統的建造物保存地区に選定されている宿根木集落を訪ねました。江戸時代後期から明治初期にかけて全盛期であった北前船の寄港地として発展した港町です。小木中学校の1年と3年の生徒さんがボランティアガイドをしてくれました。[2012年8月5日撮影:佐渡エコツアー@叶拓斗]

船大工が建築した小粋な民家と入江の奥に海に面した以外の三方向を海岸段丘に囲まれた小さな土地に所狭しに当時の面影を今に伝える町並みが残っています。120804三角屋@エコカフェ(小木).JPG120804三角屋内部@エコカフェ(小木).JPGとりわけ狭い路地の形状を活かして建てた「三角屋」と呼ばれる船型の民家は船大工の力作と言えましょう。屋根は「石置木羽葺屋根」といって板を何重にも重ね、その上に石を置いています。壁も板張りで一見すると質素な作りだが、内装は豪華な仕上げになってます。

鎌倉時代に入り、1263年(弘長3年)頃にはこの地に本間氏の羽茂出城が築かれ、1304年(嘉元2年)、宿根木白山神社が創建されています。江戸時代、1614年(慶長19年) 小木港が開港し、1672年(寛文12年)、北廻り航路が開かれ北前船と呼ばれる千石船の寄港地となった。これにより宿根木集落の繁栄がはじまり、1885年(明治18年)に政府により五百石積以上の和船建造が禁止され、鉄道輸送に政策転換されると廻船業は衰退の一途をたどり、人びとは農業に転換していったという

120805世捨小路@エコカフェ(宿根木).JPG長者橋をから宿根木集落に入り、最後は出棺のため棺をかついで歩いたという世捨小路から集落の外に出ました。宿根木集落の町並みをどのような視点をもって体験するかは個々人の心に任せることにしました。きっと何かを学んだに違いありません。真夏の太陽にも負けない小木中学校生徒さんの明るい笑顔がとても印象的でした。ありがとう! 

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佐渡小木港のたらい舟の今昔

⇒エコツアー 2012年08月15日 22:45

120804たらい舟@エコカフェ(尖閣湾).JPG佐渡島エコツアー2日目。大佐渡石名天然杉を観察してから尖閣湾に向かいました。そこでの出来事です。小さなプールにブリキの「たらい舟」があり、好奇心任せに試乗してみました。なんともです。

今回の佐渡エコツアーでは、時間的余裕があれば、本物の「たらい舟」にぜひ乗ってみたいと思っていたのですが、大観寺詣でなど飛び入り案件が急きょ入ってきたので叶いませんでした。唯一、尖閣湾での出来事が最初で最後でした。結局、またの機会までのおあずけとなりました。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@叶拓斗]

120804サドガシマン@エコカフェ(尖閣湾).JPG「たらい舟」は「はんぎり」ともいって、江戸時代から佐渡南端の小木半島で漁のために使われてきた舟のひとつです。岩礁と小さな入り江の多い海域にあっては、桶を半切りにしたこの形の舟のほうが安定感があり、操作性にも優れているということらしいのです。

「たらい舟」は現在でも貝や藻を採るために使われているそうです。観光用のものは大人二人がゆったりと座れる空間があり、意外と安定感もあるようですが、魯を漕ぐのが和舟と違って難しく、思うように前に進むことはないと聞きます。何事もプロフェッショナルが大切ということなのでしょう

いま一つ意味のわからなかったのが、「離島戦隊、サドガシマン&ズルガシマン」の記念写真撮影用の看板です。ここは「郷に入れば郷に従え」で佐渡お助けマンになりました。


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辺野古は近くて遠い!?

120721大浦湾越しに辺野古岬を@エコカフェ(沖縄).JPG120721大浦湾を@エコカフェ(沖縄).JPG先月に沖縄を視察した際に名護市の大浦湾越しに辺野古岬が眺望できる場所まで足を伸ばしました。那覇市内から沖縄自動車道を利用して宜野座インターで下りて、さらに県道329号を走らせました。

120721キャンプ・シュワブ@エコカフェ(沖縄).JPG辺野古集落を過ぎると右手に、在日米軍海兵隊基地キャンプ・シュワブ(Camp Schwab)があります。そのまま道路をひた走るとトンネルを通過し、大浦集落の近くまで行ったところで砂浜まで下りた立った。沿道には基地反対の看板もありました。

