高山植物の魅力(63)、ナガバキタアザミ(長葉北薊)

ビーグル号の航海日誌 2012年07月18日 23:06

110812ナガバキタアザミ花@エコカフェ(幌尻岳).JPG北海道日高山脈主峰の幌尻岳山頂近くのお花畑は北方系の高山植物を見ることができます。ウスユキトウヒレンに続きナガバキタアザミもそのひとつです。[2010年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

ナガバキタアザミ(長葉北薊、学名:Saussurea riederi Herder subsp. yezoensis (Maxim.) Kitamura)はキク科トウヒレン属の多年草。分布はロシア極東部、北海道、千島ウルップ島以南と本州(早池峰山)に隔離し、亜高山帯から高山帯の砂礫地や草地に自生。草丈は15cmから40cmほど、茎は直立し狭い翼がつき、茎葉は茎を抱き、葉身10cmほどの三角状卵形で葉縁に牙歯がつき、上部のものほど小さい。根生葉は、有柄で厚く広卵形、牙歯がつき、花時には枯れてしまいます。
花期は7月下旬から8月頃で、花茎の茎頂に散房状花序をだし、頭花10個ほどが集合して咲きます。頭花は全て暗紫色の筒状花、総苞は径7mmから10mm、長さ約10mmの筒状鐘形、総苞片は4列から6列で瓦状に重なり鋭い。総苞には蜘蛛毛があり粘ります。

この仲間は北海道の山岳で種分化が進んだと考えられ、ナガバキタアザミの近縁種として地域固有変種のレブントウヒレン、ヒダカトウヒレン、エゾトウヒレン、ダイセツトウヒレン、ウスユキトウヒレンなどが知られています。


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高山植物の魅力(62)、ウスユキトウヒレン(薄雪唐飛廉)

110812ウスユキトウヒレン@エコカフェ(幌尻岳).JPG北海道日高山脈主峰の幌尻岳山頂近くのお花畑は北方系の高山植物を見ることができます。ウスユキトウヒレンもそのひとつです。[2010年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

ウスユキトウヒレン(薄雪唐飛廉、学名:Saussurea yanagisawae)はキク科トウヒレン属の多年草。分布は北海道の大雪、夕張、北日高山系と羊蹄山に限り、高山帯の礫地や草地に自生。草丈は5cmから20cmほど、根生葉は厚く、葉身は3cmから8cmほどの卵形から披針形と変異に富みます。全体に縮毛が生え白っぽく見えますが、成長とともに薄くなるようです。葉裏に白色の綿毛はないという。
花期は7月下旬から8月頃で花茎の茎頂に散房状花序をだし、頭花4個から8個ほどが集合して咲きます。頭花は全て帯紫色の筒状花、総苞は径・長さとも約12mmの筒状鐘形、総苞片は4列で瓦状に重なります。

ウスユキトウヒレンには種内分化レベルの低い品種として、背の高いオオタカネキタアザミ、葉幅が細いホソバエゾヒゴタイ、葉裏に白色の綿毛が密生するユキバトウヒレン、葉幅が広く基部がハート型のタカネキタアザミ、葉幅が広く基部がハート型で葉裏に白色の綿毛が密生するユキバタカネキタアザミが知られています。難しいですね。


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タグ:日本固有種
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