コヤブニッケイ(小藪肉桂)

ビーグル号の航海日誌 2012年01月29日 02:24

080101コヤブニッケイ@エコカフェ.jpg小笠原の森でよく目につく樹種のひとつにコヤブニッケイがあります。近縁種は本州福島県以南から九州に分布するヤブニッケイと考えられているが、葉形や花序が異なり、花つきが少なく果実も小さいなど異なる点が多いといいます。[2007年12月31日撮影、2012年1月1日:父島@山崎]

コヤブニッケイ(小藪肉桂、学名:Cinnamomum pseudopedunculatum Hayata)はクスノキ科クスノキ属の常緑小高木。小笠原固有種。分布は小笠原諸島で海岸から山地中腹にかけての日当たりのよい斜面などに多く自生。
コヤブニッケイ葉@初寝遊歩道.JPG樹高は3、4m、樹皮は平滑で灰褐色、若枝は緑色、新葉は淡緑色。葉は対生か不規則に互生し、革質で光沢があり深緑色、長楕円形。主脈と2本の側脈からなる3行脈が目立ちます。土壌の深い林内では葉はやや大きく、風衝帯では樹高は低く葉も小さくなるという。
花期は3月から5月頃で赤茶色の新葉とともに葉腋から集散花序を伸ばし径5mmほどの小花をいくつか咲かせます。果実は核果で8月頃に黒紫色に熟します。

クスノキの仲間ですから、葉や樹皮に精油成分を含み独特の芳香がします。小笠原では新葉をお茶の代用として利用したそうで、島の人は「ティーウッド」と呼んでいます。


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ムニンモチ(無人糯)の看板は

080101小笠原(お正月) 116.jpg小笠原父島の旭山(標高267m)への途中の林内で「ムニンモチ」書かれた看板があります。モチノキの仲間は小笠原には、ムニンイヌツゲ、シマモチとムニンモチの3種が知られています。小笠原図鑑譜によるとムニンモチは母島と弟島、向島に自生するとあるのですが、どういうことでしょう。

ムニンモチ(無人糯、学名:Ilex mertensii Maxim. var. beecheyi (Loesen.) Yamazaki)はニシキギ目モチノキ科モチノキ属の常緑小高木。雌雄異株小笠原固有種(シマモチの変種)。絶滅危惧TB類(EN)。日本本土系。分布は母島列島(母島、向島)、弟島のやや土壌の深い所などにわずかに自生する。
080101ムニンモチ@エコカフェ.jpg樹高は6、7mほど、樹皮は灰褐色、若枝と若葉は帯紫色、葉は互生し、革質、長楕円形、葉身は2pから5cmほどと小さく、全縁か丸みを帯びた疎鋸歯があるという。シマモチは葉が大きくて5cmから10p。
花期は3月頃で枝先に近い葉腋から散形花序に伸ばし、長い花柄のある淡緑色の小花を多数つける。雄花も雌花も径約5mm、4弁の花弁が開出。雄蕊4本、雌蕊の柱頭1個だが、雌花は雄蕊が貧弱で柱頭が大きく、花数も少ないという。果実は核果で12月頃に赤紫色に熟します。

一般にムニンモチは葉が小さく、シマモチは葉が大きいとされます。しかし、乾燥低木林内に出現するシマモチは乾燥地型として樹高が低く、葉は厚く小さくなります。両種ともに中間的な個体も多く、区別が難しいとされており、看板も「シマモチ」の間違えかもしれませんね。ここでは看板に敬意を払い、ムニンモチとしておきました。


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小笠原の移入種、ジュズサンゴ(数珠珊瑚)

ビーグル号の航海日誌 2012年01月28日 22:28

080101ジュズサンゴ@小笠原(お正月) 138.jpg小笠原ではアカギモクマオウギンネムオオバナセンダングサなどのように希少な小笠原固有種を圧迫している侵入者としての駆除対象の外来種があることは皆さんが知っているとおりです。ジュズサンゴは明治末期に父島に持ち込まれた植物に付着しても入ってきたと考えられています。その後、母島や弟島に広がり、人家跡や畑跡などに野生化しているようです。畑跡といっても戦後の長い時間の流れでジャングルと化し、その林下で赤い実はよく目立ちます。[2008年1月1日撮影:三日月山麓畑跡付近@山崎]