大浦湾から辺野古岬に広がる海は透明な蒼をたたえ、夏の日差しを浴びてギラギラと輝き眩しかった。背後にはモクマオウリュウキュウマツオオハマボウ(ハマユウ)などの防風林があるのですが、太陽とは反対の方向にある。そこからリュウキュウアブラゼミの「ジュクジュクジー」と低くなく声が重なり合っていっそうの暑さを誘います。

120721看板@エコカフェ(沖縄).JPGこの海は大川などいくつかの河川が流れ込み、豊かな藻場が広がり、ジュゴンが生息しているという。ジュゴンはクジラと同じで陸から海に戻った哺乳類なのです。大食漢で藻場に広がるアマモ、ウミヒルモなどの海草をどっさりと食べます。それら海草も進化の過程で陸から再び海に戻ったのですよ。

道路標識に「うるま市」とあったのが気持ちを重くさせてしまった。2005年4月1日には具志川市、勝連町、与那城町、石川市が合併し、うるま市が誕生したという。「うるま」とは珊瑚の島という琉球を意味する方言。しかし、遠く地球の反対側のボリビアにも「ウルマ」という地名があります。

ああ、島人(シマンチュー)の歴史の闇に閉ざされたパンドラの箱を開いたような。ニライカナイから大きなエネルギーが流れてくるような。普天間飛行場の移設問題はすっかりこじれ、その上、普天間飛行場へのオスプレイ配備問題までもが巻き起こっている。私たちは世界に誇れる平和を愛する国民になりたいものです。


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海浜植物、グンバイヒルガオ(軍配昼顔)

ビーグル号の航海日誌 2012年08月14日 21:20

120721グンバイヒルガオ@エコカフェ(沖縄).JPG沖縄諸島やや宮古列島、八重山列島など亜熱帯気候下にある島嶼の海岸ではグンバイヒルガオがよく見られます。花は季節にかかわらず一年を通じてみることができるようです。沖縄ではハマカンダーと呼びます。辺野古岬の対岸の大浦の砂浜はやたら静かで、あちらこちらで花が咲いていましたよ。[2012年7月21日撮影:沖縄視察@阿部・山本・田辺]

グンバイヒルガオ(軍配昼顔、学名:Ipomoea pes-caprae (L.) R.Br.)はナス目ヒルガオ科サツマイモ属の多年草。分布は世界の熱帯から亜熱帯に広く、日本では九州宮崎県以南、南西諸島に及び、海岸の砂浜に自生。120721辺野古近くて遠いな@エコカフェ(沖縄).JPG草丈は匍匐するため足首ほどで、葉は互生し、葉身は3pから8pほど広楕円形(軍配形)で先が凹む。花期は夏期を中心に通年、葉腋から長い花柄を伸ばし、径5、6pほどの淡紫色の漏斗状の花を咲かせます。果実は径約2pの扁球形の刮ハで熟すと下側が開裂し、中の種子を散布します。

種子が海流散布するため、日本列島を北上しては漂着地で芽吹くのだが冬季を超えることはできず定着することはなかった。ところが、近年、地球温暖化の影響であろうか、大分や高知の海岸でも定着しつつあるようです。また、小笠原諸島では繁殖力の旺盛な外来種として小笠原固有種への圧迫に注意を払う必要がありそうです


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カラマツ(唐松)は落葉針葉樹

カラマツとイタドリ@エコカフェ.JPG亜高山帯針葉樹林を構成するもう一つはカラマツです。カラマツは勝井沢など信州地方に行くとよく目にすることができます。富士山ではハイマツを欠くために森林限界の最前線にカラマツ、ダケカンバミヤマハンノキが陣取っています。[2010年7月10日撮影:第7回自然観察会@寺中]

カラマツ(唐松、学名:Larix kaempferi (Lamb.) Carrière)はマツ科カラマツ属の落葉針葉樹で高木。カラマツ@エコカフェ(富士山).JPG分布は本州東北地方南部から中部地方の亜高山帯から高山帯に分布。樹高は20m から40mほどで、樹幹は直立し、樹皮は灰褐色で縦裂し長鱗片状に剥離、枝葉水平に張り出すが老木では下垂れします。枝に普通に伸びる長枝と約2oの短枝があります短枝には葉身2pから4pほどの先が鈍頭の針状の葉が2、30本束生し、長枝は疎らにつき葉先が尖ります。花期は4月頃から6月頃に、雌雄異花、短枝に雄花は下向きに、紅色の雌花は上向きに別々につきます。雌花は雄花より遅れて咲くようです。果実は長径約3pほどの球果で秋に熟すと種子を風散布します。

富士山の森林形成で陽樹であるカラマツの役割は陰樹であるシラビソなどの極相林に遷移するまでの移行期を担っていると考えられます。森林限界最前線ではカラマツはハイマツのように樹形を這わせ矮小化させています。葉は秋に黄葉するととても綺麗ですよ。


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高山植物の魅力(68)、ミヤマセンキュウ(深山川芎)

080711ミヤマセンキュウ@エコカフェ(立山雷鳥エコツアー).jpgお盆に里帰りしている都会暮らしの人も多いのではないでしょうか。立山室堂平のみくりが池近くの遊歩道脇で写真におさめたセリ科の植物の花が気になっていたので調べてみました。セリ科の植物の同定は難しいのですが、ミヤマセンキュウらしいです。[2008年7月11日撮影:立山雷鳥エコツアー@阿部]

ミヤマセンキュウ(深山川芎、学名:Conioselinum filicinum (H.Wolff) H.Hara)はセリ科ミヤマセンキュウ属の多年草。分布は北海道、本州中部地方以北と千島列島ウルップ島に及び、亜高山帯から高山帯の林縁や草原などに自生。草丈は40pから70pほどで、茎は中空で直立し分枝、葉は互生し葉柄の基部が鞘状に膨らむ。葉身は約30pの2回3出羽状複葉で小葉は羽状に裂け、終裂片の先が尾状に伸びるという花期は8月〜9月頃で、茎頂に径約6pから10pの複散形花序をだし、径約2oの白色の5弁花をたくさん咲かせます。小花序の苞は糸状で長いという。果実は長径約5oの広卵状の2つの分果で隆条は翼状になるそうです。

セリ科の高山植物はイブキゼリモドキ、シラネニンジン、ハクサンボウフウミヤマゼンコなど多くの種が自生しているため大変ですね。


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タグ:立山 広域種
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高山植物の魅力(67)、ハイマツ(這松)

080711ハイマツ@エコカフェ(立山雷鳥エコツアー).jpg先に亜高山帯針葉樹林を構成するシラビソオオラビソコメツガなどについて紹介しました。ここではその上部、中部地方では標高2500m以上の森林限界を超える高山帯の植生のうち常緑針葉樹のハイマツを紹介します。ハイマツは森林限界ではハイマツ帯といってごく普通に見られますが、氷河期の生き残り(氷河遺存種)とされるため富士山では見られません。[2008年7月11日・12日撮影:立山雷鳥エコツアー@阿部]

ハイマツ(這松、学名:Pinus pumila (Pall.) Regel)はマツ科マツ属の常緑針葉樹で低木。分布はシベリア東部、カムチャッカ半島、中国東北部、朝鮮半島などの寒冷地、日本では北海道と本州中部地方以北の亜高山帯から高山帯に自生。080711ハイマツ2@エコカフェ(立山雷鳥エコツアー).jpg樹高は亜高山帯で灌木状で約2m、高山帯の風衝地では矮小化しひざ下で地面を這う。これが名前の由来で、高山帯では優先種とされます。葉は針状で長さ3pから7pほどで枝に5枚ずつ束生したものが密生します。ゴヨウマツ(五葉松)と同じですね。花期は6月から7月頃で、雌雄異花、本年枝下部に長径約15oの穂状の黄色い雄花序がたくさんつき、本年枝先に長径約6mmの松笠状の暗紫色の雌花序が数個つきます。果実は長径約5pの長卵形の球果で翌年秋に熟します。ホシガラスの好物です。

高木層を欠く高山帯のハイマツ群落の中には亜高山帯針葉樹であるモミ属やトウヒ属の樹種が低木化、矮小化して混生しているのをよく見かけます。ハイマツは亜高山帯の明るいダケカンバ林などでは直立して混生することから、環境に適応して変幻自在する逞しさを象徴しているかのようですね。

関連記事(春遠い室堂平にて)⇒
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オオシラビソ(大白檜曾)は多雪亜高山帯に

110709オオシラビソ@エコカフェ(鳳凰三山) .jpg日本の亜高山緑針葉樹は本州西日本や中部地方では標高1500mから2500mの範囲に分布します。もっとも北海道の東部や北部の風衝帯では海岸付近から葉付近から標高1500mとぐんと低くなります。先に述べたように植生の主役はトウヒ、コメツガシラビソ、オオシラビソとカラマツがあげられます。これに落葉広葉樹のダケカンバミネヤナギミヤマハンノキなどが混生します。
鳳凰三山の一番南側の薬師岳を過ぎると多雪地帯に多いとされるオオシラビソも出現するようになります。[2011年7月10日撮影:鳳凰三山@澤尚幸]