ジュズサンゴ(数珠珊瑚、学名:Rivina humilis L.)はヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草(亜低木)。原産は熱帯アメリカ。草丈は3m、小笠原では1mほど、葉は互生し、卵形から広い被針形、光沢のある濃緑色。花期は6月から10月頃、葉腋から総状花序を伸ばし、径約3mmの白っぽい色の小花をたくさん咲かせます。花弁に見えるのは萼片です。果実は径約5mmの液果で真っ赤に熟します。
名前の由来は真っ赤な果実を珊瑚に見立て、数珠状に連なる様子にあるようです。耐陰性が強いため小笠原などの亜熱帯のジャングルの林下でもわずかに日が差すところでは十分に生育するのですね。

花言葉は「ひたむきな姿勢」、小笠原の生態系に脅威を与えているというよりは帰化して共生しているように思えます。ジュズサンゴは人為的に持ち込まれてまだまだ日が浅い。それでも長い年月をかけて共生の道を歩むことで、かつて自力で侵入した多くの植物と同じように次なる分化、進化の可能性を秘めているとも考えられないでしょうか


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原子力発電所(原発)の停止が進む

島根原発@エコカフェ.JPG今朝の地震は富士山周辺でした。
原子力規制庁という名前の役所ができるようです。
昨日、中国電力の島根原発2号機が点検のため停止しました。これで54機中稼働しているのは3機だけになりました。
今日になって、この2号機は100度を下回ってからの中性子測定器が動かないトラブルが起こっているとか〜
島根原発は、唯一県庁所在地にある原発ですから、もしもの時が大変心配です。

福島原発事故が起こるまでは、原発は二酸化炭素を出さないエコな発電機であることを誇っていました。
中国電力では原発の依存度が10%と他電力会社に比べて一番低く、株価も国の何らかの評価も芳しくはなかったですが、今となっては、皮肉にも上位です。

大切なモノの本質がもっと知りたいこの頃です。


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震源地は山梨県東部・富士五湖!?

070924岩殿山 @エコカフェ.jpg今朝ほどの地震の揺れは長く感じられ嫌な感じがした。気象庁によると7時39分、43分と立て続けに震度4、震度5弱の地震があった。震源地は山梨県東部・富士五湖で震源の深さは20km、マグニチュード5と5.5という。その後も余震が断続しているようです。[2007年9月24日撮影:岩殿山@阿部]

エコカフェでは「自然観察会」で江の島、鎌倉、富士山、箱根、三頭山、尾瀬などの植生観察とともに地質やその形成史なども学ぶように努めています。ご関心のある方はぜひ参加してくださいね。
日本列島は1600万年前頃から100万年かけ日本海の拡大応力とフィリピン海プレートの北上により現在の列島中央部付近で逆「く」の字に折れ、フォッサマグマ帯を誕生させているのです。その後、丹沢山塊が600万年前頃に関東山地に衝突し、両者の中間にあった細長い浅い海に堆積した礫と粘土列が圧迫により隆起して山地帯を形成させました。さらに、伊豆半島は約170万年前、三浦半島は約50万年前に衝突。前者では富士山が誕生し、後者では房総半島が隆起したと考えられているのですよ。

フィリピン海プレートがユーラシアプレートにもぐり込む一方、フィリピン海プレート上の島や海底の山塊などはもぐり込めず、日本列島に衝突することとなり大きな隆起、褶曲、断層など地殻変動を起こ洲ことになりますが、そのような地殻変動は必ずといって長い年月と幾度と大きな地震を伴ってきたと考えられます。過去の日本列島形成史から今日起こっている現象を見つめなおすことは私たちにとって新たな気付きのきっかけになると思うのです

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今年のテーマは野菜

ビーグル号の航海日誌 2012年01月27日 23:44

RIMG1330.JPGRIMG1327-1.jpgとある小料理屋さんの店主に、今年のテーマは「野菜」だよ!っと宣言されて、のれんをくぐってきました。
ランチ懐石はいつもと変わらず、調理をするに当たっての手間がよきく解る、優しいお料理でした。途中に出てきた、焼き胡麻豆腐は圧巻でした。回りに片栗粉を付けて少しオーブンで焼いてありました。サクッとではなく、何かにガードされた食感に、しっとりとしたクドくないまったりとした味は、新しい。RIMG1332.JPG最後のデザートは、大根おろしを牛乳と寒天で固めサクサク感があり、その上には人参のすり下ろしと寒天が体に優しく思え、一番上には黒豆が正月の余韻を残した〜冒険的なしかし馴染みのある美味しさでした。
そうか!デザートが野菜なんですね〜
これはこれは。
インパクトは最後の最終兵器だったんだ。
今年も足繁く通わなければ。

コタより
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化石植物、ソテツ(蘇鉄)