オオシラビソ(大白檜曾、学名:Abies mariesii Mast.)はマツ科モミ属の常緑針葉樹で高木。日本固有種で軽度懸念。110709オオシラビソ幼芽@エコカフェ(鳳凰三山).jpg別名にアオモリトドマツ(青森椴松)とも。分布は本州中部地方から東北地方までと富士山の亜高山帯に自生。中部地方などの多雪地帯などではシラビソと混生。樹高は最大約40mで、樹皮は灰色で平滑、皮目が横長で縞模様ができる。葉は2列がらせん状に立ち気みに密生し枝を隠し、葉身は15mmから20mmほどのやや扁平な線形で先端は丸い。葉表は深緑色で光沢があり、葉裏には軸の両側に1本ずつ白色の気孔帯が目立ちます。
花期は6月頃で、雌雄異花、梢先に集生し、雄花は黄色で密に垂下がり、雌花は暗赤色で直立して咲きます。果実は長径約6cmから9cmほどの先が丸みを帯びた円柱形の球果で、9月から10月頃に黒紫色に熟します。

写真では枝の先端に小さい球状のものが写っていますが、幼芽であってこれが伸びて新たな葉が密生した小枝になるのです。


関連記事(シラビソ(白檜曾)は亜高山帯に)⇒
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シラビソ(白檜曾)は亜高山帯に

⇒自然観察会 2012年08月13日 21:50

100710シラビソ大木@エコカフェ(富士山).JPG日本の亜高山帯の植生の主役はトウヒ、コメツガ、シラビソ、オオシラビソなどの常緑針葉樹です。シラビソは降雪の少ない太平洋側、オオシラビソは多雪である日本海側に多いとされるが、中部山岳地帯では混生しています。富士山5合目付近のシラビソの大木と6合目付近で矮小化したシラビソを撮影しました。[20120年7月10日撮影:第7回自然観察会@山崎]

シラビソ(白檜曽、学名:Abies veitchii Lindley)はマツ科モミ属の常緑針葉樹で高木。日本固有種で軽度懸念。分布は本州福島県から和歌山県までと四国に及び、亜高山帯に自生。純林や混交林を形成。樹高は20mから30mほどで、樹皮は灰白色で平滑、皮目が横長で縞模様ができる。100710シラビソ@エコカフェ(富士山).JPG葉は2列がらせん状に密生し、葉身は15mmから20mmほどのやや扁平な線形で先端は凹形となる。葉表は深緑色で光沢があり、葉裏には軸の両側に1本ずつ白色の気孔帯が目立ちます
花期は8月頃で、雌雄異花、梢先に集生し、雄花は黄色で密に垂下がり、雌花は暗赤色で直立して咲きます。果実は長径約4cmから6cmほどのやや先が尖った円柱形の球果で、9月から10月頃に暗青紫色に熟します。

四国の剣山と石鎚山に自生するものは変種シコクシラベとする説があります。四国の自生地では競合する針葉樹を欠くために純林を形成しているという。


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久高島の聖なる井泉、ヤグルガー

120722ヤグルガー眼下の海@エコカフェ(久高島).JPG沖縄視察3日目。知念半島の安座真港を午前9時出航、琉球王国最高聖地の久高島までは高速船で25分の船旅です。上陸後、「さばに」で自転車を借りて島内を右回りに散策することにしました。久高島簡易郵便局、ウミブドウの養殖所を過ぎるとやがてヤグルガーの断崖上部に到着です。[2012年7月22日撮影:沖縄視察@阿部]

ヤグルガーは女神が禊ぎに使う神聖な井泉です。この井泉ーは久高島大里家に伝わる五穀神話にも登場します。120722ヤグルガーヘ@エコカフェ(久高島).JPG120722ヤグルガー@エコカフェ(久高島).JPG昔々、この家にアカツミー(男性)とシマリバー(女性)の夫婦が住んでいて、海の遠くニライカナイからイシキ浜に流れ着いた白壺(瓢箪)を拾うために禊ぎをした井泉とされています。五穀とは稲、麦、粟、黍か稗、小豆のようです。麦と粟は沖縄全土に広められたとと伝えられています。隆起石灰岩と島尻マージのため保水力がなく、昔から海に囲まれた小さな久高島の人たちにとってガーは貴重な水源であったのであろう。

断崖上部の案内板を目印に断崖に沿ってユウナクサトベラアダンツワブキなどの茂みを分けるように階段を下りていくと、やがて小さなガー(井泉)が現れました。ガーに溜まった水は少し濁っているように見えました。このところ日照り続きで雨がないためなのだろうか。


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