ビーグル号の航海日誌 2012年01月26日 09:24

ソテツ@エコカフェ.JPG三宅島の島役所跡には立派なソテツがあります。那覇空港や鎌倉の寺院などでもよく見かけますが植林されたものです。宮古島に行った時には自生しているものを見ました。ちょうどいっぱいの果実が熟していました。[2011年11月27日撮影:三宅島@山崎、2010年10月11日撮影:来間島@阿部]

ソテツ(蘇鉄、学名:Cycas revoluta Thunb.)はソテツ目ソテツ科ソテツ属の常緑低木の裸子植物雌雄異株分布は九州南部から南西諸島、台湾、中国に及び、沿海地や崖地、風衝地に自生。根の根粒に藍藻類を共生させ、窒素固定するため痩せ地での生育を可能としている。
樹高は2mから5mほどで幹は太く葉痕が覆い、まれに枝分かれする。葉はその先端に輪生し、葉身は0.5mから1.5m、羽状複葉で先端は尖り、多数の長さ8cmから20cmほどの線状の小葉がつく。
ソテツ果実@エコカフェ.JPGソテツ果実2@エコカフェ.JPG花期は6月から8月頃で、雄花は幹の先端に円柱状に太く長さ50cmから70cm、表面に鱗片状の雄蕊が多数つく。雌花は茎の先端に球形で羽状に長さ約4cm、裂けた心皮がつき、雌しべの上半分は羽状複葉の葉が縮んだ形に、下半分の軸の左右に胚珠が並ぶ。種子は長さ2cmから4cmでやや扁平の卵形、秋に朱色に熟す。種子と幹にはデンプンやホルムアルデヒドが含まれている。水にさらすことで食することができることから南西諸島では飢饉などのときに食べたそうです。
近年、温暖化の影響もあり熱帯系のクロマダラソテツシジミが日本に帰化し、新芽を食害する問題が起こっているそうだ。

そもそもソテツの仲間は東南アジアの熱帯・亜熱帯を中心に世界では3亜科5属118種ほどが知られる化石植物で、祖先は1億5千万年前のジュラ紀に全盛を極めたとされます。


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オオジョロウグモ(大女郎蜘蛛)

オオジョロウグモ@エコカフェ.JPG宮古島北部に位置する製塩所を視察したときに軒先にジョロウグモの親分のようなクモに出くわしました。
その名を「オオジョロウグモ」といい日本最大のクモです。[2010年10月11日撮影:宮古島@阿部]

オオジョロウグモ(大女郎蜘蛛、学名: Nephila pilipes (Fabricius))はコガネグモ科ジョロウグモ属の蜘蛛。
分布は奄美大島以南の南西諸島、台湾、インドなどの熱帯・亜熱帯地域に及び、山地や民家庭先などに生息。
出現期は6月から10月頃で、最大体長はオスで約50mm、メスで約10mm、これに脚が加わるとメスでは150mmにもなり迫力がある。
頭胴部は平滑、頭部は隆起し、金色で腹部の地色は黒色で黄色い縦縞が入る。雄の体色はオレンジ色か赤褐色。丸網は径約2mにもなる。
産卵期は8月から9月頃で卵のうを地面のくぼ地につくり枯れ葉で覆う。卵のうには1500個から2000個もの卵が詰まっているという。
このうち何匹が鳥たちに捕食されずに生体になることができるのでしょうか。生体になると網にかかったメジロや小型のコウモリさえ餌にするというが。


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食文化、べべ貝ご飯

ビーグル号の航海日誌 2012年01月25日 00:02

釜めし定食@エコカフェ.JPGべべ貝ご飯@エコカフェ.JPGビーグル船長のお好きな「平貝」は、山陰地方では「べべ貝」と呼び炊き込みご飯にして食します。
小さい頃に海水浴に行くと、定番のお昼ご飯でしたよ。
さて、味は、サザエとアワビを合わせた濃厚な味がします。
贅沢な味でございますよ。
しぶきのかかる岩場で貝を採るのがとても大変なので、サザエとアワビと同等な高級貝のようです。

コタより


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雪の降る夜は

ビーグル号の航海日誌 2012年01月24日 12:00

IMGP1322.JPG昨夜は気圧の谷が通過のため都心でも雪が降った。
6年ぶりに雪積4cmだったという。
皆帰宅急いだのか静かな夜であった。
今朝になると路地裏など細い道では路面凍結でつるんつるんと。
転ぶ人がいるほど。
スリップによる交通事故もあちこちで起きたらしい。
人びとにとって慣れないことは容易でないこということのようだ。

IMGP1324.JPGしかし交通量の激しい大通りでは雪はすっかり消えてしまっている。
歩道の雪も消雪剤がまかれたようで片付けられている。
雨、雪、氷と水のもつ表情は多彩で面白い!



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